無借金経営もいいのですが・・・
どんな国にもどんな地域にも必ずあるのが
金融機関であり、そこで行われていることは
「お金の貸し借り」です。
お金を借りる・・・つまり借金をするということ
は経済社会では当たり前の行為の一つで、
経済活動を行なったり世間を生き抜いて
いくためには必要なことだと思います。
問題は、その借金がいわゆる「良い借金」
と呼べるかどうか?・・・という点にあります。
借金の額の大小はほとんど関係ありません。
たとえば2億円借金していても、その実では
現金を2億円持っているなら差し引きゼロで
バランスがとれています。
企業経営では、手持ちの現金があるとし
てもあえて金融機関から借金をすること
のほうが経営上ベターです。
なぜなら、そうすることで「信用」を得られる
からです(←借金をきちんと返済している
ことが条件ですが・・・)。
「無借金経営の会社が良い」という意見
も世の中にはありますが、これの難点は
経営においてレバレッジを利かせれない、
ということです。
借金をしたら損だ・・・と思っている経営者
の会社は、発展するのになかなか時間が
かかるものです。
借金がまったくないというのは、会社の
活動力にブレーキをかけてしまいます。
極端に言うと、無借金経営になると会社の
業績が落ちこんでしまう・・・ということです。
家計における消費のための借金はご法度
ですが、事業経営上のレバレッジ借金は
ゼロではいけないというのが私の考えです。
借金を罪悪と考えるのではなく、むしろ事業
経営においては「借金をしないことのほうが
罪悪」と考えるほうがベターだと思います。