9月になりました。読書の秋ですね。人によっては、食欲の秋、スポーツの秋って方もいるでしょう。

今、チマチマと読んでいる本が、【海賊とよばれた男】です。これを、少しづつ、じっくりと読んでいきたいなあと思っております。早く文庫にならないかな~と思っていたので、やっとこさ読めるのです。(^-^)/


目次をみると、春夏秋冬と季節をタイトルにした4つの章からなる。最初は、【朱夏】だ。そして、青春、白秋、玄冬だ。自分の不勉強の為か、これらの意味がイマイチ不明なのですが・・・まあ、青春っていうのは、何となくわかりますよね。

人生のライフサイクルの中で、この朱夏は、30代~50代後半くらいだろうか?

人生の夏であり、ギラギラとした生命力に満ちた時代かもしれません。自分らしく、納得のいく生き方を模索する時代かもしれません。この時代をいかに生きるかで、その後の人生が決定されると言っても過言ではありません。


僕も今が朱夏なんだなあ…と改めて感じさせていただきました。


この本は、出光佐三さんの伝記ものですが、いかにして、出光興産という大企業を生み出して、育ててきたか。そこには、経営者ならではのこだわりというものがあるのだろうと思う。


戦争が終わって、海外の営業所をすべて失って、国内の仕事もなくなっても誰一人従業員を首にすることなく・・・会社を存続させた。この判断は、誰にもできない。とてつもなく大きな器を持った人なんだろうと思う。


この商店は、就業規則もない、出勤簿もない。馘首もなければ、定年もない。

【人間尊重】という強い信念があったようだ。店員は家族だ言う。さらに【黄金の奴隷たる勿れ】という社是だそうだ。


終戦時、店員の為なら、全財産を処分する覚悟までしていたようだ。それくらい店員のことを思っていたのだろう。昔の人たちは、これくらい人間関係が濃密だったのだろうか。現在の人間関係の希薄なこと・・・ホンマに残念に思う。


つづく。