『ディアスポリス』の原作者 | どうしたって行方不明

『ディアスポリス』の原作者

『ディアスポリス』って言うのは
僕の大好きな漫画家の一人、
すぎむらしんいちがモーニングで連載してる漫画ですわ。

これって原作者付きの漫画なんだけど、
その原作者が「リチャード・ウー」名義なんす。

そんな外人めいた名前にしてるけど、
絶対日本人じゃないですか。内容読んだら分かる通り。
だから俺は、誰やねんってずっと疑問やった訳。

連載開始直後は狩撫麻礼かなあと思ってたんだけども、
途中からどうも違うような気がしてきてて、
でも、すぎむらしんいち程の漫画家に
原作を提供できるくらいだから、
ある程度名の知れた人なはずなんすわ。
間違いなく。
でも、作風的に思い当たる人がいない。

ま、そんな感じで
予想すんのも面倒くさくなってた
今日このごろ。

突然、期せずして判明。
『本を作る現場で なにが起こっているのか!?』
ていう本に載ってました。

フリーマンガ編集者の長崎尚志さんでしたわ。
浦沢直樹の相棒で有名な彼。
結構色んな名義で原作やってる人です。
まさかディアスポリスまでとは思わなかった。
うーん。すげえな。この人。

でも言われてみたらそうなんだよなあ。

なんつうか、
知識の押し込め方とか、
「わるいやつ」の出し方とか。
浦沢関連のマンガしばらく読んでないんで良いこと言えないけど。
マスターキートンの話の作り方に似てる気がする。


この本中で長崎さんは、

「編集者は基本的に同じ手法の作品しか出来ないですから、
違う雑誌に移動したときに違う漫画家でも同じようなにおいの
する漫画を作る。そのとき編集者の力量が分かります」

と言ってるんやけど、確かにあるな。ほのかやが。
まあ担当編集と原作者という立場の違いはあるんやけど。