意思決定基準(前編) | Sunny-Style通信(つかさ編)

意思決定基準(前編)

大学院のビジネススクールの一次試験の科目の一つに

「小論文」というものがございました。


いくつかあるテーマのうち、一つを選んで

小論文を書くのですが、、、


私の選んだ設問はこんな感じであったと記憶しております。


***


-状況①

人物Aはこの町のガソリンの相場価格を知っている。

そして、Aは最も価格の安いガソリンスタンドで給油したい

と考えている。

看板に明らかに相場価格以下の表示をしているガソリンスタンド

があったので、そこで給油することにした。

しかし、店内で店員から聞いた価格は相場価格と同じであった。

店員の説明によると、安い価格表示は昨日までのキャンペーン

価格であり、本日は通常の価格になってしまうとのこと。


Aはそのガソリンスタンドで給油することを決めた。


Aが当初、決めた最も価格が安いガソリンスタンドで給油する

という意思決定基準は結果としてクツガエッタことになる。


-状況②

会社Bでは新規事業を始めるに際して、下記のルールを設定した。


【ルール】

・事業開始3年後に事業継続に関する取締役会を開催する。

・事業開始3年後に収益が上がってない事業について撤退する。


ある事業を開始することになり、3年後、規約通り、取締役会を開催した。

ある事業は3年経った現在においても赤字である。

しかし、取締役会において議決された内容は今後も事業を継続するとの

ことである。


B社が当初、決定していた意思決定基準(3年後の赤字の事業は撤退する)

は結果としてクツガエッタことになる。



以上の2つの状況を踏まえ、個人Aと法人Bを比較しながら、、、

意思決定基準を覆した根拠、および個人・法人での意思決定プロセスの違い

を明らかにせよ。


***


という問題であった。



さて、どう答えましょうかね?