医学部狙いとそうでない学生たち
高校生になると、文系と理系という区分けを
2年生くらいから行います。
ある意味では、本人にとって大きな人生の
岐路を迎えるわけです。
文系と理系ではたいていの場合
その後の人生の道が大きく違っていきます。
さらに言えば、理系の中でも大学受験時に
医学部狙いとそうでない学生に分かれ、
これはかなり大きな人生の岐路です。
なぜなら、医学部を選択する高校生は
将来の生き方は「医者になる」という選択
を既に決めてしまったのと同然だからです。
それを大学受験前・・・16~18歳で決断
してしまうわけです。
逆に言うと、その年齢で決めないと
医者にはまずなれません。
医学部以外の学部に進んだ人が将来
医者になることは、ほとんどありえない
ことだと思います。
医学部以外の学部志望の生徒はまだ
人生の選択肢はいくつも広がっています。
つまり、医者になる人はその決断をほぼ
17歳前後で強いられていることになって
いて、他の人生を歩む人はもう少し後から
でも決めることができる・・・ということです。
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医学部狙いの生徒は、当然「医学部」の
ある大学を選びます。
医学部狙いではない生徒は、「学部」で選ぶ
というよりも、たいてい「大学名」で選びます。
「学部名」で選ぶ生徒は少ないと思います。
○○大学の法学部を第一志望としているけど
商学部のほうが偏差値が低くて入りやすそう
だからそっちも受けておこう・・・と大学名を
優先し学部は後回しとします。
なぜなら、「大学に行って○○をやって、
将来はその○○を活かした職業人になる!」
と考えている生徒はほとんどいないから
です。
自分は「〇○がしたいから大学へ行く」という
発想ではなく、「みんなが行くから大学へ進学
する」・・・「とりあえず大学へ行くことが常識と
されているから大学へ行く」・・・「後は行って
から考える」くらいの認識しか持っていない
生徒も多いと思います。
同じことが、大学卒業時にも言えます。
サラリーマンとして会社員就労を希望する
のも、会社を選ぶのも、すべて「やりたい
仕事」≦「会社のネームバリュー」で判断
して、なんとなくカッコいいから・・・と憧れ
やイメージだけで就職先選びをします。
就職ならぬ就社をするわけです。
まあ、昔よりはこうした傾向が弱まってきた
と思いますが、それでもまだまだ大多数が
この傾向にあると思います。
かたや17歳前後で自分の人生の進み方
を決めたお医者さんと、そうではない医者
以外の人たち・・・・・・。
こう考えるとお医者さんってスゴイ!
ですね。
だからこそ、その資質がより重要とも
言えます。
何と言っても17歳前後でその人生を
決めた(決めさせられた?)わけです
から・・・。