こんばんは。

突然ですが弊ブログ、「雑食食堂」は本投稿をもって更新終了とさせていただきます。

5カ月ぶりに書き込むポストがこんなもので定期的に見ていてくださった方にはたいへん申し訳なく、謝罪の言葉すら見つかりません。。
なによりこんな箸にも棒にも掛からぬブログを見ていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

…と湿っぽい文章を書いてしまいましたが、タイトルの通りブログの場所が変わるだけです
というのもアメブロで僕のような形態で運営しているブログってそうそうない、というかめちゃめちゃ不便だよなという結論に至ったからです。
HTMLとかもっと自由に組み込みたいよ!って思ったので偉大なGoogle配下のBloggerにて新ブログを更新したいと思います。

場所はこちら↓
新ブログ「ヘンショク食堂
URLはhttp://pickie-eating.blogspot.jp/です。お手数ですがブックマークの変更などしていただければ幸いです。

ブログ名を変更したのはそもそもこのブログ、「言うほど雑食じゃねーだろ」という皆様の無言の突っ込みを受けて、「ならば偏食家と言ってしまえばいい!」と開き直った結果です(「ヘンショク」がカタカナなわけは新天地に書いてあります。大した意味はありませんが…)。

生活リズムがかなり変わってきており、全盛期のような更新スピードを保てるか不安ですが頑張っていきたいと思いますので、暇なときにでも立ち寄っていただければ……!


そして5繰り返しになりますが、5カ月も更新していなかったのに、定期的にアクセスしていただいた方々、本当に感謝です。レビューとも言えないユルい感想が僕の持ち味かと思うので、その辺ご理解の上、引き続き見ていただけるととても励みになります(もちろんコメントなどで意見をくだされば僕なりに考えたことをお答えさせていただきます)。


それではまた向こうで会いましょう。twitterもまめに呟きます。


海辺野日向
$雑食食堂

★★★☆

ブラッド・ピットがクールな殺し屋ジャッキー・コーガンを演じるサスペンスドラマ。監督は「ジェシー・ジェームズの暗殺」(2007)でもピットとタッグを組んだアンドリュー・ドミニク。「優しく、殺す」をモットーにする殺し屋ジャッキーは、「ドライバー」と呼ばれるエージェントから、賭博場強盗の黒幕を捜索する依頼を受ける。ジャッキーは前科のあるマーキーを探し出すが、実際に強盗を仕組んだのは別の悪党3人組であることが発覚。さまざまな思惑が交錯するなか、ジャッキーは事件にかかわった人間を皆殺しにすることを決める。共演にリチャード・ジェンキンス、ジェームズ・ガンドルフィーニ、レイ・リオッタ、サム・シェパードら。(http://eiga.com/movie/77848/より)

宣伝だとブラッドピットが主演であることがだいぶプッシュされているが、彼は狂言回し的な役割で登場しており、本当の主役(と言いきっていいのか分からないが)は画像の男二人だ。

どん底の生活を送っており、強盗によって金を得ても事業を興すなどの考えには至らず、その資金で麻薬の買人になることを夢見るという馬鹿で哀れなジャンキーと、そんな馬鹿しかカジノ強盗をする相手がいないムショ上がりの青年。

どんづまった生活の焦りすら垣間見える必死さが伝わる強盗のシーンはあまりにもお粗末で、見ていると悲しみすら湧いてくる。ストッキングを被り素顔を隠しているのだが、布越しに見える悲壮感あふれる二人の表情は見ていられない。

しかし肝心のストーリーに中身がないので、強盗シーンの(「失敗するんじゃないか」というようなある意味の)緊迫感や、先述したジャンキーのトリップ描写やスローモーションを多用した暗殺場面、執拗すぎる暴力シーンなどの断片的な映像でなんとか場をつないでいる印象はぬぐえない。

ただ車で移動するシーンが多いため、カーラジオから流れるアメリカの破たんし切った経済状況を伝えるニュースや識者らしき人物によるアメリカの現状を嘆くコメントを随所随所に挟みこむ演出はクールでよかった。
暴力とドラッグと汚い金にまみれた舞台となる暗黒街が、アメリカの暗部の縮図となっているさまは『ノーカントリー』を彷彿とさせるが、比べてしまったらこちらが劣ることは否めない。

ラストではオバマ大統領が答弁を行っているテレビ中継を、バーでブラッドが見ながら皮肉を言う。このシーンもなんともクールで日本映画では見られそうにもないシーンだなと思った。


ドラッギーでバイオレンスでオフビート。グズグズでボロボロの現代アメリカを背景に、虚しさしか残らない強奪と殺しが交わされる映画。夜の暇つぶしには最適の映画かもしれない。
$雑食食堂

★★★★

ロバート・ダウニー・Jr.主演の人気アクションシリーズ第3作。シリーズ前2作と、全世界で記録的な大ヒットとなった「アベンジャーズ」の後に続く物語が描かれる。人類滅亡の危機を救ったアベンジャーズの戦いから1年、トニー・スタークはアイアンマンスーツのさらなる開発に没頭していたが、合衆国政府は国家の命運をヒーローという個人の力にゆだねることを危惧していた。そんな時、謎のテロリスト、マンダリンが動き出し、その壮絶な攻撃の前にトニーは全てを失ってしまう。監督は前2作のジョン・ファブローから「キスキス,バンバン」のシェーン・ブラックにバトンタッチ。新たな敵役マンダリンにベン・キングズレー。(http://eiga.com/movie/57266/より)

3部作ということで一応の完結を見たアイアンマンだが、ほかのアメコミものと違い3作とも娯楽性強いままに終わらせていて好感が持てた。
トニースタークは元アル中で傲慢ですらある、ヒーローとしてはいささか型破りなキャラクターだがそんな人間臭い部分がマーベルヒーローの魅力だろう。

今回も従来のシリーズとたいして話は変わらない。敵登場⇒スターク窮地に⇒復活⇒なんだかんだで逆転
という金太郎飴スタイルだがこれも次なるアベンジャーズのために金を払って予告編を見ていると思えば何ともない。

アイアンマンの評価を見ると「軍事産業のトップが戦争の責任を負って戦う部分」や「今までにないヒーロー像」が新鮮であるという言葉をよく見るけど、それこそ原作は50年前からそれをやっているわけで。

どちらかと言えばこういった主人公然としたトニーよりも、自らの信念のために憎まれ役も辞さないシヴィル・ウォーあたりの顔を今後は見せて欲しい。キャップとの争いで互い美学をぶつけ合う様をこのクオリティで映像化してくれたら…