管子に学ぶリーダーのあり方(2)
管仲は、君主が陥ってはいけないワナに
ついて3つの戒めを挙げています。
1.対外的には、自国の利益ばかりを考え
ていては諸侯の支持を得られないでしょう。
2.対内的には、税金を取り立てている
ばかりでは人民を慈(いつく)しめない
でしょう。
3.王ご自身のことですが、自分の耳に
心地良い言葉ばかりを重用して、耳に
痛いことを発する者を遠ざけてはいけま
せん。
それでは、真の情報を得られなくなる
でしょう。
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これらもまた、現代の企業経営者に向けて
そのまま通用することだと思います。
企業トップが陥ってはいけない戒めを
管仲に倣って3つ挙げるとすればこうです。
1.自社の利益ばかりを追求しない
2.社員を酷使してはいけない
3.イエスマンばかり配置してはいけない
管仲が戒めている独善的、高圧的、排他
的な態度・姿勢というのは、リーダーとして
の人間力を低下させます。
哀れなリーダーになっていきます。
弊害に気づかず、会社を衰退させます。
尊敬心のない、面従腹背社員だらけの
組織になってしまいます。
そうならないように、リーダーは自己に
厳しく律することが大事ですね。