輝くもの天より堕ち ほか | すみ&にえ「ほんやく本の新刊情報」

輝くもの天より堕ち ほか

本日の気になる新刊本情報です。
 
 
オルハン・パムク, 和久井 路子
イスタンブール―思い出とこの町
藤原書店の単行本です。次々と出ますねえ、パムク本。小説はまだかなっ。ということでこの本の内容は「ノーベル文学賞受賞作家によるイスタンブール論。西洋の文豪やトルコの作家が描いたこの町の姿を自在に引用しながら、オスマン・トルコの栄華と自らの過去を織り合わせつつ、「憂愁」そのものとしてのこの町を描く。」ということです。
 
 
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア, 浅倉 久志
輝くもの天より墜ち
早川書房の文庫本です。ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアですよ~。「『たったひとつの冴えたやりかた』の冒頭で紹介された物語、ついに登場……ファン待望の長篇」ということで、内容は「翼をもつ美しい妖精のような種族が住む銀河辺境の惑星ダミエム。連邦行政官のコーリーとその夫で副行政官のキップ、医師バラムの三人は、ダミエム人を保護するため、その星に駐在していた。そこへ〈殺された星〉のもたらす壮麗な光を見物しようと観光客がやってくるが……オーロラのような光の到来とともに起こる思いもよらぬ事件とは?」ということです。ファン待望のって、ファンによってはそうとう長く待ちましたよね(笑)
 
 
ジョン・ダニング, 横山 啓明
災いの古書
早川書房の文庫本です。また出ましたね、ジョン・ダニング。今度はどうかな、ということで内容は「古書店主のクリフは、蔵書家の男が殺された事件を調べ始めた。やがて男が貴重なサイン本を集めていたことが判明。本にはどんな秘密が?」ということです。
 
 
ウィリアム・ランデイ, 東野 さやか
ボストン・シャドウ
早川書房の文庫本です。こちらは「驚愕のデビュー作『ボストン、沈黙の街』(英国推理作家協会賞シルヴァー・ダガー賞、2003年度「週刊文春ミステリー・ベストテン」第3位)で全世界を震撼させた著者による超一級クライム・サスペンス!」ということで内容は「デイリー家の三兄弟は皆、犯罪に関わる仕事に就いていたーー警官、検察官、そして空き巣。職業の違いはあれ、固い絆で結ばれてきた兄弟だったが、警官だった父の死の真相をめぐり不協和音が……。しかも街を牛耳る残忍なギャング、さらにはボストンを徘徊する連続絞殺魔の影が身内に忍び寄り、兄弟の苦境は深まっていく」ということです。
 
 
ケン・ユーロ, ジョー・マック, 青木 千鶴
CLAW 爪
早川書房の文庫本です。表紙も迫力だし、「猛虎襲来」って帯もすごいですね。内容は「事件は突然起こった。ロサンゼルス動物園で飼育されていたシベリアトラのラージャが、若い女性飼育員を襲撃して殺してしまったのだ。本来意味もなく人を襲ったりはしない動物が、なぜそんなことを? 動物園の獣医メグはラージャの徹底的な検査を主張する。やがてラージャに不可解な異常があることが判明するが、その矢先、ラージャが動物園を脱走した! 巨大な猛獣が大都会を恐怖のどん底に叩き込む動物パニックの傑作」ということです。
 
 
ジョージ R.R.マーティン, 岡部 宏之
王狼たちの戦旗 5 氷と炎の歌 2
早川書房の文庫本です。こちらは<氷と炎の歌>シリーズ第2部の、王狼たちの戦旗の第5巻で、これで第2部は完結だそうです。内容は「玉座を狙い湾を埋めた大船団。混乱の都で小人の奇策が迎え撃つ!」ということです。
 
 
ルイス・キャロル, ヘンリー・ホリデイ, 高橋 康也
スナーク狩り
新書館の単行本です。なんか期待させる表紙ですよね。ヘンリー・ホリデイってこれが日本では初? 内容は「解読できないからこそ魔力を持ち続ける…。「アリス」で有名なルイス・キャロルによる、ノンセンス叙事詩の最高傑作。伝説の生物スナークを追う奇妙な探検隊の運命は。H.ホリデイの挿画を完全収録。」ということです。
 
ということで、本日は以上です。