勝負の後、勝者は満面に笑みを浮かべ、ガッツポーズを繰り出す。
大相撲元横綱の朝青龍が頻繁に行い、その都度お偉方から「品格がない」などと叱られていたが、
そもそも根本的なその意味を朝青龍は理解できていなかったんだろう。
スポーツなら、ガッツポーズは許される。
決められたルール内で、ひたすら勝利を目指せばOKだから。
武道では、それは許されない。相撲が武道なのかという点はここでは触れないが、
敗者が横たわってるすぐ横でガッツポーズって人の道としてどうよ、
とダメ出しするのは当然である。
勝っても負けても、武道では戦った相手に対し尊敬の意を表する。
己を鍛え、共存共栄の道を構築する精神性を養うのも、
武道の目的のひとつだからである。
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