風見鶏オーナーのすーさんです。
前回お話ししたように僕達四人の体験談や
今の気持ちや日々の生活など少しずつ書いて行きます。
今日は僕自身のお話し。
時期的には一番悩みが深くて苦しかった頃をお話しします( ̄▽ ̄)
僕らは吃音という悩みですが
吃音じゃない方も
吃音を自分が今抱えている悩みに置き換えながら読んでもらえたら嬉しく思います。
僕の深く悩んだ時期は
高校を卒業して社会に出るあたりから
37歳の頃までの長い期間です。
学生時代ももちろん悩みはありましたが
工業高校から会社に入る為の面接試験
これが先ず最初の大きな出来事でした。
とある地図を作る会社を受けるようになり
面接会場へ
採用は2人の試験に20人以上の受験者が💦💦
人数も多い為か集団面接。
受験生は四人ずつ部屋に入り同時に始まりました。
もともとあがり症で吃音持ちな僕は
学校や家でたくさん練習をして望みました💨
しかし最初の自己紹介。
学校名、自分の名前を言おうとすると
言葉が出ない。
顔を引きつらせながら必死にどもりながら言う姿は真剣な雰囲気をぶち壊したようで
面接官は笑いながらそんなに緊張しないでと気を使い。
他校の受験生は笑いをこらえてる有様💧
その後の質問のたびに
僕は必死にどもりながら応えましたが
すでに混乱してますますひどくなりました。
他校の受験者はついに吹き出して笑ってました。
面接試験が終わり
呆然としながら帰っていると面接試験を横で受けていた学生がこう言いました。
「お前のせいで笑ったけの、多分面接落ちた
お前バカか❗️」
何も言い返せずに帰路につきながら
吃音を恨んだ瞬間でした。
その後やはり結果は不合格。
同級生のお父さんの紹介で面接無しでバス製造会社に入社できましたが1年半で退社。
仕事にやりがいを感じませんでした。
せっかくのご紹介を申し訳無かったです💦
その後ハローワークに行き内装施工会社を受けましたが面接のその場で不合格と言われ
再びハローワークへ
地元で見慣れたピザ屋さんが求人を出していて
店長候補又は調理師見習い募集❗️
調理なら裏方で話しもしないでいいから
できるかも(°∀°)b
そんな理由で面接試験を受けるようになりました。
面接に向かうと会社の部長さんが対応してくれましたが
ここでもかなりどもり、しどろもどろ💧💧
所くんは調理師見習い希望だけど
料理はどんなのができる❓と聞かれ。
僕は真面目に
「家で卵焼きなら焼いた事があります。」(°д°;)
部長はあまりの調理経験無さになのか
失笑してました💧
ああ、また面接ダメだったとトボトボ家に帰ったらピザ屋さんから電話が入り
明日また面接に来れますか?社長が会ってみるそうなのでと言われました✨✨✨
そしてどもる僕を受け入れてくれた会社。
ビッグベアーズフーヅサービス。
18年間お世話になり様々な事を経験し
苦しさと共に過ごした日々でした。
入社後の研修。
調理の研修が始まると思いきや
デリバリー業務が主な職種だからと
配達応対、電話応対、社訓などを先輩達から教えられました。
実は僕は勉強はダメ、運動ダメ、料理経験無し、電話恐怖症でした(T_T)
バイクに乗っては転けたり壁にぶつかったり
レシピはなかなか覚えきれずピザは下手💧
そして一番辛かった電話応対o(TωT )
とにかく言うべき事を書いたマニュアルを見ながらでも
言葉が出ないんです。
アルバイト生からもダメ出しをくらい
全てにおいて向いてないと諦めて先輩社員に相談しました。
その時に言われたのは
「所くんは笑顔が良いから配達行った時に言葉出ないでも笑って頭下げたらいんよ。もう少しやってみようや。」
この言葉で踏み止まりました。
その後
調理をさせてもらえる店舗に移動させてもらい
初めてナポリタンとミートソース以外のイタリア料理を食べ、作り方を教わり
人生で初めて目標ができました。
※イタリア料理店を自分でやりたい※
当時20歳の目標でした。
それから
かなり時は流れて36歳( ̄_ ̄ i)
目標を掲げたまま約16年
長い月日の中でそれなりの仕事を任され
やりがいもあり、中間管理職の苦しさも💧
だけど常に意識の中に吃音があり
早く治したい、無くしたいという願いは強くなりました。
(様々な治す努力はまた後日お話しします。)
それまでの日々
電話越しに言われた言葉が脳裏に焼きついてます。
お前は何を言いたいんか?ちゃんと話せ❗️
はあ❓電話かけ間違えたやか❓
まともなやつに電話代われ‼️
お前は直ぐにその店を辞めろ❗️
今から行ってお前がおるならその店潰すぞ❗️
気持ち悪っ❗️
電話や人が恐くなり
業者の方への電話もかけるのに相当な勇気が必要で
身体は震えてました。
社員同士の連絡でも
友達からの電話も
メールのやり取りさえ恐くて避けた日も。
今だから言えますが
会議などで自己紹介がある日は前日から不安で眠れずに
どうやって自己紹介を回避できるかを考えてました。
因みに、いきなりお腹痛くなった作戦は数回使いました( ̄▽ ̄)笑💦
毎日の仕事は嫌で
だけど子供を育てる為には仕事は必要
悩み、我慢して、自分を誤魔化し続けました。
ずっとイタリア料理店を出す目標はありましたが
先に吃音を治さないとお店なんて出来ない。
いつの間にか目標が入れ替わり
※吃音を治すのが目標であり夢でした。
今できない事は吃音があるから悪いと
吃音のせいにしてました…。
料理をしたいはずの僕が本気で考えてた事は
吃音がなくなるなら
片腕無くなってもいいから
どうか交換して下さい。神様か悪魔
親が五体満足に産んでくれた身体を
そんな風に言うとか
とんでもない愚かな考えだと今は思います。
だけど本気でそう考えるほど
辛くて悔しくて情けなくて。
気付かないうちに人の前では
うまく笑顔が出せない精神状態に陥りました。
今回は後ろ向きなお話しばかりでしたが
次回はここから今の気持ちに変われた出来事をお話しします。
長々とすいませんでした💦💦💦