◆概要
水素自動車に必要な発明を成功させた研究者の息子が主人公。
その特許により、年間30億もの特許料が予想される。
父親が、勤め先の会社名義で特許申請はせず、個人名で申請したため、会社との訴訟に発展してしまう。
その父親が全裸で肛門に運転免許が突っ込まれた状態の死体で発見された。
■感想
ラストは少々オーバーな展開でしたが、最後まで飽きずに読めました。
オイルメジャー、環境保護団体、軍需産業、政治家など、水素自動車が発展することによる利害関係者との絡みが読みどころでしょう。
研究者に対しての対価が日本では欧米諸外国に比べ低く、つい最近でも、成果を出した人が、対価に関して所属企業ともめ、外国の企業や団体に流失しています。
対価が少ないということは、会社への「従属意識」からくるものだと思います。
すべては会社のものであって、そこから生まれたものはすべて会社のモノという考え。
そういった考えはいい面もありますが、優秀な人間にとっては、歯がゆいものなんでしょう。
今後もドンドン優秀な人間は外へ行くことでしょう。
☆キーワード
特許・裁判・アメリカ・ゲイ・殺人・水素自動車・ドラッグ
面白さ★★★☆☆
感動★☆☆☆☆
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