3DCGやその他CADソフトのSTLデータ | SUN DIGIのでじでじブログ

3DCGやその他CADソフトのSTLデータ

こんにちは、SUNDIGI【さとう】です。SUN DIGIのでじでじブログ



SUNDIGIのwebサイトやパンフレットには「CAD造形出力サービス」と
大きく書かれていますがCAD以外の
3DCGソフトで作成されたデータも受け付けております。


・MAYA

・Autodesk 3D MAX

・Cinema 4D

・Zbrush   などなど・・・・


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最近、ジュエリー業界でユーザーが増えてきたZbrush
前の前のバージョンの3.1からSTLデータに変換できるプラグインが

ツールに追加されたのでジュエリー製作の現場でも使用する方が増えているようです。


今話題になってる映画「アバター」のキャラクター造形などにも使用されているそうですね。




そんな感じで今日はジュエリー製作に良く使用されるCADソフト以外のソフトで
作成されたSTLデータで良く見られるトラブル(?)をご紹介します。



入稿されたSTLデータを開くと、


モニターからはみ出さんばかりの大きなデータが現れることがあります。
その反対に寸法の計測が困難な極小パーツが現れることもあります。


その度に、
「でっ、でかい!!ビッグもしくは
「ちっ、ちいさい!!ちっさ


びっくりしてしまいます。。。



しかし、そんな驚くようなデータは大抵、STL変換の際に問題があるようです。



例えば


「本当はX軸を20mmで出力したいのにSTLでは200mm」になっていたり、


「本当は30mmで出力予定が3mmになっていたりなど」など・・・。


大体10倍になっていたり、1/10になっていたりすることが多いようです。



STLビューワでSTLを見るとこういう感じです。
↓本当は右側の「10.45mmのパーツ」なのに、丁度10倍の「104.5mm」になってしまったデータ。


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一般的なCADのソフトと違い、3DCGソフトでは
寸法の概念を持たないソフトがあるので
造形出力に必要なSTLデータへの変換は外部ソフトやプラグインを使用することになります。
中間ソフトを使用することにより、互換性や多少のバグ、操作性の違いなどで
希望の寸法と違うデータになってしまうことがあるようです。



お客様の使用されているソフトについてこちらでは分からないこともありますので

根本的に解決するのは難しいのですが
トラブルにならないよう造形前のデータチェック検索アイコンをしっかりすることで

問題を回避しています。



サイズトラブルになりそうなデータは見積もりの際に
大きすぎて、造形機のベースに乗らなかったり
装飾パーツが0.01mm以下になって造形できないなどの
問題が出てきますので、まずお客様に「寸法が分かる画像」をメールメールで送り、
確認していただいています。



大きなデータの場合は造形代が10万円近くなってしまうので
必ず確認していますよ!




もし不可抗力で希望と違ったサイズのSTLデータになっていた場合は
お客様におきまして修正が困難であれば
データ作成時の寸法がわかる画像や寸法指定をSUNDIGIに

メールで送っていただければその寸法でリサイズいたしますのでご安心ください。



可能であれば、入稿前にSTLデータの形状確認の為に

3DCGソフトユーザーの方もCADユーザーの方もSTL変換後に、

STLの形状を視覚化できるSTLビューワの使用をお薦めします。



WINDOWSユーザーの方は
フリーソフトの「mini magics」をお薦めしています。

(mini magicsについての以前の記事↓
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macユーザーの方は「mini magics」がインストールできないので
以前からお客様に聞かれて返答に困っていたのですが、今日さきほど
「mac フリー STL ビューワ」で検索するとヒットしたソフトがあったので
さっそく自宅のmacにダウンロードして検証してみようと思います。
検証が終わったらブログ書きます!
(そうです、私、自宅ではmacユーザーなんです・・・。)



ちなみに本当に大きなサイズの造形をしたい場合の最大出力面積は


・光造形機---100mmx100mm
・インクジェット造形機---------150mmx150mm


となっています。

150mmより大きなモデルは造形のお見積りが出せませんので
お気をつけください!



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サンプルで使用したワニですが、Zbrushで作成したものです。
ソフトを使いだして1カ月目くらいのデータで、STLにすると
手の部分にかなりエラーが出てしまって、お腹が痛くなったデータです。
今はエラーが出ない作り方がやっとわかってきましたが。


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Zbrushを使うにあたって、社長から「ワニとあれとあれの指輪を作って~」と指示があり、
動物3匹の指輪を作らないといけないミッションのうちの1個めです。
これをぐるっとまるめて指輪にしようか、幅広なのでまた作り直すか・・・うーん。
手の造形が甘いのと、顔がかわいくなってしまったので、多分作り直します。

テーマが「THE★捕食」なので、もっと怖い顔をしていないといけないのです・・・。



昨年秋に「Zbrush3.5 R2」でプラグインが全く使えなくなってしまい、
くじけそうになって作業が一旦ストップしてましたが年明けに「3.5 R3」にアップデータして
使いやすくなったので最近Zbrushでの作業が増えてきました。

手では作れないような10mm程度のキャラクターのパーツなどには最適なようです。

実際にSTLにして出力後、ジュエリーにするところまで公開していこうと思います。



Zbrushデータを造形出力用にSTLに変換すると
どうしても修正不可能なエラーが出てくるときがあるようなので
エラーを回避する為のデータの作り方などもアップしていきます。



でも遅筆なので、ご近所のZbrushユーザーさんは
店頭に相談にこられた方が早いかもしれません・・・。

通常業務をこなしながら、がんばりまーす。パンダ



ジュエリーCAD造形出力は

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