コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則/フィリップ・コトラー
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理想的過ぎて、実務にどれだけ活かせるかは、なかなかハードルが高いも知れない。

ただ、参加・協働型マーケティングが今後必要となるということには賛同する。

理由は4つある。


1:製品やサービスを改善するためには、不満を直接聞くことが大切

2:参加することで、深く心に残り、製品やサービスへの関与が高まり、マインドシェアが向上する

3:関与が高まることで、その製品やサービスが自分ゴト化し、

 情報が多い中で、聞く耳をもってもらえる

4:関与が高まることで、ファンになってもらえる可能性が高まる。

 ファンは自分の周りにクチコミとして情報を広げてくれる



「マインドシェアを向上させることが大切」などと、よく本で見かけるが、

そもそも、「マインドシェア」を向上させることで、どんなメリットがあるのか?


マインドシェアとは、心(頭)の中に占めるそのブランドの占有率、という概念だと考える。

それが高ければ、そのカテゴリーの製品が欲しくなったとき、例えばアイスが食べたい!と思ったとき、

アイスカテゴリーの中で、早く想起されやすくなる(つまり、アイス食べたい!と思ったときに、

その製品が頭に思い浮かびやすくなる)と考える。


想起されやすくなれば、それだけ、購買時の選択肢の中に入りやすくなるため、

購買される可能性が高まることにつながると考える。





ソーシャルメディアで消費者と会話する上で、何が大切か?


その答えは、パーティに出席したときに、心がけるべきことの中にある。

パーティのような人が集まる場で好まれる話し方ができれば、

ソーシャルメディアの中でも好かれやすいと考える。


例えば、自分が聞きたくもない話や自慢話ばかりをされている自分を想像してみて欲しい。

決して心地良い気分にはならず、どうやってその場を離れるかを考え、

離れたらその人にはできる限り近づかないようにするはずだ。


好ましい印象を残すには、逆のこと、つまり、相手が聞きたくなるような話をすればよい。

具体的には、

■オモシロイ、スゴイ、オモシロイ(Fun)話ができる

■興味・嗜好があう

■興味深い(interesting)話ができる

といったところだと考える。

逆に、売らんかな姿勢、相手の話を聞かない、といったことは論外だといえる。


と、簡単に書いてしまっているが、相手に興味を持ってもらえる話を、

持続的にやるには相当な努力が必要だ。

一朝一夕にできるものではなく、トライ&エラーの学習による、

人間力の向上が必要になる。