ライ麦畑で出会ったら
【原題】COMING THROUGH THE RYE/アメリカ(2015年)
【監督・脚本・製作】ジェームズ・サドウィズ
【出演】アレックス・ウルフ,ステファニア・オーウェン,クリス・クーパー,ジェイコブ・ラインバック,他
【あらすじ】1969年のペンシルベニア州。学校に溶け込めない高校生のジェイミー(アレックス・ウルフ)は、小説「ライ麦畑でつかまえて」に感動し、舞台化することを思い付く。原作者のJ・D・サリンジャーの許可が必要であることを知り連絡しようとするが、彼の居場所はわからなかった。ジェイミーは、演劇サークルで出会った少女ディーディー(ステファニア・オーウェン)とサリンジャー捜しの旅に出る。
(シネマトゥデイより引用)
1969年ペンシルベニアが舞台。小説「ライ麦畑をつかまえて」に共感した高校生ジェイミーが、舞台化しようと脚本を書いたものの、実現するためには原作者サリンジャーの許可が必要で、彼を探す旅に出るというもの。
高校は全寮制の男子校で、他の生徒たちと馴染めず、何故か浮いてしまう存在のジェイミー。唯一の親友とも疎遠になる出来事があり。それはベトナム戦争へ行った兄のこととも関係があったりするんですが…。
演劇サークルで出会った女の子ディーディー。ひょんなことから彼女も一緒に旅にでることに。「何故付き合うのか」と問うジェイミーに、「冒険が好きだから」と答える彼女。
知っていても教えてくれない隣人たちのガードが固く、サリンジャー探しは難航します。本当に住んでいるかどうかも分からずに探すんだからそうだろうと予想はできますが。
彼を探すうちにふたりは急接近。綿毛が舞う映像も美しく、若いからこその気まずさやすれ違いも、きっと甘酸っぱい思い出になっていくんだろうなぁと。忘れかけていた初恋を思い出す人もいるかもしれないな(^.^)
サリンジャーを探す。その目的は途中から自分探しの旅になっていく感じかな。今とは違う自分が待ってるような気がしてしまう年頃。もしかしたら、男の子の方がそういうところあるのかも。
何事にも逃げ隠れせず向き合うことができれば、自ずと内面も、人との繋がりも変化していくもの。ライ麦畑のホールデンと自分を重ね合わせたジェイミーもまた大切なことに気づいたんでしょうね。
ジェイミーを演じたアレックス・ウルフ君、最初は本当に冴えない感じだったけど、ラストではいい男になってます。そして、ディーディー役のステファニア・オーウェンちゃんは目立たない存在なんですが、映画観てるうちにとってもキュートで可愛らしく見えてくるから不思議。
色んなところで小説を匂わせる部分もあるにはあります(詳しくはないけど…)。観る前は、ちょっぴり心配だったところありますが、小説を読んでなくても(上手く理解できてなくても)、青春映画好きな方なら楽しめる作品じゃないでしょうか。難しく考えるところもないし、すっきりしたストーリー展開で良かったです!
(画像はすべてお借りしました)
監督・脚本・製作を手掛けたジェームズ・サドウィズ自らの実体験を基にした物語だとか。謎な作家サリンジャーを探した若者たちは多いのかな?
以前から何度も書いてますが、文学少女ではなかったので、「ライ麦畑でつかまえて」を読んだのも10年くらい。訳本が苦手だから避けてましたが、もっと若い頃に読んだら良かったかな。
『ウォールフラワー』『シング・ストリート』に続く愛すべき青春映画っていうことですが、言い過ぎではないと思いましたよ!
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以前にDVD鑑賞した『ライ麦畑を探して』もサリンジャーを探してた気がする。この映画よりも、本作の方がずっと良かったですよ。DJクオールズは好きですけど♪
P.S.朝一で映画観た後、娘と合流してショッピングからのかっぱ寿司行ってきました。たくさん食べちゃったのでまた太るわ…