永久電気ってご存知ですか?
そう、燃料がまったくいらない夢のエネルギーです。
実用化すれば世界中の貧困がなくなり、原発や火力発電所もまったく不要になるらしいです。
あれは2002年頃、アントニオ猪木さんが
その永久電気の開発に世界で初めて成功したという会見を東京都内で開催しました。
猪木さんは事業欲が旺盛で、当時いろんな研究のスポンサーになっていました。
で、一般紙、スポーツ紙、プロレス・格闘技専門誌から結構な数の記者が詰め掛け、
固唾を飲んで、その「永久電気」装置が始動する世紀の瞬間を待ちました。
が、いつまで経っても動きません。
「あれ? う~ん、動かねえな。ねじが緩かったか…。はんだの付け方が甘かったかも…」
猪木さんを良く知る某スポーツ紙の猪木番X氏は、
顔を伏せて肩を震わせながら懸命に笑いをこらえていました。
まぁ、よくあるコトなんですね。
「しゃあねえなぁ。まぁ、みなさん、これはこれでいいネタになったでしょ?」
猪木さんはまったく悪びれず壇上で笑っていました。
基本的に一般紙の記者の反応はプンプンで、スポーツ紙の記者はニヤニヤ。
東京スポーツの記者はまさにほくほく顔で、
翌日の一面トップも永久電気の内容ではなく、そのズンどこ会見の一部始終が飾っていたと思います。
で、何が言いたいか?
いわゆる技術開発ネタの記者会見で失敗し、
責任を感じて「恥をかいた。来てもらった人に迷惑かけた」などと深く深く落ち込む人もいれば、
猪木さんのように「いいネタ提供したじゃねえか」と笑い飛ばす人もいるのはどうして?
というコトです。
そう、意味付けですね。出来事そのもには意味はありません。
NLP(神経言語プログラミング)心理学でいうリフレーム手法です。
自分がその出来事にどういう意味付けをするのか?
いつ何時でも問題はやってくるのなら、それに対し、
「この問題を我慢して潜り抜けて何とか目標達成するんだ! でもなかなか達成できないな」
と歯を食いしばるより、
「この問題でどう楽しもうか。あれ、いつの間にか目標達成してたな」
となっていたいものです。
いかがでしょう、猪木イズム?
NLPフレーム・チェンジ 視点が変わる〈リフレーミング〉7つの技術/マイケル・ホール
¥2,940
Amazon.co.jp