今日、 Robert Harrisさん他、穏やかだけど猛烈に面白い皆さんと、打ち合わせをしてきました。

私、20歳のとき、ロバート・ハリスさんの「エグザイルズ」を読んで旅に出たくなり、結果として大学に6年間通いました。23歳のとき、辻信一さんの「スローイズビューティフル」を読んで、勤めていた外資系金融機関を辞めました。

辻さんとは、ピースボートに就職してすぐにご縁をいただき、一緒にお仕事する機会をたくさん得ましたが、このたび、道を踏みはずす(笑)最初の勇気をくれたハリスさんとも出会ってしまった。ご縁って、面白いなあ。

ご縁をいただき、何をはじめるかというと。

世界中を旅した後、作家・ラジオDJとして活躍するロバート・ハリスさんが、新しい生きかたを求めて国内外で活躍する個人にフォーカスし、生きかたを共有するトークシリーズ "Bohemian's Session" 、はじめます。

「ボヘミアン」の定義って、なんでしょうね。かっこいい響き、自分みたいな3児の母が関わるには気恥ずかしさもありますが、要するに、

・既存の世界の価値観を自分なりにとらえ直し、
・必要ならレールから外れることも恐れず、
・自分の言葉で語り、
・消費者だけでなく主体者でもあり、
・友達は多いけれど群れることは必要とせず、
・人に威張らず、
・自然を愛し、
・自由に、楽しく生きる人、 という感じ?

必ずしも有名人ではないかもしれないけれどめちゃくちゃに自由で面白い人生を生きている、そんな人たちをハリスさんが紹介していくサロンをはじめます、ということです。

第1回目のゲストは、日本中の Intentional Community - 意図を持ってつながる個人の輪 のハブを作ろうとしている人。「生き方の ‪#‎かくめい‬」を発信しつづける写真家の Yoshihiro Koitani くんです。派手なオシャレ眼鏡と裏腹の、地に足ついた気持ちのいいお兄さん。(鯉谷くんインタビュー:https://an-life.jp/article/537#/page/5

私も、聞き手としてトークに参加します。10年以上のメキシコ暮らし、世界中のレインボーギャザリング、エコビレッジで暮らした経験から来る鯉谷くんの世界観を聞いたら、翌日から動かずにいられないかもね。

2回目以降のゲストに推薦したいあの人、この人・・・。クリエイティブに生きるボヘミアンたち、友達ネットワークにたくさんいるなあ。これから、楽しみだなあ!

第1回目は、6月初旬、横浜で開催予定です。詳細は、準備ができたらまたお知らせしますー。




なんでも買える世の中は便利。だけど、ほんの3世代前までは暮らしのほとんどを自分たちで作っていました。作ったものを分かち合うからご近所づきあいが生まれ、町には「お互いさま」の信頼がありました。

そんなことを念頭に、衣食住をアウトソースすることを少~しずつ手放してみているここ数年。買うことを手放して手作りやお裾分けを増やす。すると、そのぶんだけ、毎日の暮らしの中で幸せと感謝が積み重なっていく。これは、目から鱗の発見でした。

去年1年間、逗子市披露山にあるパーマカルチャーの森「ごかんのもり」にて学んだこと、出会った仲間は、私にとって、そんな小さな実践を応援してくれる財産です。この「ごかんファミリー」がもっと広い輪になっていったら、と願っていたら、いつのまにか、私も今年はファシリテーターの一人になっていました!







というわけで、ごかんのもりでの「子どもx自然」の学び、今年もやります。食、農、水、火、土、エネルギー…1年間を通して、全国(ときに世界!)から素晴らしい講師をお招きします。各分野で唯一無二の表現をしている皆さんと行う、座学だけでない実践的なワークショップ。どんな化学反応が起きるか、今から楽しみです。

月に1度、ごかんのもりに通って四季折々の畑の風景を作りながら眺めるのは、本当に気持ちがいいもの。共に学び、手を動かす20人がずっと続く仲間になることは、間違いない!友達が増えすぎて困るという、嬉しい悲鳴~


*こちらのコース、おかげさまで発表翌日には満席に。ありがとうございました!



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「自由学園」、知ってますか?

『家庭之友』『婦人之友』を発行していた羽仁もと子ご夫妻が90年前に創設した学校です。
面白い学校だとは聞いていたけれど、先日、渋谷デイライトキッチンで開催されたイベントで学園の先生にお会いしたときに

「幼稚園から大学まで、すべての子どもたちに自分たちの畑があります。中高生は、学年ごとに日替わりの当番制で、毎日300人分の食事を自炊してますよ。ご飯は薪を使った火起こしから、かまどで炊いています」

と伺い、びっくり仰天。いま世界中で注目されている「食育 / Edible Educationをとおした全人教育」の最先端だー!と興奮し、さっそく見学に伺いました。


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*ちなみに、今回、「こんな学校もあるんだね」を共有したくて、娘たちのサボりも公認!「(自分の通う公立の学校でも)違う学年の子たちとみんなで、体育館で給食だったら楽しいのにな」とつぶやいたり、広大な敷地に感激したり。


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自由学園の理念は「生活即教育」「自労自治」「本物に触れる」こと。自分たちの食事の配膳から皿洗いはもちろんのこと、植木の刈り込みや壊れた設備の保全まで、すべて(初等部はできる範囲で)子どもたちが行うというから、もう、感激です。仕事はたくさんあるけれど「自治」を基本としているから「やらされている感」が全然ない。子どもたち、みんな本当にいい顔をしていました。


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この日は、初等部の子どもたちと一緒に、日替わりで父母がつくる(!)昼食をいただきました。

昼食時間になると、高学年の生徒が集まってきて、テーブルを拭き、人数分のランチ皿を用意するところからはじまります。彼らは「テーブルマスター」と呼ばれ、1年生から6年生まで異年齢で交流できるテーブルの準備を取り仕切る。係が各学年で決まっていて、最後にお皿を洗うところまで全員でやることが、毎日の習慣!みんな家族のように、楽しそうに食事をしていました。


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「今日のジャムは、大学にあたる最高学部の学生が作ったものです。ぶどうですね。パンも、毎日学内で焼いています」

と先生に教えていただく。おかずは父母が2ヶ月に1度の当番制で作りにくる。



「子どもたちの給食を、まさか父母が作るなんてね!最初は、重労働だし、当番を終えたらもうグッタリで。正直、面倒くさいなって思っていました。でも、1年生から6年生までの親たちでこうして顔をあわせて一緒に手を動かすと、子育てについて先輩お母さんに教えてもらったり、子どもたちの日常を垣間みる機会にもなって。

子どもの学びの場に関わらせていただくことで、親としての自分が育てられたなって思うんです」

と、今は学園の食料部で働くようになった先生が話してくれました。

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手際よく皿洗いする子どもたち。挨拶も明るい!



途中、その日の食堂の司会の子どもに「お客様」として紹介され、ピースボートの話をすると、皆、ものすごく表情豊かに反応しながら聞いてくれました。自分の足で立ち、自分のことばで話すことを知っている子どもたち。本来当たり前の風景なのだけど、子どもがまっすぐに存在することを許されている環境、心震えます。


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今でこそ「世界一素敵な学校」などで米国のデモクラティックスクールが注目され、文科省も「子どもたちに生きる力を」とか「アクティブ・ラーニングを」なんていうけれど、いやはや。

日本には、いまから90年も昔(1921年!)から自労自治の精神を掲げ、「食のまわりに学びを作る」の哲学で、最先端のアクティブラーニングをやる学校があったのでした。

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授業開始のチャイムは、子どもたち自らがハンドベルで!なんて素敵な風景なの~~♡!


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高等部女子が週替わりで貼る言葉は、自ら選ぶそう。

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校舎の多くは、旧帝国ホテルも手がけた世界的建築家フランク・ロイド・ライト氏の弟子である遠藤新、遠藤楽父子による設計。天井が高く明るい食堂棟ほかいくつかの建物は「東京都選定歴史的建造物」にも指定されていました。それが、3万坪もの緑豊かな空間に点在している。


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「いい風景ですよね。親も生徒も、最初は皆、このゆったりとした空間と美しい建築を、いいなあ、いいなあ。と言う。でも、すぐにそれが日常の風景になるんですよ。僕は、そこが大事だと思っています。

 自然に囲まれ、丁寧に作られた建物で、暮らしに根ざした学びを得る。それがひとたび自分のなかで当たり前になってしまえば、社会に出たときに本物がわかる人間になる。看板だらけの町、作っては壊すプラスチックの山、偽物の情報に、違和感をおぼえるようになる」

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高等部男子の作品。

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椅子の修繕も、自分たちで!


そう教えてくれた先生の言葉には、経験に根ざした誇りがありました。子どもたちの生き生きとした表情にも心震えたけれど、会う先生が皆、とても穏やかで、人間味があったのも印象的。魅力的な先生たちも、子どもたちの「当たり前」の一部として吸収されているとすると、本当に羨ましいな。


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小さな写真では、学園内の居心地の良さを1/10も表現できないよ。

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豚やニジマスも、買い付けから飼育、燻製して販売するところまで中学生が管理!豚舎の修繕や燻製機の自作は当たり前、だそう。



はー。こんな学校があったのか。全然書ききれない。
また遊びに行って、今度は授業を取材させてもらおう。

もっとしっかりまとめなおしたレポートを、近いうちにまた書こうと思ってますが、とりあえずは感動の共有を。

ああ。感激。
年度末のお忙しい時期にも関わらず案内してくださった先生方に、感謝してもしきれません!



今日は、お金と幸せのバランスについての考察。
最後に、いい映画の紹介です。





自分にできることを周りのために生かし、役に立つこと。
本来それは人が生きる喜びであり、幸せであり、
ひとりでは生きることができない人間が人と繋がるための術でもある。


今の私でいうと、
(仕事経験を生かして)誰かのために通訳したり、ファシリテートしたり、企画したり、
(母経験を生かして)近所の子どもたちを楽しく預かって、少し多めに作る夕飯をみんなで食べて...
というようなことが「自分にできることを周りのために生かし、役に立つこと」。

役に立つことができるだけで幸せだけれど、今の社会で生きていくためには、
ある程度はお金もいただかないといけない。


本当の豊かさ。幸せとお金。
そのバランスのこと、去年の春にギフト経済の祭典 "GIFTIVAL" に参加してから
ずーっと考えています。


完全にすべてがボランティアだと、今の社会システムを生きていくことが苦しくなる。
でも、いただくお金(経済資本)が減っても、そのぶん人の繋がり(社会資本関係)を増やすことで
生きていくことは、都会にいてもある程度まで可能だ。

それに、たぶん、後者のバランスが増えるほどに人は幸せになるんじゃないかと感じている。


「言いたいことはわかるけど、そんなの今の社会じゃ無理だよ」
と決めてしまわずに、苦しくならないところまで自分を周りのために生かしてみる。
すると、周りもギフトの精神でまわりだす...

私自身はそんな幸せの循環を、いま、身を持って実験しているようなところがあります。





世界中を旅して、いま地域活動をする中で思うのは、
つまり、田舎の暮らしや、昔の地域社会というのは、そういうことなんだということ。

勤めと稼ぎのバランスを極端に「稼ぎ」寄りにしたがゆえの歪み、
「共/commons」を減らし、「私/private」と「公/public」ばかり肥大化させたがゆえの歪みを、
自分なりのバランスで揺り戻すこと。

それが今、すごく大事なんじゃないかと感じています。


映画 Money and Life は、そんな問いに正面から向き合った映画。
監督はこう話しています。

"表面的にはこの映画のテーマはお金です。しかし底に流れるテーマは、
人間としての尊厳を取り戻すこと、私たちが人であることを思い出すこと、
現在のお金を支配するルールから私たちの人生を取り戻すこと、
そしてより美しい調和のとれた世界を作り出すために力を貸すことです。"


人とお金の成り立ちを丁寧に追うことで
「価値観をガラリと変えられた」と話す人も続出する刺激的なこの映画。

3月8日(火)10:00から、逗子の素敵な映画館シネマアミーゴにて上映&ダイアローグをします。
これを観て、みんなで感想言い合うだけで、家路への風景が変わって見える予感がする。


というわけで。

「午前10時のアミーゴ学校」第2回、お金のはなし。
ご都合つく方、ぜひご参加ください♡







"Money&Life" 上映と「お金のはなし」ダイアローグ


日程: 3/8(火)10:00 
料金: ギフト(ドリンク付き。ギフト料金についての詳細は下記参照)
ファシリテーター: 河村 和紀(ギフト経済ラボ)
 

今あたりまえに使っているお金がどう生まれているのか、それが生き方にどう影響しているのか。
今回のアミーゴ学校は、意外とちゃんと知らないお金の話を映画「Money&Life」を題材に考えます。ファシリテーターはこの映画を広める活動などを行うギフト経済ラボの河村 和紀さん。





「Money&Life」予告編
https://www.youtube.com/watch?v=EkPVwH9gr6s#t=18


お金とは?人生の豊さとは?持続可能な未来の為のお金のあり方とは?

"お金"というものに正面から向き合い、お金の歴史、現在の仕組み、そして世界中で新たに生み出されているお金のストーリーについて焦点を当てたドキュメンタリーです。ギフト経済についても触れられています。

映画には、お金の起源、仕組み、地域で循環する経済と貨幣、ボランタリズム、ギフト経済、といったコンセプトが、キーワードとして登場します。

上映後、これらのキーワードをもとに、お金についてみんなで話し合ったり、アイディアを出し合うワークショップを行います。ファシリテーターの進行に沿ってみなさんが話し合いをしやすい場作りをしていきます。


◎プログラム
1、イントロダクション:挨拶やイベントの背景など
2、映画の上映
3、グループダイアログ


◎参加費について
この映画監督であるKatieは、Money and Lifeを4年間かけて制作しました。アメリカのファンドレイズサイト"Kickstarter"にて最終作業の制作資金を集めて完成させました。そして配給会社を介さずにできるだけ自由に観れるようなシステムでこの映画を普及していきたいという願いで、日本では私達が普及のお手伝いをする事になりました。

今回の上映会に関しては会場の提供はCINEMA AMIGOからのギフト、ドリンクは前回参加者からのギフトになっています。皆様にギフトとしてこの映画を楽しんで頂き、また映画の中にも出てくるギフト経済を体感して頂きたいからです。そしてその優しさが輪のようにつながっていくよう願い活動しています。

ですので、上映会後、もしも監督のKatieさんへギフトをされたい方、あるいは上映会を次の方にギフトしたい、という方には、そのお気持ちがつながっていくよう当日ギフト箱を設置させて頂きます。


◎ご予約は
info@cinema-amigo.com にお名前、人数をお送りください。


◎進行&ファシリテーション 
河村 和紀(ギフト経済ラボ / 映像ディレクター / きこり)

映像ディレクターの傍ら、メディアの立場ではなく主体性のある立場を求めて、一般社団法人ヤマイエヒトを設立。新潟県十日町市にカフェ&ドミトリー「山ノ家」をオープン。その後、静岡県富士宮市にあるNPO森の蘇りと「皮むき間伐」を行うプロジェクト「きらめ樹プロジェクト」を立ち上げる。その流れから西東京にて森と踊る株式会社を立ち上げ、森を舞台にした事業をはじめる。
 新しい経済を考え実験するコミュニティであるギフト経済ラボにて、優しさをつなげるレストラン「カルマキッチン」や、経済への問いと新しい経済を考える映画「Money&Life」の上映会などを実施している。

http://giftjp.jimdo.com/映画-money-life/

【子どもの「探求する力」「生きる力」に関心のあるすべての大人の皆さんへ】

 「世界中の教育現場を見て、子どもの未来について熱い想いを持った人に、教育界で活躍してほしい!」
 そんな情熱から、国際NGOピースボートと教育NPOコアプラスがタッグを組み、新たな試みを始めます。その名も「グローバル・ティーチャーズ・カレッジ」。





 今夏・8月18日に横浜港を出航し、約3ヶ月をかけて25寄港地を船で巡ります。子どもの教育のための移住者が後をたたないシンガポールでは最先端のアクティブラーニングを視察し、「子どもの幸福度世界一」のオランダではイエナプラン校を訪問。「個」を重視するゆとり教育を行いながらもPISA(学習到達度調査 )で上位を取り続けるフィンランドでは、財政破綻の危機から国を立ち直らせた「奇跡の教育改革」の秘訣を探ります。紛争や貧困の中を生きる子どもたちに出会い、仲間と共に自分にできることを考える時間も、地球一周の船旅ならでは。
 ファシリテーターとしては、これまで延べ3000人以上の教育者に研修プログラムを提供してきたコアプラスの代表・武田緑さんが乗船。等身大で心に響く言葉を持つ彼女ならきっと、洋上でも現場でも活きる視点や力量を身につける対話の場を作ってくれるはず!

 地球一周して、世界中で子どもに出会って、自分のことばでこれからの世の中を語ることができる人が、学校の先生になってくれたら。私だけでなく、すべての親たちの願いじゃないかと思っています。
 
 子どもの探究心や生きる力が大事だと考えるすべての教育者・大人の皆さん。この夏、世界中の子どもたちに会いに行きませんか?まずは気軽に、話を聞きに来てください。


◎プログラムの詳細、説明会のお知らせはこちら: http://pbcruise.jp/gtc/
無意識は、意識よりも先に、わたしたちの行動を決めているという説があるそうです。

人間が指を動かそうとするとき、脳にある「動かそう」と意図するはたらき(意識)と、筋肉を動かせと脳が指令する随意運動野(無意識)のはたらき、そして実際に指が動くタイミングを計測すると、筋肉を動かすための運動神経の指令(無意識)は、心が動かそうと意図する脳の活動(意識)よりも0.35秒も先なのだそう。


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これを、「無意識の整えかた」著者の前野隆司さん(慶応義塾大学大学院教授) は「受動意識仮説」と呼び、こう解説しました。

「無意識がやってくれたことを、意識はあとづけで受け取って、エピソード記憶するだけなのです。自由意思の力で身体を動かしているというのは勘違いだということになります」

ひゃー。なにそれ、めちゃくちゃ面白い。

本では、合気道や仏教、自然や医療に照らし合わせながらこの仮説を確認しつつ、無意識を整えてより楽しく生きることを提案しています。


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そういうこと、もしかして、子どもたちなら身体でわかってるのかな?と自分の子どもたちに聞いてみました。彼らは、動くことで思考する人たちだから。

そしたら、案の定、すごい対話ができたので、以下、シェアです。



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「ねえ、桃は、つぎなにしようかなとか、これとあれどっちにしようかなとか決めるとき、どうやって決めてる?」と、小学校二年生の長女に聞くと、「うーん」としばらく考えてから、

「決めてるっていうか、適当に決まってる。頭のなかで、誰かが決めてる」

す、すごいー! 無意識が意識より前にあること、子どもはまだ知っているのか。

そして、年長さんの次女は、さらにスパーク。なんと、「頭の中に小人がいる」と話していた。「ウチは考えてなくて、小人が考えてるの」と。

小人=無意識と捉えたら、受動意識仮説、そのまんま。杏自身、赤と白の帽子をかぶった小人と、意見が対立することもあるらしい。まじー!


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「それで、その小人はどこにいるの?」

「あたま!」

「じゃあさ、小人が決めたこと、小人はどうやって杏に伝えてるの?」

「血だよ」

「え?」

「だーかーら、血!
身体じゅうを血がはしってるでしょ、小人は血につたえて、血が、胃とか肋骨とかにつたえて、そうすると、ウチが、よしやるぞ、とかおもうの。それが、早送りになってるみたいなかんじ。身体のなかで、すごいはやく」

「へええー! ママ、知らなかった」

「えー。じぶんなのに、気づいてなかったのー!」

「うん。じゃあ、赤と白の帽子をかぶった小人たちの意見があわなかったら、杏はどうするの?」

「そんなのないよ。だって決まってるんだもん」

「え、決まってるの?」

「決まってるに決まってるよ、だってそれがウチの気持ちなんだもん」

「気持ちなの?!頭に住んでるんじゃなかったの?」

「心だよ」

「笑!  あたま?こころ?どこにいるの?」

「だから、心! べつに、頭と、おなじことでしょ」



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いやはや、参りました。
自分の「意思」より先にくる無意識や、身体が決めている直感力を知ってるんだね。子どもはすごいー!

頭と心が離れないまま大人になることが受け入れられて、身体が教えてくれる幸せを曲げずに生きていける場所が増えるといいな。そのお手伝いになる仕事をしていたいなと、心から思いました。

あー、面白かった。
自分の身体性と無意識、明日からもう少し意識しよう!


Children x horses x after school = A perfect way to learn what "trust" means...


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ホーストレッキングファーム三浦海岸http://beachriding.jp/にて、「子ども×馬」の楽しすぎるアフタースクールの作戦会議をしてきました。

馬は、反応を全身で表現する素直な動物。人が緊張していれば緊張で返してくるし、人の怒りや恐怖を感じれば逃げ出すし、人が楽しそうなら寄ってくる。草食動物たちは、面白いほどに自然で等身大なのです。


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「わー、でかい」「触るのは怖い」なんて最初言う子どもたちも、仲良くなりたい馬を見つけたらあっという間。戸惑いながらも距離感や間合いを試行錯誤して、すぐに自分のものにする。馬の首筋にピタッと自分のほっぺをつけて、抱きしめてみることができたあとの顔といったら♡!


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いいねえ、楽しいねえ。優しさとは... なんて説教するより、馬とただ時間を過ごすほうが何倍も深く「誰かと深いところで信頼しあうこと」がどんな感じか、わかるねえ。


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ニュージーランドで EAGALA (馬介在療法)を学んだ友人たちにナビゲートされ、大人も子どもも気持ちがいい時間を過ごしてきました。


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普段クールなしっかり者の桃が、満面の笑みでコソッと一言。「ママ、ああ、桃、クーと一緒にうちに帰りたいよ...」。

お友達の中でいちばんに馬房に入り、馬との距離を縮めた杏は何度も得意げに「パンダちゃん、本当にウチのことが好きになったんだよ。ウチ、そういうこと、わかったんだよ!」


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森、海、畑も楽しいけど、生きものはやっぱり面白い。大きいけれど優しくて、人との縁も深い、馬。すごい存在だなー。



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「Tactical Urbanist / 戦略的都市生活者」という言葉を、最近知りました。LOHASの次の世代として増殖中の層を指すことばみたい。ざっくり言うと、行政の動きが遅いと感じる分野で、ゲリラ的・DIY的に小さなプロジェクトを行って前例づくりを重ねていき、長期的には行政をも巻き込んで町を変えていく・・・つまり、自分の町づくりの当事者になろうと考えて動いている人たちのこと、です。

自分が暮らしている町で、そんな仲間が加速度的に増えていったら面白い。そんな思いから、町が誇る素敵な映画館CINEMA AMIGOを拠点に、暮らしを変えていくスクールをはじめるお手伝いをしています。



今日はその第1回目。
鹿児島県南薩摩市で、電気・ガス・水道を契約をせずに、畑4枚、果樹、山水、自家発電と独学のDIYで豊かに暮らす友人、テンダーこと小崎悠太くんをお招きして、「お金を稼ぐ人生から、生きるスキルと幸せを携える人生へ」をテーマにお話会。

近著「わがや電力~12歳からとりかかる太陽光発電の入門書」もあれよと言う間に売れ、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気者のテンダー。10年来の友人ですが、トークを聞くのは初めてで。面白かった~。学んだこと、たくさんありました。

以下、トークで印象に残った部分のメモ起こしです。

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◎発想の転換。暮らしの時間配分を変えよう

最初からいきなりシステム思考を解説し、「環境問題っていうのは、お金にむきあう人間の心の問題です。やってみちゃえば、それで済む話」と言い、ポスターの裏に計算式を書き出したテンダー。
「いま、日本で町に暮らす人たちの平均時給が998円です。これで1日8時間働くと、7984円。一方、ひとり暮らしの家賃平均が6万5千円で、それを12ヶ月支払うと78万円。つまり、年間99日ぶんの稼ぎを、まるまる家賃に使っていることになる。

であれば、この家賃+光熱費+水道代をどれだけ減らすことができるかで、どれだけ自由に過ごせる時間を持つことができるかが決まる。ちなみに、俺はいま、家賃が月1万円、水道・ガス・電気は契約なし。

日本の人は平均で1日3~4時間、つまり年間でまる52日ぶんもテレビを見ています。これは人生の12年分。毎日一生懸命、高い家賃を払うために働いて、家に戻ってテレビをみている。それじゃ、自分より大きいものを考える時間なんてなくなると思います。

で、じゃあ毎日家に帰ったらソファに寝転がってピッとテレビをつける人が悪いのか、意思が弱いのか。そうではなくて、そういうシステムの中に僕たちが生きちゃってる、ということが言いたい。年間99日もの時間を家賃のために働くのが普通となっているシステムに生きていて、その中で、”これじゃダメだ。だから、もっと時給をあげよう” と考える人が多いんです。でも、システムそのものを俯瞰したらわかることだけど、時給をあげることでは根本的には変わらない。"家賃と光熱費を減らそう” “じゃあ地方へ行こう” と考えることがレバレッジポイント。そうやってはじめて、物ごとが劇的に変わりだします。

環境問題も ”どうしたらいいんだろう。まだまだ勉強不足だから、自分にできることを知るためにワークショップに参加しよう” じゃ変わりません。年に4回、頑張って仕事帰りに勉強しにいったって、年に52日はテレビ見てるんだから。

ワークショップに参加するよりも、とにかくやってみる。試行錯誤と失敗を重ねながら自分で考えてみる。そして、それをやるために、まず暮らしの時間配分を変えてみることを提案したい」

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◎自給自足より、共存の知恵

「自給自足がしたいんです、とよく相談されるけど、残念なニュース。俺はインフラに頼らない暮らしはしているけど、自給自足はしていないです。それは目指していない。

仮に、自分のことと家のことだけやってるひとを ”暮らし職人” と呼ぶとしましょう。暮らし職人になると、素敵な暮らしを作れていいんだけど、それだけやっていたら時間をめちゃくちゃとられます。話が、"自分と家"という小さなレイヤーから広がらない。"自分と家” の周りにあるはずの大事なレイヤー、”政治” だったり、”自然そのもの” にかける時間がなくなる。3つのレイヤーを自由に行き来することができるように、俺は暮らしの時間配分を考えています。

トラッカースクールに行って先住民技術を学んで、ナイフ1本で森の中で生きていけるようになった。でも、それだけ追求していたらいいのか。いいわけない。政治の林業政策が変われば森は消えるし、そもそも自然そのものがないと生きていけない。専門性というのは、自分のことだけやってればいいという責任放棄でもあると思っているんです。自分と家のことだけやってればいいというのは違うし、政治家は政治だけやってればいいというのも違う。どんな仕事でもそう。

それに、自給自足に憧れるという人は、もやっとした素敵なイメージの中の何に憧れているか、実際にやりながら考えてみるといい。自給自足でただ生きていく、ということを目標にして徹底的に追及したら、わりと簡単にできちゃうから。テント暮らしで1日1食にすればいい。托鉢でもやっていけるかもしれない。畑を真剣にやれば、1日3食食べることもできるかもしれない。だけど、そうじゃないでしょ。

今の自分の暮らしも、すぐそこまで電気がきているおかげで集落があって、その集落の人たちがいるから成り立っている。山の草刈りもみんなでやっているし、野菜のお裾分けもいただく。集落がなかったら、インフラに頼らない暮らししてます、なんて言ってられなかったと思う。

だから、みんながどうやって共存関係を作れるか、それが自給自足よりずっと大事だと思っています」


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◎最貧国+10%の暮らし=持続可能性 

「持続可能性ってどんなことか、俺、実は知らなかったんだということを最近知りました。ドネラ・メドウスという人が80年代に書いた本で、わかったんです。彼は、今のままの暮らしをしていて、今のままの文明があと100年持つことはあり得ないと30年前に書いていました。地球の資源は有限だから。

たとえば、当時すでに、金属が昔のようにはとれなくなってきていた。同じ銅でも、50年前は100掘れば、使える銅を90とることができた。それが今は100掘っても10しか使えない。だから前よりもっと深く、もっと遠くまで行って採掘をしなくてはならず、同じ車の商売でも、材料になる部品の獲得に時間と労力がかかるようになった。作れば作るほど儲かる時代は終わり、作っても儲けは微々たるものという時代を経て、同じやり方で作っていても赤字になるときがくる・・・という話。

彼はそこで、低成長にすることで文明を続けようと言って、条件を3つあげました。

 1つめは、1組の夫婦で生む子どもは、2人までとすること。
 2つめは、科学技術を、汚染を止める方向にシフトさせること。
 3つめは、人類の生活水準を(当時の)最貧国+10%程度とすること。

ショッキングですね。地球上の全人類が、最貧国+10%の暮らしをしなくてはいけない。こういう条件で今すぐに暮らしを作り直してはじめて、文明を100年後にも続けていることができる。・・・かもしれない。それが持続可能性だ、と。

俺、それを知らなかった。
彼が書いてから30年後のいまこれを読んで、もう「破壊を止める」ことは不可能で、「どう軟着陸するか」でしかないと思った。残った人たちがどう生き残るかの準備をしようと、そんな気持ちでいます」


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◎思想をともなう技術を身につけること

軟着陸の話をしてから、100円ショップでも売っているような普通の細い麻ひもを取り出したテンダー。

「1万年前、今のロシアからアラスカへと、ある一族が当時浅瀬だった海を渡ったときの技術、トラッカースクールで学んだ先住民技術をひとつ披露します。すぐにできるから、みんなでやってみよう」

細い麻ひもは、それだけでは力の強い人が思い切りやれば、引きちぎることができてしまう。この紐を両手で持ち、両側から「ヨリにヨリをかけてよる」と、真ん中にくるん、と輪ができます。その輪を口にくわえ、さらに両側からクルクルとまわしていくと・・・おお~!あっという間に、ロープ状に、きれいにねじれました。

「このロープ状の紐2本で、さらに同じことをすれば、倍の太さのロープができる。これって、1万年前から今に伝わっている技術なんです。この強度のロープが作れたら、布が一枚あればタープになる。簡単な家ができちゃいます。

それに、ほら、これ。どこにでも生えてるやつ。セイタカアワダチソウです。これ1本あれば、杉の枯れ枝とこすりあわせて火を起こすこともできる。とかね。

あとは、鉛筆の太さくらいの細い水の流れを24時間確保できたら、それで4人家族分の水が自給できます。うちは、家から8メートル上部に水源があって、それを200リットルのタンクに貯めてる。

俺は、自給自足というモヤッとしたものを追うよりも、こうした思想を伴う技術を学ぶほうが早いと思っています」


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◎テンダーの冷蔵庫哲学

「こうして一万年も前から伝わる知恵で、環境も壊さない技術が、持続可能性だと思う。何が持続不可能か、みんな知らないだけだから、いまあるシステムの中で暮らしているひとが悪いわけじゃない。自分が何気なくパチッと押す電気のスイッチの先に、オーストラリアの先住民聖地でのウラン採掘や、労働者の被曝や、その副産物の劣化ウラン弾を使った戦争や、イラク人数千人と米兵数百人の被害、そういう大きな構造があって、電気をじゃぶじゃぶ使うことはそんな構造を支えているかもしれないことを、みんな知らないだけ。

でもね、みんながみんな、完全に電気契約ゼロにしなくてもいいと思います。たとえば、従量電灯Aという契約はどうかな。これにすると、月に260円で5アンペア使える。これいらないな、これは代替できるな、という風に削ぎ落としていけば、毎月の電気料金を1000円にするところまでは、簡単にできますよ。

俺がすぐに使うのをやめたのが冷蔵庫。あれは、ため込む文化を作るもの。昔は、食べきれなかったらお裾分けしていた。そうすることでご近所づきあいが生まれていた。冷蔵庫があると、食べきれないぶんを貯蔵するでしょ。でもずっと貯めておいても腐らせちゃったりして。結局、ためこんで、悪くなる時期をのばしているだけじゃないですか?一人暮らしの家の冷蔵庫をあけてみると、冷蔵庫に入っていなくてもいいようなものばかり入っていたりしますね。冷蔵庫は持つものだから、と何も考えずに買うのではなくて、なんでも「本当に必要なのか?」を考える癖をつけるといいです。

それでも、小さな冷蔵庫があると助かるときもある。あまり使わないけど、うちにも実は置いてはあります。その場合、ドアが上開きのものを選ぶといい。横開きの冷蔵庫、あれは電気効率でいうとすごく悪いんです。冷気は下にたまるから、全部逃げちゃう。ドアが上についている上開き式の冷蔵庫をひとつ持っていて、底に水が入ったペットボトルを数本入れておいたら、2日に1回、2~3時間稼働するだけで0度を保つことができます。普通の冷蔵庫内の平均気温は4度なんだけど」


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◎脱ユーザー、主体的に生きる人生へ

「わが家電力を出版してから、ソーラーパネルを作るワークショップを依頼されることが多いです。でも、最近はお断りするようにしています。というのは、目的は、ソーラーパネルの完成じゃないから。電気って本当は12歳までの理科の知識で、自分で作ることができる。それなのに、考えることなく大きな電力会社からの電気を使い続ける生活を送る、それでいいのかもう一度考えようよ、ということを提案したくて本を作ったんです。

でも、ワークショップにでかけていくと、受け取ったキットを完成させることが目的化しちゃうでしょ。しかも、できあがったソーラーパネルを1年後にもちゃんとフル活用できている人は2割もいないですよ。なんか調子悪くなって、倉庫にしまってます、エヘ、みたいなね。それじゃあ、自分の頭で考えていることにならない。ユーザーであることから抜けることができていないんです。電力会社のユーザーが、ワークショップのユーザーになっただけ」




◎試行錯誤を20回してからが「失敗」

だからまずは何でも自分で考えて作ってみて、うまくいかないと思うようなときでも3回はネバってほしいんです。試行錯誤する間に、自分で考えるでしょ。そのプロセスが大事です。

非電化工房を主宰する発明家の藤村さんは、20回やってもうまくいかないときにはじめて失敗だと考える、と話していました。いろいろやってもうまくいかず、5回くらい失敗したらどうするか。諦めるのではなくて、むしろヤッタと思うって。そのあたりから、ライバルが減りだすから。笑。それを超えて、20回失敗したらはじめて、あ、計画が間違っているのかなと考えるって。その姿勢がチャレンジャーであり、プロトタイプをつくる人ですよね。

生きるって、悩んで工夫して、変化すること。与えられたパッケージを使うことではない。俺はそう思います」


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◎ヒッピーを名乗る由縁

後半、アミーゴ店主の源くんから「こんなに実践的で、ロジカルな話をする人なのに、肩書きは社会派ヒッピー。それで誤解されないか、損してないかなと思うのですが、ヒッピーを名乗る由縁、教えてください」という質問がありました。

その回答はテンダーのブログ(「空気なんてよむな!ミレニアム世代のためのヒッピー論入門編 http://yohoho.jp/12960)に詳しいですが、テンダーは要約して、こんな風に答えていました。

「俺、旅をしていたときに、本当のヒッピーに会っちゃったんですよ。ロンゲでラブ&ピースなだけじゃなくて、正真正銘の本物ヒッピーに。

ヒッピーってそもそもベトナム反戦運動からでしょう?ベトナム戦争の頃、米国には徴兵制があったから、戦争に反対し、良心的兵役拒否を選ぶ若者が続出した。彼らはやがて米国を出て、世界を放浪することを選びました。自由と平和を愛し、封建的な伝統を否定した彼らが、のちにヒッピーと呼ばれるようになった。

だけど、なんで世界を放浪して、コミューンを作ってまで自分の国を出なくちゃいけなかったのか?何があなたをそれほどまでにかきたてたのかと。俺がその、ヒッピー先駆けの大先輩に聞いたら、彼女はこう言ったんです。

"あなたにわかるわけないじゃない。わたしたちは、国を出たんじゃない。時代に押し出されたのよ"

出たんじゃなくて、押し出された。衝撃でした。

そんな本物ヒッピーに出会って俺、考えたんです。ヒッピーたちは、いったん義務を放棄した。税金や、法律や、倫理や、道徳や、システムを。そして、再度選びなおした人たちなんじゃないか。本当にそれが、すべての生き物や社会に必要なのであれば、義務を再度選びなおす。

課されたからやるんじゃない。義務を放棄し、責任によって選びなおすのが、本当のヒッピーなんですよ。それを伝えていきたい気持ちも込めて、ヒッピーを名乗っています」


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なるほどねー。
私も久しぶりにテンダーに再会するまで、ヒッピーと名乗るだけで毛嫌いして、テンダーの話を聞かない人もいるんじゃないかと、源くんに似た気持ちを持っていた。でも、どうでもいい心配だったのかも。だって、今回いちばん前に座ってがっつり聞いてくれていた2人の職業を聞けば、税理士とファイナンシャルプランナー。笑。

異業種、背景多様な人たちが新しくて本物の暮らしかたを探している時代。テンダーが惹きつけてく
れた多様性、ばんざい!

最後に、テンダー流の平和の定義にも感激しました。

「平和とは、双方が主体性をもって、信頼を築くこと」

そうだね、そうだね。本当にそう。
メモは、以上です。


◎テンダーの暮らしドキュメンタリー
http://www.dailymotion.com/video/x2u5qb7



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サイン、骨太すぎ!


いやはや。一緒に地球の南周りを旅したときは、世界が抱える構造的な問題、自分自身の人生について、悶々と悩んでは疑問をぶつけてきていたテンダー。あれから10年、自分なりに実践を重ねて、自分のことばで社会を語る頼もしい青年になっていて、勇気をもらった!感慨深い1日でした。


参加してくださった皆さんも魅力的な人ばかりで、これからはじまるアミーゴ学校のファシリテーターをしてくれそうな人がたくさん。自分の「学びたい」が、イコール「もっと楽しく豊かな社会を作ること」になっている人たち、たくさんいるなあ!

リペアーカフェを開きたい
3Dプリンタをもっと活用したい
Forest Gardenをつくりたい
古民家にオンドルがほしい
キノコの栽培をはじめたい
雨水タンクをつくりたい
鶏を飼いたい
日乾しレンガから釜戸をつくりたい etc etc...


今必要なのは、偉い人からスゴい知識を教わる場所じゃない。ユーザーとして「消費する」ためのワークショップでもない。学び手と作り手の境界線はどんどん曖昧になっていて、みんなで主体的に社会に働きかけようと動き始めているこの感じ、いいなあと思います。10年後のこの町が楽しみ!


次回のアミーゴ学校、3月後半に開催したくて、動いてます。小さくても素敵な実践を重ねたいTactical Urbanistな皆さん、アミーゴHPをチェックしていてくださいねー!
Participated in my very first NVC workshop by Jorge. Thank you for beautifully verbalizing the diversity of feelings deep in my heart. Thank you for giving me the opportunity to understand our addiction to pleasantness and the fear of unpleasantness. 

A brand new life-long journey to humanity and empathic listening has begun!!


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世によくある夫婦のすれ違い。
「またゴルフ?!せっかくのお休みなのに、またゴルフに行くの?」
「うるせえな、仕事なんだから仕方ないだろ」

または、よく聞く親子の会話。
「何度言ったらわかるの!早く宿題やりなさい」
「急かさないでよ、言われなくてもわかってるから」

どうしてこうなってしまうんだろう。これを、心の中にある気持ちとニーズの言語に翻訳してみると、こんな風になるかもしれない。

「久しぶりのお休みを一緒に過ごすの楽しみにしていたから、淋しい」
「そうだよね、ごめん。仕事だから変えられないけど、夜は早めに帰るよ。一緒に夕飯をつくろう」

または、

「昨日も夜更かししちゃったよね。寒い時期だし、今日もまた遅くなったら風邪をひかないか心配。あなたが大事だから。明日も元気で楽しく過ごせるように、宿題を早く終わらせてほしいな」
「確かに。ありがとう。じゃあ、このレゴを片付けたら宿題しようかな」

という風に。

何が言いたいかというと、昨日、念願だった、NVC=Nonviolent Communication(非暴力コミュニケーション)のワークショップに参加してきたのでした!


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「NVCとは?」
     1970年代に、アメリカの臨床心理学者、マーシャル・B.・ローゼンバーグ博士によって体系化され、提唱された、自分の内と外に平和をつくるプロセスです。家族や友人から、職場や組織、国際関係まで、あらゆる人間関係を、支配、対立、緊張、依存の関係から、自由で思いやりにあふれた、お互いを豊かにし合う関係へと変えることを可能にする考え方、話し方、という「方法」であると同時に、私たちに「なんのために、どう生きるか」を問う、根源的な「意識」の問題であるともいえます。(http://nvcworkshopsinjapan.blogspot.jpより)


昨日のトレーナー、ホルヘは、コロンビアから来たユーモアと正直の人。笑いあり、涙ありで、あっという間の6時間だった。

ホルヘは「NVCとは、考え・判断・分析・アイディアの言語を、気持ちとニーズの言語に変えていくこと」だとも言っていた。気持ちとニーズを相手に明確に伝えるためには、以下の4段階で整理をする。

1.  観察 (Observations)
いつ、誰がどうして、何が起こったかを、善悪や責任判断と切り離して観察・認識・言語化する。これ実は、子どもはとても上手。子どもは
「どうして怒ったの?!」ではなくて、まず「(目の前の相手が)黙っちゃった」という事実認識をする。見習いたい。

2.  気持ち (Feelings)
起った事象について自分はどう感じているのか、気持ちを正直な言葉で表現する。喜びや幸せなど一般的に「ポジティブ」とされる感情だけでなく、怒りや悲しみも正直に。気持ちを表現するときに「こう言ったら相手はこう思うだろうな」という判断を加えない。

3.  ニーズ (Needs)
自分が大切にしているどんな価値とぶつかっているのか、どんなニーズが満たされていないのか。ニーズを表現するときに、相手への非難を加えない。

4.   依頼 (Requests)
相手が何をすれば自分のニーズが満たされるのか。要求や決定ではなく、お願いとして話す。


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創設者のマーシャル・ローゼンバーグは、北ナイジェリアで争いあうグループを調停したときの話をこう語っていた。

「私はまず双方に、どんなニーズが満たされなかったのですか?と質問した。全員のニーズが明確化されれば、双方にとってニーズが満たされるための手段がみつかる、と。
 すぐさまキリスト教の部族長がテーブル越しに怒鳴った。”あいつらは人殺しだ!” そして相手も負けずに応戦する。”こいつらは80年間も我々を支配してきた!” 
 私はニーズを聞いたのに、双方とも相手の問題点の分析で答えた。ニーズではなく自分の立場を正当化する分析をはじめたのだ。そんな場合、私はそれを相手が表現しているであろうニーズに翻訳する。
 “あなたは、コミュニティーの安全が脅かされていると感じているのですか?”」


…なるほど~。

悪口や非難を、その背後にある気持ちとニーズに解読すること、それがNVC。深いっ!

相手のニーズと繋がり、自分のニーズも受け止めてもらえたら、人間味のある対話ができる。それを伝えないまま、隠し持ったニーズが損なわれないようにと自分の正当性を主張しても、すれ違うばかり。確かに、恋人同士から国家間まで、問題はこれにつきるね。


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そして昨日は、問題調停のほうだけでなく、NVC的な「感謝」の表現についても学んだ。これもまた素敵で。

ホルヘは「午後は、感謝の表現について掘り下げてみます」と宣言すると、「僕はね、詩人が大っ嫌いなんだ。あいつらサイテーだ」と語りはじめた。

「僕が大切な人に対して “えーっと、あのその… いつも素敵だね(もごもご)” となってしまうようなとき、パブロ・ネルーダは “私はあなたに、春が桜にすることをしたい” と言う。って、なんだよ、それ!そんな表現ができるなんて、ズルすぎる!」 

そう笑いを取りながら、
「春は、ちょうどいい時期に、適度な気温と湿度を桜に与える。見返りも求めずに。でも、春からもらう環境すべてが適切でも、木が死んでいたら桜は開花しないでしょ。桜の木そのものの意思とタイミングで開花している。
 僕は、感謝というのは、桜の木が春に対して、自分がどう開花したかを伝えるようなものだと考えている」と言った。

正真正銘の感謝とは「あなたがそこにいることで、自分がいかに花開いたか」を正直に伝えること。

とりあえずお礼しとこうとか、言ったほうが印象がいいかなとか、落ち込んでいる相手の慰めになるかなとか、相手の反応を操る目的で伝えるものは、どれも感謝ではない。

そして、感謝を受け取ったほうも、それを否定しない。世界中多くの言語で「どういたしまして」にあたる言葉に否定語があるけれど(「いいえ」「とんでもない」”de nada” ”Nichts” etc.)そうではなくて、まずは正直な感謝をそのまま受け取ることが大事。受け取ったら、誠実な好奇心を持って、桜の木がどう開花したかをゆっくり聞く。それは、なによりの信頼醸成になる。

・・・ああ、その通りすぎて、言葉もありません。


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NVCは、自分の意のままに相手を動かそうとする心理作戦をやめようという提案であり、怒りや悲しみなど激しい感情を封じ込めて、表面上でニコニコするような社会もやめようという提案。空気を読んで周りが求めることをして、自己犠牲をいとわない状態もやめようと言っている。

親子間で、夫婦間で、学校内で、企業内で、地域で、国家間で、NVCにのっとったニーズのコミュニケーションが行われたら、世界はあっという間に平和になるね。

うーん、深い。NVC。

まだ入口のドアを開けただけだけど、これから少しずつ深めていこうと思います。あたたかく受け入れてくださった皆様、ありがとうございました!




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地に足ついた日本式パーマカルチャーの知恵がたくさんつまった四井さん宅、念願かなってようやく訪問できた。

ため息が出るほど、本当に素敵な場所だから、こういうことに関心がある人はぜひ毎月第4土曜日のオープンハウスに参加してほしいー。四井さんの暮らしの素敵さと本物感、きっと半分も言葉にならないと思うけれど、できる限りで感動をメモ&共有してみる。


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今の都会の一般的な暮らしは、ほぼ「買う→使う→捨てる」と一方通行のベクトルで成り立っている。自分の家で出すゴミがどのくらいの費用と燃料を使ってどこで焼却されているか、排水汚水はどこでどうやって処理されているか、自分の暮らしが地球や未来世代にどのくらい負荷をかけているか… そんなことは気にしなくても生活できるようになっている。

一方、四井さんの暮らしは下記の言葉通りに、循環のサイクルの中にある。自然との共生や手仕事で成り立つ暮らしはとても楽しげで、リアルで、素敵。パーマカルチャーのコミュニティや家々はオーストラリアでも訪れたけれど、日本の風土にあった循環型の暮らしをここまで極めている人がいるんだ、こんなに何でも自分の手で作れるんだ、とただただ感激した。


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(芋からのコンニャク作り♡)


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以下、四井さんの事業「ソイルデザイン」(http://soildesign.jp/)のウェブサイトより:



ソイルデザインの使命はひとつ。

人がそこに暮らすことで、その「場」がより豊かになるような
暮らしのしくみ「小さな地球」をつくること。

自然環境に負荷を与えない暮らしをするだけではなく、
人が愉しく生活しているうちにその「場」の土や植物や動物たちがもっと生き生きするような、
多様性があり循環する豊かな環境が育っていく本来の地球のしくみを暮らしの中につくることです。

もしも一世帯一世帯が小さな地球の暮らしをつくっていけば、点と点が線となり、線と線が面を作り、やがて世界はきっと本来の地球の力を取り戻し、本当の豊かさを取り戻すはずです。

暮らしを愉しむことで、世界を変える。

そのしくみを考え、デザインすることがパーマカルチャーであり、
より日本の伝統的な暮らしや文化にそったかたちでライフスタイル提案していくことが、ソイルデザインの仕事です。




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以下、たくさんあった「へえー」ポイントの中から印象的だったものをいくつか。

<アースオーブンとかまど>

少ない燃料で効率よく調理するために日本で発達した道具が、かまど。いま近所ではアースオーブンを作るのが流行っていて、私自身も「ピザ釜を庭に☆」なんて永遠の夢。だけど、四井さんいわく「オーブンもいいけど、結局、洋物だからねえ。2時間近く火を調節しないと400度にはならないし、人が来ないとなかなか火を入れないな。かまどなら、すぐ火がついて、ご飯が炊ける。汁物が作れる。熱効率は断然、かまどのほうがいいし、家族で普段使いするのはこっち。かまどはレンガが150個あればわりと簡単に作れるし、そのレンガも、買わずに日干しレンガを自分で作っちゃえばいいよ」

…なるほどー。しかも、日干しレンガの作り方も、かまどの作り方も、オープンソース。四井さんの著書「火をあつかう知恵」(農文協)にぜーんぶ書いてある。うちでも、やるしかないかしら。

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(ちなみに、言うまでもなく、アースオーブンで焼いたラザニアもピザも焼きリンゴは絶品だった。やっぱり、どっちもあったらいいな。笑)



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<排水浄化システム/バイオジオフィルター> 

四井さんの手で美しく敷き詰められた庭の石段の下には、実は生活排水のパイプが通っている。パイプの水は、砂利や砂など何層かのフィルターを通ってビオトープへと流れ込む。排水の成分はビオトープの栄養となり、その水は畑の水やりに使われる。家で使った排水を家の中で浄化して再利用できる循環、すばらしい。このシステムを、家で完結させずに地域規模でつくれば、まだ栄養が含まれている水を水田などに使うこともできる。


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<雨水タンクは1万リットル!> 

ごかんのもりでも、皆で苦労して1トン(500リットル×2)の水を溜められるタンクを設置したけれど、1万リットルもの巨大なタンク、日本の民家で初めて見た。普段は畑に使うけれど、砂利・砂などの浄化フィルターを通せば、いざというときは飲み水になる。その仕組みを持っておくことって循環を大事にしようということだけでなく、何があっても家族が生きていくための安全保障でもあるんだな。


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<堆肥をつくる>

水洗トイレに流されたものは、土に戻らない。さらなる費用とエネルギーを使って、処理される。コンポストトイレの中身は堆肥として土に返される。これも、人間の食べ物と土との間の循環の回復。

四井家では人間の排泄物はもちろん、山羊・鶏・うさぎの排泄物もそのまま堆肥にしていた。こんもりと盛られた落ち葉やおがくずの上に居心地が良さそうに暮らす動物たち。発酵の温度であったかいのも、天然の屋外暖房だね。

個人的には、お○っこから作った液肥が、首の長いオシャレな丸瓶に入って素敵なインテリアにもなっていて衝撃ー!見せかたって大事ですね。


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家の中の素敵な手作りの数々にも、目を見張るばかりだった。子どもたちのおもちゃやテーブル、椅子はもちろんのこと、醤油しぼり機を自作(!)するための試作で素敵な水差しが、昔ながらの工法で作ってあった。

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自家養蜂してとった蜂蜜は絶品。みつろうは万能な天然ワックスとして製品化。薪ストーブで初冬の八ヶ岳だというのに家の中は常にポッカポカ。きれいに刈られた稲が干してあり、たくあん用の大根もたくさん軒下に。大豆は家族の1年分の味噌を作ってあまりある量を収穫&脱穀作業、そのすぐあとに小麦を植えて輪作にも成功していて。作業している大人はご夫婦2人だけなのに、もう信じられない!すごいー!


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・・・ほかにもたくさんあったけれど、今回はこのくらい。


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珍しく体調があまりよくない中、強行訪問したから、四井さんの素敵なお宅と平太くんの美味しいご飯にただぼけーっと感激し、ただ癒されて帰宅した感がある。循環する家の秘密、たぶん半分も聞けていない。でも、細かい話を掘り下げて聞かなくても、すべて手作りで丁寧に紡がれた暮らしに触れて、感じて、腹落ちしたものはたくさんあって。

衣食住にまつわるすべてを「買う→使う→捨てる」のが当たり前な社会は、長~い人間の歴史の中でほんの100年の話。衣食住のアウトソースを少しずつでもやめて手作りの循環を作ってみると、大変なぶん、幸せと知恵が蓄積される。そしてその蓄積は気づかぬうちに、壊れつつある世界の循環システムにも働きかけることになる。気がする。


わー、もっと手作りしよう。もっと自然とコラボしよう。
と思いました。四井さん、平太くん、ありがとう!