えいがを観たら

フラガール

しかし女ってのは強いねー

蒼井優主演作品。

炭鉱の町に舞い込んだリゾート施設建設計画。

常磐ハワイアンセンター建設と、廃れゆく炭鉱。

募集されたハワイアンダンサーに募集した女達と、一流ダンサーとして名を馳せた女のプライド。

各々の立場で一身に自分達の町を、自分達の未来を拓こうとする力強さと、

滑稽なまでにどこまでも優しく柔らかなフラの音楽。

譲れない思いがぶつかり合いながら、リゾート建設は進んでいく。

絶妙のコントラストを活かしていて、フラダンスの魅力も満点。

蒼井優、松雪泰子の新旧２大女優が十分に存在感を出している。

電車のシーンが大好きで、何度見てもいいなぁって思う。

どんな障害も乗り越える女性の強さが一際輝いている。

ＭＶＰは松雪泰子さん

オレはどうせ死ぬ

柄本明、大沢たかおの主演作品。
医者から動脈瘤を宣告された主人公野崎。

仕事も辞め、日々現実から逃れるようにして過ごしていた。

そんな彼にとあるバイトの依頼が入る。

それは東京から鹿児島まで鳥越という弁護士を乗せて走る、運転手のバイトだった。
野崎は鳥越の記憶の旅に同行するうちに、自分を見つめ直していくのだった。

シンプルで日本映画の良さを感じる作品。

何気なく見るだけで心に染みる感じがした。

柄本明の珍しい感情剥き出しにする演技は見ごたえがあった。

今あるものを大切に、そして勇気を持って。そんなメッセージのついた映画。

忘れてしまった昔の事。忘れられない昔の事。

行定勲監督作品。袴田吉彦主演。

ある日、海難事故のニュースに見覚えのある名前を見つける主人公。

小学校の同級生だった。

久しぶりの里帰りが、旧友の通夜となる。

またそれは奇妙な同窓会の様相を呈してくる。

海難事故までの足取りを辿りながら、故人に関する記憶も蘇ってくる。

自分にとってはちっぽけな事が、他人にとって実は大きかったり。

そんな事が時間の流れの中ではどうしても取り返せなくなってくる。

最後の海のシーンが何だか好きです。

立ち止まった若者の再生。

ＭＶＰは麻生久美子さん