高いと買えない・・・安くても買えない・・
株価が上がってくると「もう高くなったからこの
水準では買えない・・・」という人がいます。
その通りかもしれませんが、株価が下がって
きたときその人は何と言うのか?・・・というと、
「まだまだ下がるかもしれないし、今の水準じゃ
買えない・・・」と言ったりします。
結局、いつになっても株を買うことができない
人・・・です。
こういう人は自分のポリシーで株を買うのでは
なく、誰かが話した言葉などを頼りに(依拠して)
買おうとします。
そして、もしも買ったあとに値下がりをしよう
ものならその誰かのせいにします。
要は自己責任の原則を守れない人です。
そういう類の人は結構いると思います。
実際、証券会社時代にたくさん見てきました。
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株だけではありません。
不動産だって同じです。
不動産の購入(住宅ローンも含めて)に関して
は多くの人が金融機関からの融資(=ローン)
に頼って購入すると思います。
金融機関が融資のヒモを緩めてお金を貸して
くれると言っているにもかかわらず、「今は不動
産市況が活況で値段が高くなっているから買え
ない」・・・と言い、不動産市場が暴落?して市況
が悪化しているときは「まだまだ下がるかもしれ
ないから今は買い時ではない・・・」と言って買い
ません。
買わないというよりは、買えない・・・一歩踏み
出す勇気がない・・・といったところでしょうね。
やはり、結局いつになっても参加できない人
です。
そういう人は永遠に投資家予備軍で、一軍には
上がれないままリタイア・・・になるパターンが
多いと思います。
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こうした傾向は、結局のところ市況や経済動向
に起因しているのではなく、その人の 「マインド」
すなわち心の姿勢に原因があります。
心の姿勢を変えない限り、人は殻を破って
成長したり、価値観を変えて大きく羽ばたい
たりすることは難しいと思います。
投資においてはあれもこれもすべての条件を
満たすような優良な案件はそもそも世の中に
出てこない・・・もしくは存在しないと思ったほう
がいいですし、完璧を求める人は世間を知ら
ない人だと言えます。
仮に投資利回りが12%の案件を求め続ける
よりも、他の条件が合致するなら利回り10%
でも良しとして実収益を先に得ようと参加する
ほうが得策です。
野球でたとえるなら、ベンチで肩を温めていた
ら本当に温めていただけでゲームが終わって
しまった・・・というオチにならないように、
一歩踏み出してフィールドに立つことが大事
だと思います。