見えない友達
長男コタローが3歳のとき、長女ミミコが生まれた
同じ頃我が家は引っ越しもしたので
妹誕生+新しい家で
コタローの毎日はガラッとかわってしまった
その上生まれたばかりのミミコがいて思うように公園へも行けず
家にとじこもりがちだった、そんなある日
子供部屋からコタローの楽しそうな声がする
まるで誰かと遊んでるみたい・・・??
という。
へいじ・・・?そんな友達はいないけどな(しかも大変古風な名前だし)・・・と思いつつ
私は深く追求しないタイプ
その後も「へいじ」は時々我が家に来ていたらしい
ひとりで遊んでいたコタローがこんなことを言ったり
「ミミちゃんのベッドでへいじが寝てるよ」
と言ったりしていた
退屈のあまり想像力で遊ぶようになったんだなと、思っていた私
だけど
「ロケット公園のロケットっておっきいんだって、川のそばにあるんだって」
(確かにそうらしい・・・だけどその公園、コタローと行ったことはないよ)
とか、
(確かに駅のそばに新しく22階建てのマンションができたっけ・・・)
とか、言う時があって
さすがの私もどきっとした
ミミコが外へ行ける月齢になり、家に閉じこもることも少なくなって
コタローはだんだん、へいじのことを話さなくなったけど
だけど時々思い出す、
ほんとにへいじ、遊びにきてたのかな・・・??








