「住みごこち交換ブログ」

「住みごこち交換ブログ」

エコ、健康志向、断熱気密住宅に関心のある方へ。リアルな実体験、住みごこちの第一人者の考え方が楽しく学べます。山口県在住のスギちゃんがソーラーサーキット工法の家に住む中での疑問、この家の上手な活用方法など住環境アドバイザーの上郡清政さんと交換日記するブログ。

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6月9日



私はこの家に住む前まで、家は負債だと思っていました。

なぜなら毎月多額のローンを支払ってゆくゆくは老朽化して空き家になる。

子供も核家族化、同居はしない、私が建てた家は私と妻の代まで。

そうすると県営住宅やアパートに一生住んだ方がメンテナンスの費用などもかからず割安だ。

その分、旅行や車に予算を費やした方がいいと思っていました。

 

が、ひょんなことからこの家を建てることになって結果からいうと、考え方が180度変わりました。

 
というのが、まず風邪や病気が治るという付加価値がある。

家にいるだけで旅行に行ったときや遊行したときのようなリラックス感が味わえる。

私は仕事人間ですが、週一日の休日のほとんどを家で過ごしています。

十分にストレス解消できています。


そして臭いがしないこと。

これは大きいと思います。


将来、子供が結婚し新しい家族が増えたとき、家の臭いは何とも違和感のあるものではないでしょうか。

ずっと住んできた人にとっては気にならないかもしれませんが、他の家から嫁に来た息子の奥さんなど、どう考えるでしょうか。

この家の場合、完全な換気を行っていますから、家の変な臭いがしない。

恐らく30年後も木の臭いがしているのではないかと想像しています。

 

家の付加価値が高いので子供は恐らくこの家に大人になっても住みたいと思うでしょう。

3人の子供の誰が将来、住むことになるのか楽しみです。

そして子供のうち何人かはまた
一乗建設さんで家を建てたいと言うのではないか、健康一番の家に住みたいと言うのではないかと想像します。


とにかく付加価値が高い。

この結果、私はこの家は資産だと考えるようになったのです。



そう考えると当初、少し割高だなと思った家の価格もまったく安いものだったなと感じています。

健康や資産への自己投資として、ローンが月額2~3万円高くなったとしても決して割高ではないと思います。



この家の資産価値について上郡さんの意見をお聞かせください。

本出版でお忙しいところ申し訳ございませんが、よろしくお願いします。





【上郡氏の回答】


さすがですね。その通りです。

 
しかし今の日本では、残念ですがあなたのようなご意見は通じないかもしれません。
私もここで苦労しています。


そしてそれが現状である日本住宅は、一言お粗末です。

 
あらゆる素晴らしい製品を送り出している日本に於いては、異常な出来事だと思います。


この考え方が通常になったとき、真の先進国で豊かさが得られるでしょうね。

今後、よりこの家づくりを広めていく必要があります。

 

それにしても先ほどの『本』は、手前味噌ですが的をついているのではないでしょうか。ありがとうございます。

その『的』を取り上げる出版業者などがいれば、まだ日本は救われると思うのですが・・・。

 
より精進してまいります。

 
4月17日


今週からようやく寒さも和らぎ本格的に暖かいシーズン到来の気配となってきました。

この冬、我が家では、ついに誰も風邪で病因で行かない結果となりました。

不思議でなりません。


平成24年12月、この家に入居する前までは、毎年、冬には私をはじめ子供3人も必ず風邪を引き、寝込む日がありました。
当然、病院に行って薬をもらい、家で休みます。
家では家族の他の人間に感染。
家族仲良く風邪を引くのが当たり前の生活でした。

インフルエンザも必ず誰か引いていました。

この家に入居後、私は未だに通院するまで風邪が悪化したことはありません。
子供は学校でもらった風邪が悪化して通院したことは初年度はありました。
しかし、昨年末から今年にかけてはインフルエンザどころか、風邪で病院に行った家族の人間は誰もいない。
少し風邪ぎみで咳が出ることはありましたが、寝れば治っていたようです。

免疫力が上がったためか、また、空気がいいためか、改めて、不思議でしょうがない日々です。

上郡さんの他のお客でもやはり風邪を引かないという事例はありますか。
また何故、風邪を引かないのか。教えて下さい。


【上郡氏の回答】

そうですね~私も、入居以来カゼで休んだことも、寝込んだことも、病院へ行ったこともありません。
(ただ今年、インフルエンザにかかりました。これは孫と言う根拠のあるものですが)

「もう今回だけはカゼをひく」と思った時でも、毎日癖になっている洗髪し、冬用でないごく普通のパジャマで寝ています。

外が雪のような寒いときでも、家中に約室温20℃があり、冷え込むってことがありません。

世間ではその室温20℃では、とてもじゃないが寒いと言われるでしょう。

しかし基礎から壁、屋根裏まで確かな断熱材に覆われ、もう一枚防寒着を着たような二重通気層。

隙間の少ない家。熱の逃げにくい家。一旦抱えた熱を放しにくい家。

基礎にも熱を蓄える仕組みがあり、足元の冷えない家。

そして、これまでの家ではなかった室内湿気の少ない家。


つまり乾いた家の巧妙です。


これらにより自分の熱が奪われにくい住環境があり、体温を高めで維持し、体調を壊しにくいのです。

また暖かい家と言っても、この家はTシャツ一枚で過ごせるような暖かさではありません。
寒くない暖かさとでも申しますか、少し動けば体が暖かくなり、掃除などすればうっすら汗ばむような暖かさのある家なのです。

家全体に輻射熱などによる血行の良くなる要素が揃っているのです。

健康上では、カゼに於いては、体温を下げないでカゼへの抵抗力を強める家だと言えます。

だから今度こそはまずいと思ってもカゼを引き込むことがほとんどないのです。

このカゼをひきにくいことは、これまで入居していただいたすべてのお客様宅に見られる現象です。

ですから、これまで「この家を建ててダメだった」という客は一人もいません。

私は、『病気になりにくい家』ではなく、『病気を治す家』だと思っています。

それはカゼ以外にも、血圧が正常になった。
冷え性が治った。更年期障害が大きく改善した。
またアレルギー・アトピー・鼻炎・ぜんそくなどが大幅に改善。
完治した例が14ほどあります。

今後、日本の社会情勢からすれば大いに注目される家づくりだと思います。

また日本の家づくりは、この方向に向かわねばいけないとも強く思います。


住環境アドバイザー 上郡清政
1月15日

正月は親戚まわりがわが家の慣例になっています。

今年も私と女房の実家など数件を
回りました。

この中で改めて一般の住宅の冬の室内温度、家の中にいる人間同士の距
離感について発見がありました。


私の親戚の家はいずれも在来工法の住宅です。

まず、玄関に入って
「あけましておめでとうございます」。

このとき玄関内は外とあまり変わらない温度です。

迎える方も
訪問側も寒い中で新年の挨拶。

そして室内に入りますが廊下もほとんど変わらない。

リビングに入ってようやく温かい。

リビングに入るまではまるでまだ外にいるような感じです。

特に女房の実家は昔からの農家なので家は平屋作りで広いため、リビング
に行くまでの距離が長い。

その間、ずっと寒いままです。

ソーラーサーキットの家
(健康一番の家)に住むまでは当然のこととして感じていなかったのですが、この「冷たさ」は何だろかと思いました(当然、住んでいる人には悪気はありません)。

一方、わが家では、真冬、玄関に入った瞬間に「暖かい」と感じることができます。

玄関は最初にお客様を迎える場所だということを改めて認識できました。


普通の家では、温かい部屋に入るとその部屋から移動しにくくなります。

他の個室にいる人とは寒い廊下を隔てて、別の家にいるような距離感を感じます。

わが家では家
の中の温度が一定のため人が行ったりきたりしているのでこのような距離感はありません。

個室に入って最低限のプライベート空間は維持していますが、人が割と出たり
入ったり動きやすい雰囲気になっているのです。

このため同じ家にいてお互いの距離
感がより近くなるような感じがします。


改めて感じたのが朝、起きたときの寒さです。

親戚の家に宿泊したのですが、寝るときには寝室の暖房を切ります。

すると室内の温度はどんどん低下。

外気温まではいか
ないまでも数℃のレベルまで下がっていきます。

朝起きて布団から出るとき、冬の到
来を感じました。

わが家では、朝も室内温が20℃に保たれているので布団から春のよ
うにスムーズに出ることができます。

また、匂いの問題もあります。

普通の家には独
特の生活の匂いがあります。

住んでいると気にならないのですが、久しぶりに訪れる
と、何となく違和感がある。

どの親戚の家でもそうです。

わが家では第1種喚起で効
率よく空気を入れ換えているので生活臭はほとんどなくなっています。

このため今で
も木の臭いを感じることができる。


これらのことは、他の家に行って比べてみて初めて感じることができます。

ずーっとこの家だけにいると良さも確認できないのです。



【上郡氏の回答】

そうですね~、知れば知るほど失礼ですが日本の住宅はお粗末ですね。

でも今、偉そうに言っている私も12年前まではそのような住環境にいたのですね。

これほどありとあらゆるの優秀な製品を送り出している日本に於いて、私は不思議な現状だと思います。

きのう、このようなことを言うお客様がいました。

「少し予定より高くはついたが、価値ある家に満足しています。
今、娘が産後の養生で帰ってきていますが、
もう主人の実家には戻りたくないと言っています。
困りごと
は、このぐらいのことですね(笑)」

どのぐらいお役に立てるかわかりませんが、貢献したいです。


上郡清政より

12月22日

早朝外気温も5℃を切るなどいよいよ真冬本番といった気候になってきました。

一乗建設さん仕様の「ソーラーサーキットの家」の実力発揮の季節です。


先日、女房が「足元が暖かいよね」と何気なく言っていました。

幼稚園に勤務していますが、一部の部屋は床暖房なのだそうですが、他の部屋は冷たい床。

一日中、その部屋にいるわけではなく、これではある意味床の「ヒートショック」状態になってしまいます。


この家に居住して丸二年になります。

一階の床は全て桜の木の無垢材をそのまま使用しています。

最初は天然系の塗料を表面に塗ることも考えたのですが、どうせならと何も塗らない無垢材にしました。

一部、和室がありそこは本畳です。

この桜の無垢材が冬でも冷たくならない。

逆に温かい触感を維持しています。

別に床暖房とかしているわけではないのですが不思議です。


休日、一日中、家にいる時があるのですが、そのようなときには、私ははだしのまま過ごします。

それが自然と可能になる。

玄関の砂をとるため掃除していたとき、何気なく、玄関床のタイルを触ってみましたが冷たくありませんでした。

家全体が温かいということはこういうことなのだと実感しました。


上郡さんは特に床下、基礎の蓄熱性能、断熱にこだわられているようですが、何故、床暖房がないのに、温かいのでしょうか。

そのあたりの原理について、基本的なところから改めて教えて下さい。



【上郡氏の回答】

日本人は「もったいない」という考え方はありますが、特に家に於いては、「熱を蓄える、熱を長くそこに留める」という考え方は無かったと思います。


私は家づくりの基本に、そこにある熱を一滴も無駄にしないという考えを持っています。

「もったいない」をここに発揮させるのです。

それは省エネにも繋がり、さらに住み心地にも繋がります。


またその一番の効果が基礎・床下にあります。

でも、ここに気づいている人は少ないでしょう。


基礎が湿気ないこと。

熱を抱えるコンクリートの厚み。

頑丈さ。

これらが主な仕掛けです。


業者の中には基礎に、電気ヒーターを埋め込んだり、湯を通す人もあります。

しかし私は地熱と、夏場の熱を最大限活かすことを考えました。


夏場、床下は26℃ほどになります。

夏場は涼しく感じるその26℃も、寒さに向かっては熱源に活用できます。

ですからこの熱をこぼさないように、出来るだけ多く残していく方法が大事なのです。


それが出来るのも、この基礎からの完全外断熱工法と、湿気にくくする少しのこだわりと、さらにこの家の使い方が大事なのです。


難しいようですが、年間室温20℃~28℃。

湿度40%~60%を保つことに気を付ければいいのです。


私はこの家の使い方のマニアルもつくりました。

それをより上手に使っていただくことを願ってお届けしています。


人は足元が暖かければ、室温が多少低めでも十分暖かさを得られます。

そして先ほどの効果も得られます。


省エネとは、実はこういったところから始めるべきではないでしょうか?


上郡清政より

H26年11月28日(ダニにとって住み心地の悪い家)


戦後日本が復興する中で住宅業界は何とか社会への住まい供給の役割を果たしてきま した。そうするうちに「すきま風」が悪の代名詞になり、機密性を高めた住宅が重要 視されて今に至っていると思います。

 この中で出てきた問題が湿気、つまり湿度問題です。機密性を高め、「すきま風」を 封鎖していくうちに風通しの悪い家になり、湿気も閉じこもり、日中夜間は温度を人 工的に上げ、寝る深夜は極端に温度が下がる家作りとなりました。そうすると戦前の 頃の住宅とは違う環境が出てきたのだと推察します。

 そこで住宅に住み着きだしたのがコンマ数㍉の微生物「ダニ」でした。湿気を好み、 カビと共存。ペアとなって湿度の高い環境に住み続ける。ダニは目に見えにくく、戦 後住宅の中では見た目のデザイン性と比べあまり重視されてこなかった。そこでシッ クハウス、ハウスダストなど問題が出てきて注目されだした。

 しかし、ダニの問題はいまだに解決していません。薬剤や一部の乾燥法など局所的な 対処法が主流で家の中から全て追い出してしまう方法を見いだせない状況です。ダニ やカビにより呼吸器系統の様々な病気も発生しアトピーなど皮膚への問題も出ていま す。これらを解決するには家からダニを撲滅するしかないのです。

 ソーラーサーキットの家(健康一番の家)に住み初めて2年なりますが、子供の扁桃 腺の病気も完治。私もほとんど風邪をひきません。入居時にはダニ、カビの検査も実 施し基準値を大幅に下回っていました。今でもこの基準を維持していることは住む実 感として感じています。この家は正にダニにとって「住み心地」が悪いのです。つま り人間にとっては「住み心地」がいい。

 戦後日本の住宅はダニにとって「住み心地」のいい住宅を建設してきた。今後はダニ にとって「住み心地」の悪い住宅を目指すターニングポイントではないでしょうか。 カビ、ダニの専門家の上郡さんの意見をお聞きしたいと思います。


【上郡氏の回答】

お世話になります。拝見しました。

 戦後日本人は寒さから逃れるため、まずはすきま風を無くす工夫をしました。そのこ とにより『温度』に対しては暮らしは随分変わりました。

 しかし、おっしゃるように湿度の問題を置き忘れてきました。今でも湿度対策ができ ている家はほとんど無いと思います。

 ハウスメーカーも、一般工務店も、確かな対応はできておりません。

 日本人の暮らし方にも問題があります。長年個室対応型住宅で暮らしてきました。そ のくせと、全室対応型住宅のメリットを知らない為、かえって住環境は良くない方向 に向かっていると言えます。

 温度差ができれば、必ずそこに結露が発生します。結露が起きるとカビが繁殖します。 カビが繁殖すると今度は、そのカビなどをエサにするダニが繁殖します。

温度変化の少ない・・・つまり結露の起きにくい家づくりが最も大事なのです。これ は床下・壁内も同じ事です。

 でも量産しなければならない業者にとっては、その問題に触れるのはタブーです。こ れが今日のアレルギー・アトピーなどの多くの原因だと思います。

 今まさに、杉山さんのタイトル『病気は家で治せ!』なのです。この切口は誰も謳っ てはいません。仮に国民一人当たり年に1万円医療費を減らせばいかほど国は助かる かわかりません。

 そのような単純にて効果のある手法が『病気は家で治せ!』です。ここにNPO健康住 宅普及協会の意義があると思うのです。

 また地方再生に於いても、地元林業を活発化させればいいのです。その林業は家の建 材としてはもちろん、さらに燃料としての取り組みも大事だと思います。そして大工 の腕も消さない家づくり。

 さて、私は先日メールで送っていただいた文章を幾度も読み返しました。結論、この ような書き方で書き上げていただければきっと面白いものになると思いました。

 そして私がどこまでお役に立てるかわかりませんがある程度の実績を残せば、それに 賛同してくださり、さらにその輪を広げて行くことが可能かなと思いました。

 大変お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

住環境アドバイザー 上郡 清政