アフリカの印象 ほか | すみ&にえ「ほんやく本の新刊情報」

アフリカの印象 ほか

本日の気になる新刊本情報です。今日は見逃しかけましたってのをけっこうたくさんっっ。情報をくださった、おはなさん、赤ら顔さん、ありがとう!
 
 
レーモン・ルーセル, 岡谷 公二
アフリカの印象
平凡社ライブラリーがまたやってくれました、レーモン・ルーセル「アフリカの印象」が加わりました~(T_T)(T_T) これは前半がちょっと苦痛読書になる可能性があるんですが、後半でその苦痛が一気に快感にかわって、こんなにおもしろい小説だったのか、うわ~って感じになりますよ。楽しいですっっ。

内容は「ブルトンが「現代における最も偉大な催眠術師」と呼んだルーセルの代表作。チターを弾く大ミミズ、仔牛の肺臓製レールの上を滑る奴隷の彫像…。熱帯アフリカを舞台に繰り広げられる奇想の一大パノラマ」ということで、ということで、私たちが読んだときの紹介はこちら です。
 
 
ガブリエル・ガルシア・マルケス, 高見 英一
悪い時 他9篇
これを見逃しちゃいけませんね、新潮社の単行本、<ガルシア=マルケス全小説>の一冊です。1958年から1962年の作品になります。内容は「周知の醜聞ばかりを書きたてる貼紙に、町の平安はもろくも揺らいだ…。疑惑と憎悪、権力と暴力、死と愛の虚実のあわいにまざまざと物語る、人世の裸形。現実の深層にまで測鉛を下ろした10の物語。」ということです。
 
 
プラープダー・ユン, 宇戸 清治
鏡の中を数える
こんなのもありました、タイフーン・ブックス・ジャパンの単行本です。表紙が良いですね。タイフーン・ブックス・ジャパンは2007年4月に設立されたばかりの出版社だそうで、これが初めての本。内容は「タイの若手人気作家プラープダー・ユンによる、待望の和訳短編小説集。一部タイファンの間では、かなり待ち焦がれられていた、ウワサの本です。2002年、29歳にしてタイの最も権威ある文学賞である「東南アジア文学賞」を受賞した『存在のあり得た可能性』を含め、これまでタイで発表されてきた彼の人気短編集などの中から、日本でも受け容れやすい12編が選ばれ、東京外語大の宇戸清治教授の手により翻訳されました。短編の多くには実験的アイディアとタイ語の言葉遊びが散りばめられつつ、日本の日常にもそのままあてはまるほどリアルな現代へのクールな視点もみずみずしく光り、読む者に不思議な読後観をもたらします。著名な父を持つがゆえに「親の七光り」と向き合わざるを得ない複雑な自我を描いた「バーラミー」や、手から紙片が滑り落ちてから、屈んでそれを拾うまでの間の長大な追憶「存在のあり得た可能性」など、その新鮮な構想力と、散弾銃のように続く濃密でピュアな言葉の連射は「文芸アート」とも言えるもの。最近のライトノベルブームとは一線を画す、東南アジアの文学の季節が送り出したニュータイプ文学として愉しんでいただけるでしょう。」ということです。この本もいい感じだし、これからも楽しみですねっ。
 
 
ホイットマン, 飯野 友幸
おれにはアメリカの歌声が聴こえる-草の葉(抄)
光文社の古典新訳文庫です。内容は「「おれはおれを祝福し、おれのことを歌う」若きアメリカを代表する偉大な詩人・ホイットマン。その豪放かつおおらかな官能性に満ちた詩篇は、アメリカという国家のあるべき姿を力強く謳っている。」ということです。
 
 
あと、アマゾンでは販売されないみたいなんで、書影がないんですが、

ガンジスの女
マルグリット・デュラス/著 , 亀井薫/訳


書肆山田の単行本です。内容は「不可能の愛に憑かれた欲望と狂気と疲弊の日々。そしてわれらを、言葉となって襲う記憶の砕片…。1960年代の半ば以降、デュラスがその表現活動を大きく変貌させてゆく過程を示す重要な作品。」ということです。
 
ということで、本日は以上です。