たぬき…ようせいさん? | 『ほら ようせいさんがいるよ』そして さんちゃんのゆるラボ!

『ほら ようせいさんがいるよ』そして さんちゃんのゆるラボ!

妖精が見える子ども『そら君』から聞いた 暖かくほんわかな ようせいさん達の話

そして
さんちゃんの 日常範囲のゆるい実験話など

明けましておめでとうございま~す

お正月いかがお過ごしでしたでしょうか
ゆったり しましたか~?(^^)


さて

年の始めにお届けしますのは

年末に初めて我が家にやって来た あるようせいさん達のお話です

思い返すと ほおが緩んでしまいます


ハァ~ ポンポンのヨ~イヨイッ

     (∫´∀`)∫♪        





12月も暮れになり、子ども達は冬休みでした

1日中 家にいた ある日



子ども達が「ラムネ作りたい」と言い始めました

飲むラムネじゃなくて お菓子のラムネです


その数日前 初めてラムネを作ったのだけど
今まで 買うものと思っていたラムネを 家で作れることに まず驚きました


材料はシンプルで 作業も短時間で簡単なのだけど
お味は ちゃんとあのラムネなのです

形にして、すぐ食べたら 食感が新しい『生ラムネ』
乾かして食べたら 『あのラムネ』


出来上がったラムネは レモンの風味が爽やかで 紅茶によく合いました


その時作ったラムネは たちまち無くなってしまい 子ども達は物足りなかったのか

「また ラムネ作りたーい 作りたーい作りたーい

と いうことで、再び作ったのです



            その最中のこと …



「あ ようせいさん 来た」

と ラムネで雪だるまを作っているそら君が ちょっと手を止めて 目をあげ、つぶやくように言いました


出来たラムネが並んでいる お皿のあたりを見ながら そら君は続けて教えてくれます


「何してるのかなー って 来たんだって。  …  ああ パーティーの帰りなんだ」


12月は集まりが多いけど ようせいさんもパーティーだったのね

楽しい集まりの後、うきうき余韻の寄り道かな


せっかくだから、と私は 私には見えないようせいさんに向かって


「今ね ラムネっていうお菓子作ってるの。 お土産に持っていく?」

と 聞きました


そら君が 様子を伝えてくれます

「ありがとう って言ってるよ  あのね このラムネ、」

と、お皿の上のラムネの一つを指さして

「分身させてもらっていくって」


「あ 前もそういうのあった  ようせいさんは好きなだけ 増やせるんだよね。どうぞ」

と私は言いながら ラムネを見ていますが 増えている分身ラムネはやはり見えません   (^^;

そうこうしながら 子ども達と私はラムネ作りの続きをわいわい つまみ食いしながらしておりました

しばらくして

あ(  ̄▽ ̄) …  なんか忘れてたけど

「ようせいさん まだいるの?」

と 私はそら君に聞きました

そら君は

「うん いるよ~  まだラムネ分身させてる。  たくさんやってるから」


そして お皿を見ながら 小さくうなずいてから 私に

「あと 少しだって。みんなにお土産にしたいから って言ってるよ」


そう
どうぞ たくさんお土産に持っていってね
私も嬉しいですからね ♪


まもなく みんなの分のラムネを分身させ終わり、ようせいさん達は お礼を言って帰って行きました

  さよなら~ またね~ (  ^▽^)ノ ゛



       そして その夜  …



そら君と私が布団の中でおしゃべりしていると

そら君が

「あ、ようせいさん。*さんじゅっちゃんも来た」

と体を起こして 布団の上あたりを見て言いました


「 1、2、3… 15人! わー こんなにたくさん さんじゅっちゃん来たの初めてだなー  アハッ お母さんの足の山を転がってる  」


と 膝を立てて横になっていた私の足元を見ながら嬉しそうです


30㎝のようせいさんが さほど広くもない部屋に15人

想像してみました     (  ̄▽ ̄)…
なんか わんさかですね


「お礼を言いに来たんだって」

と そら君は教えてくれました


あ、そうなの~
ラムネ、さんじゅっちゃんにも行き渡ったんだね
わざわざ ありがとう


と にっこりしていたら、そら君がまた 布団の足元の方を見ながら ちょっと驚いたように言いました


「あ? あれ~ えー… このようせいさん… たぬき…?みたい」

     えっ?

「顔がね  たぬきみたいなの。 でも いつものようせいさんの形なの。 1センチくらいだよ 」


そら君は 私には見えない何かを笑いながら じっと目で追っています
追ってはいますが、目があちこちにいきます
何人もいるようです
目はあちこちに行きながら 足元から だんだん私の方に移っていきます


そして そら君は、 そのようせいさん達を見ながら、ようせいさん通訳の時に使う ようせいさんの声色(たかくてかわいい感じ)で 私に言いました



「こんまんわ~ こんまんわ~ こんまんわ~ こんまんわ~ こんまんわ~ 」



        ん~っ !?  

        そら君よ

        それは なにですか  σ(〃∇〃  )))



「あ、ちょっとまって。  こんまんわ~こんまんわ~。    あのね、 たくさんきてるんだよ たぬきのようせいさん。 みんな ラムネもらったんだって。 だからね、お礼をね、言いに来たんだよ    あ、こんまんわ~こんまんわ~こんまんわ~こんまんわ~ …… 」




そら君は 一人一人のあいさつを私に しばらく伝え続けてくれました


やがて 一段落したようです


「こういう ようせいさんもいるんだ~。 あのね こんばんはなんだけど、このようせいさんは「こんまんわ」なの」


  おもしろ~い (//∇//)


  あ!


私は昔読んだ 釣り師 山本素石さんの本『山釣り夜話』の中の話を思い出しました


それは 昔の話ですが、本当にあったこととして書かれていて、たしか、

― 黒く煤けたような顔の 膝下程の小さな人の形のたぬきが へこ帯をして 「こんまんわ」とやって来た。この豆たぬきの声はくぐもっていて そう、聞こえた ―

というような 話がありました


姿はちがうし 関係ないかもしれないけど あいさつが同じ (^w^)


「200人くらいいるよ このへんに 」

と そら君は布団の上や周りに手を泳がせました


今 この部屋にはたくさんのお客さんがいるのね ( ☆∀☆)
見えたら さぞ 楽しいだろうな


しばらくの間 ようせいさん達は それぞれに遊んでいたようですが  おひらきになり、帰り始めました


「あ、遅れた ようせいさんがいる~」







    さよなら~
    ありがとうね
    嬉しかったよ~



「ねぇ そら君」


私は思うことを聞いてみました


「たぬきのようなお顔って たぬきを見守るようせいさんなの?」


「ううん。たぬきだけじゃなくて いろんな動物。えっと あのー 哺乳類。でも 動物を見守ってるのは このようせいさんだけじゃないって。」


あ そ~なの

未知ですね


未知すぎて、彼らが楽しすぎて

どうして たぬきのようなお顔なのか そして どうして こんまんわなのか、そういう疑問は どうでもよくなってきて


ただ

       会えてよかったな


と 私は 楽しい気持ちになりました
そら君 いつもありがとね



これからも そら君を通して 私は初めましてのようせいさんや そういう存在達と会うと思います
初めて知る何か もあると思います


楽しみです
なぜなら 彼らは いつも明るい何かを振り撒いているから (^^)

見えないけど みんなの近くにも いたりするのよ


だから これからも

   ねーねー こんなことあったよ~

       (ノ^^)八(^^ )ノ

と 私は楽しんで書いていきます



今年も宜しくお願いします
どうもありがとう ハート


love & light
     さん