今日から最低賃金が改正されます。
東京都は1時間あたり932円となった
ようです。
昔を知っている人間には、何とも高額な
時給に聞こえてしまいます。
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
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巷間よく話題に上ることの一つに
「保育士の仕事は低賃金で仕事は
激務のためなり手がいない」とか、
「そのため保育士はすぐ辞めてしまう」
「保育士の資格は持っていても活かさ
れていない」・・・などと言いことがあり
ます。
保育士の人の中には、保育士の仕事と
自分自身の育児との両立を図るために
一度退職して「潜在保育士」になったり、
正規雇用を辞めてパート勤務に切り替
える人もいるそうです。
「低賃金」という観点で言えば他にもそう
した職は多々あると思いますが、何といっ
ても「乳幼児の保育」には「幼い子の尊い
命」がかかっていることが他の労働とは
大きく一線を画すところだと思います。
好むと好まざるに関係なく、乳幼児が
園内で亡くなるリスクを保育士は背負っ
ているわけです。
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/254.gif)
それが「保育士の給料は実態にそぐわ
ない」と言われる所以(ゆえん)だと思い
ます。
そのため、出てくる話は「保育士の時給を
上げる」という観点に集中しがちですが、
ここで大事なのは、単に時給を上げるの
ではなくてむしろ「手当をつける/上げる」
ことのほうが有効だと思います。
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一般的な企業では、基本給と呼ぶ給料
とそれ以外の各種手当を社員に支給し
ています。
たとえば、基本給20万円+通勤手当+
住宅手当+配偶者手当+子ども手当
(あるいは家族手当)+遠隔地手当+
○○手当・・・などです。
「手当」はある一定の条件を満たしたとき
に支給されるもので、必ずしもすべての
従業員に支給されるものではありません
(独身の人に家族手当は支給されない
・・・など)。
保育士のケースでも、単純に時給面だけ
を取り上げて他の職業より高い・低いを
論じるよりも、ある一定の条件を設けて
それを満たせば「生命維持手当/保護
手当/安全監督手当」・・・などといった
名称で各種手当てを月額20万円とか、
1日1万円といったふうに支給するのが
良いと思います。
経営は人件費との戦い・・・という側面も
あります。
基本給を増額するのは簡単ですが、
基本給を減額するのは法律的・事務的に
なかなか簡単ではありません。
それに比べれば、手当の増減のほうが
簡単にできます。
したがって、良識ある経営者は人件費を
変更するときは基本給にあたる部分より
も手当に関わる部分を変更することが
多いものです。
働く側の人間には、支給される給料の
内訳・名称よりも総額でいくらなのか?
が重要です。
人件費をいじるなら、基本給よりも手当
・・・が経営の常識ですね。
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