酔竜の館 新館

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ゴルフ(100叩き)、バリトンウクレレ、医療介護ネタがメインです。運動オンチのためのクラブセッティングの裏技など上手な方が扱わないネタをよく書きます。車・バイクネタはcarviewの酔竜の館みんから版、カープネタはFC2ブログ「カープの間」でやっています。

2023年5月にコロナが5類になってからはインフルエンザと一緒に定点観測値が週1回発表されています。広島県感染症・疾病管理センター(CDC)のホームページを参考にしていて、2023年の35週(8/28-9/3)から2024年の15週(4/8-14)までです。数字は1医療機関(定点なので一部の病院)あたりの1日平均の患者数になります。

 

インフルエンザ(35)2.27(36)2.29(37)2.81(38)2.38(39)4.05(40)4.32(41)5.91(42)9.88(43)14.58(44)17.92(45)16.03(46)23.73(47)30.98(48)29.41(49)37.82(50)29.35(51)20.07(52)19.22(1)10.85(2)9.20(3)11.15(4)12.25(5)16.40(6)20.28(7)18.87(8)15.65(9)12.76(10)15.42(11)16.49(12)12.73(13)11.19(14)4.50(15)1.91


コロナ(35)14.62(36)15.02(37)13.66(38)9.58(39)7.79(40)4.73(41)3.64(42)2.71(43)2.84(44)2.52(45)1.67(46)1.72(47)2.65(48)2.71(49)2.77(50)3.15(51)3.19(52)5.94(1)6.04(2)8.21(3)11.42(4)14.14(5)17.36(6)15.77(7)9.43(8)7.51(9)5.51(10)5.25(11)4.76(12)3.63(13)3.69(14)2.62(15)2.34
 

インフルエンザは41-42週(10月中頃)あたりからはっきりと増加に転じ、2024年に入り一旦落ちかけましたが再び増え、14週にはっきり減ったように見えます。10月中頃というと予防接種をしていない人が大半ですし、例年より早い立ち上がりですが、寒いと流行する傾向は変わりありません。10前後以上の期間は25週と4ヶ月もあります。

 

コロナはしばらく定点あたり10人以上の状態が続き、38週(9月半ば)あたりから減少に転じ、52週(12月末)から再び増加に転じ、7週(2月半ば)から減少に転じています。インフルエンザと同時に流行する時期もありますし、以前言われていたウイルス干渉とか関係なくなっていますね。そして季節に関係なく流行する感じです。

 

今はちょうどインフルエンザもコロナも流行していない時期ではありますが、間違いなくコロナはもう少ししたら流行するようになるでしょう。ちなみにここには載せていませんが、2023年には23-25週あたりが4前後と若干増え、26週(6月終わり)に6.88とはっきり増え、28週に10を超え、30週でピークの15程度、その後は14台でだらだら36週あたりまで続くことになります。10前後かそれ以上の期間は27-38週、3-7週、と合計17週。

 

コロナもインフルも流行っていない時期って1年のうち1/3くらいですね。そうなるとコロナ(インフルも?)は2019年以前の風邪扱いするしか手はないような気がします。いつまで今のようにマスクを着け続けるんでしょうか。マスクに大きな予防効果があるとすると、免疫力低下は必須です。あまり効果がないとしたらせいぜい花粉や黄砂予防にしかなりません。

 

人間はウイルスと共存する生き物ということをもう少し考えないといけないでしょう。腸内細菌のことを考えるのと同じくらい、ウイルスのことも考えましょう。そして女性はきれいなお顔を隠さないでください。

またまた音楽ネタ(しかも超マイナー楽器)ですみません。

 

テナーギターってご存じでしょうか。Youtubeで「テナーギター」で検索すると、数十年モノの演奏動画がよく出てきます。昔キングストントリオで流行ったようですが、今もわずかながら新品で売られているようです。日本ではほぼ手に入りません。見た目はギターで弦が4本、スチール弦でギターよりかわいらしい音色でいい感じです。

 

テナーギターとしては異色ですが、フェンダーから「Tenor tele」という4弦エレキギターが一時期限定販売されていたようです。テレキャスター風の外観で、お値段も税込み65000円くらいのがヒットしました。現在は手に入らず、ヤフオクで10万円で落札されたものもありましたので、意外と一部マニアの間で人気なのかもしれません。私も新品が65000円だったらほしかったのですが。

 

バリトンウクレレも弦が4本ですが、ナイロン弦で弦の長さはKALAのだと510mmです。テナーギターは23インチ(584mm)くらいが多いらしいです。ヤイリギター(K.yairi)で比較すると普通のフォークギターが645mm、一五一会が630mm、ミニギターであるノクターンが570mm、と様々ですね。弦の長さ(スケールと言います)が違うと、同じチューニングをした場合弦のテンションが違います。バリトンウクレレのテンションのゆるさは好きですね。

 

うちにある一五一会はフォークギターの弦を張って4弦ギター仕様にしているので、まんまテナーギターです。バリトンウクレレも含めて、4弦で十分というか、5弦と6弦って何のためにあるの(汗)と思っています。もちろん違いがわかる人の前でこれを弾くと「うーむ物足りないね」と言われてしまうのは間違いないのですが、ベースと一緒に演奏すれば多分OK。うちのサークルでは一人で人前で弾きたがる人がいないので、私がベースをする必要が今のところなく、すっかり滞っています。

相変わらず週2回のウクレレ活動は続けています。ただ一人で家で練習することはほとんどなく、上達は極めてスローです。ややマンネリがあったりして、何か新しいことに手を出そうかという気は満々です。練習しろよって感じですが。とりあえず今温めているアイディアを書いてみます。

 

(1)ウクレレでボサノバをやるには

 ボサノバって独特なコードを弾くことになるのですが、コード表を眺めるとなぜか6弦のクラシックギターの1弦と6弦はほとんど使われず、2弦から5弦があればほぼ弾けてしまう感じです。これバリトンウクレレの1弦から4弦までで弾けるコード表というのもあるのですが、なんかちょっと違うような・・・いや私がうまく弾けてないだけかも。

 

 ふと思ったのは、バリトンウクレレにクラシックギター弦の2弦から5弦を張ることです。太すぎる弦は張れませんが、1弦分のサイズアップだと問題なく張れるでしょう。これで本来のコード表がそのまま使えて、一部出ない音がありますがそれは気にしないようにします。でもまだ試していません。

 

 そしてその次に、なぜギター/ウクレレをチューニングする際に、なぜ他の弦は半音5つ分の間隔なのに、2弦と3弦の間だけは4つ分の間隔なんだろうかと考えました。例えば2弦「B」と1弦「E」は、B→C→C#→D→D#→Eと5つ音が変わります。そして3弦「G」から2弦はG→G#→A→Bb→Bと4つしか音が変わっていません。このせいでボサノバコード表の2弦から5弦までの押さえ方を見てウクレレの1弦から4弦までで再現できないのです。

 

 最近思いついたのですが、「DGBE」(なぜか4弦から呼ぶようです)のチューニングを「DGCE]、つまり2弦を半音上げげればいいんじゃないかということです。これで通常ギターの5弦から2弦にかけて5→5→4と高くなるのが、DGCEチューニングのバリトンウクレレの4弦から1弦にかけて同じく5→5→4と高くなります。つまり音程が半音5つ分違うだけでボサノバコードの楽譜がそのまま使えることになります。間違ってないでしょうか(汗)。

 

(2)既存のギターを4弦化するには

 ヤイリギターでナイロン弦の4弦ギターをオーダーメイドして、バリトンウクレレよりいい感じの音が出ているのには満足しています。もう1本スチール弦の渋ーい音がするやつをオーダーしようかと考えているのですが、なかなか一般の人がいきなりこういうことはできないでしょう。変態向け。なので既存のギターを4弦化することはできないだろうかと。

 

 簡単に言うと弦の両端のブリッジ側とネック側、これらの取り付け部分を6つではなくて4つにすれば万事解決なのですが(オーダーメイドってそういうことです)、なかなかそうはいきません。例えばブリッジ側はそのままにして、1弦と6弦の部分は何もしないことにして2弦から5弦までのスペースに1弦から4弦を張り、ネック側にナットという弦が入る溝が6本入っている部品があるのですが、ここだけ溝を4本切ったナットに入れ替えて、ペグ(糸巻き)も4カ所だけ使います。

 

 ナット交換はメンテナンスをしてくれるお店だと1万円からという工賃なので、溝を切ってもさほど料金アップにならないでしょう。この方法でやると右手で弦を弾く部分の弦と弦の間はウクレレより狭くなるでしょうけど、多分問題にならないでしょう。私もエレキギターを買ってそのうちやるんじゃないかと思います。試してみたい方は自己責任で(汗)。

 

 こんなややこしいことをしなくても6弦ギターを習得すればいいじゃないか、という意見はありそうですね。でも4弦ギターでどこまでやれるか見てみたいですし、難易度がかなり違いますのでギターの敷居をぐっと下げることができます。

3月3日はひな祭り(女の子の日)、5月5日は子供の日(男の子の日)、では4月4日は、誰が言い出したのかわかりませんが「オ○マの日」というのがあります。今はなんか使っちゃいけない言葉みたいになっていますが、私としてはLGBTQの方々の中でそれをネタにする芸人さんに限ってそう呼びたいです。

 

そして今日4月4日はどうやら「トランスジェンダーの日」となっているようです。私の周囲にいるかどうかは不明で、あまり知識もないのですが、とりあえず嫌悪感らしきものはありません。もっとも結婚して年月が経っていて、今から誰か口説く予定もないおっさんにはあまり影響がありませんね。

 

最近の若者だとどうなっているのでしょうか。カミングアウトという重い言葉なしで、見た目男性だけど自分の中身は女性だとか言える世の中であってほしいです。そして逆差別なんてあってほしくありません。

 

少し前に見た目男性の人が女性風呂に入って・・・という事件がありましたが、一般女性にとっての「見た目男性の人に体を見られたくない」権利を侵害することになります。あのようなことがあると逆にLGBTQの方々にとって逆風になるでしょう。権利は過剰に主張してはいけません。

 

では見た目男性で中身女性の方が男湯に入るとどうなるでしょうか。もしかしたらその方にとってはパラダイス、かもしれませんが、じろじろ見てはいけないことは明らかです。混浴温泉と同じ考え方で、落ち着いて利用すればOK。

 

見た目女性で中身男性という方が男湯に入ると大変なことになりますね。「すみません中身男です」と言っておけば男性陣は想定外の混浴でもまあまあ寛容でしょうし逮捕はされないでしょうけども、こういう事例を聞いたことがありませんね。やはり偽物のLGBTQの人の仕業なんでしょうか。常識さえ備えていればなんてことありませんね。

小林製薬の紅麹で腎不全を起こし、亡くなられたり人工透析が必要になったりと深刻な被害が出ているようです。そして小林製薬ではない発売元の製品でも(健康食品でなくてただの食品でも)同じ成分が入っているとして回収騒ぎになっています。多くの人にとっては「医薬品ではないサプリメントの類いでこんな健康被害が起こるんだ」という印象だと思います。

 

今のところ「想定外の物質が検出された」ということしかわかっていないようですが、単純に考えると一般の人が発酵食品を作る際に同じようなことが起こるのか、というのが一番知りたいところです。味噌を作る際にも麹を使うわけですが、自家製味噌で腎不全になることって今まであったのでしょうか。

 

自家製のものはどうにもなりませんが、「健康食品」「サプリメント」というのは摂っても摂らなくてもいいものです。もっと言うと医薬品より効果が低いと考えられるもので(効果があるなら医者が使います)、健康被害が起きるなんて大損です。

 

小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」のページには「悪玉コレステロールを下げる」と書かれています。「効能」「効果」ではなく「届出表示」と書かれているので、効果がなくても知りませんということです。まあそれはいいとして、悪玉コレステロールを薬でなく健康食品で下げるということの是非をもう少し考えた方がいいでしょう。

 

悪玉コレステロールを下げると健康にいいかどうかはまた別の話ですが、こっちもなんとも言えない感じです。ちなみに私の健康診断での悪玉(LDL)コレステロール値は正常値をオーバーしていますが(170台くらいかな)、気にしていません。体重が3kgほど増えたのは気にしていますが、以前もっと増えていた時のLDLコレステロールは確か変動なかったような。

 

昨今のワクチン騒動で、利益と不利益(リスクベネフィット)のバランスを考えるいい機会になったと思いますが、まだまだそういう考え方になっていない方々は多いでしょう。ちょっと考えればわかることを考えないのはもったいないです。自分で考えなくてもちょいと検索すれば、プラス情報マイナス情報どちらも得られますし。

 

薬もそうですが、利益不利益のバランスを考えて飲みましょうというごくシンプルな話です。ただし医者であってもしっかり利益不利益を考えているのか疑わしいケースがちょくちょくありますので、まあ世の中そんなもんかと。

バイク通勤ができるようになると「春が来たなあ」と思うのですが、確かにこの10日間では天気が悪いのが2日、通勤時間の気温が3度を下回ったのが2日、と残り6日はバイク通勤可能な状況になりました。とはいえ通勤時間帯は高くても6度くらい、日中も15度まで上がらない日が多いのであまり暖かくはありません。

 

そして今週の天気予報では妙に雨が多く、気象協会tenki.jpでは1週間のうち5日間が雨予報です。そして水曜(祝日)、土日と休日直撃。この時期は確かに天気が不安定ですが、こんなに雨の日が多かったっけ、です。そこでtenki.jpで過去の2月3月の天気をチェックしてみます。雨マークがちょっとでもついていたらカウントします。雪も雨に含めます。

 

<2月>2020年は12日 2021年は9日 2022年は6日 2023年は10日 2024年は14日

<3月>2020年は16日 2021年は11日 2022年は9日 2023年は10日 2024年はすでに7日→11日

<4月>2020年は8日 2021年は8日 2022年は7日 2023年は11日

 

うーむやっぱり多いですね。だいたい2月から4月までの3ヶ月間で30日くらい、つまり3日に1回は雨がらみの天気のようです。2020年の2月3月は例外的に2日に1回くらいと相当雨が多かったようで、今年もそれに近いかもしれません。まあ気温さえ問題なければ、3日に1回の雨くらいなら十分許容範囲です。でも休日直撃はやめてほしいですね。とりあえず今週末までは我慢。

 

<追記>「なかなか春が来ない」というタイトルでしたが変更しました。

<3/30追記> 今日も明日も晴れのようなので、2024年3月の雨の日は11日でした。雨じゃない日は19日ありますが、バイクに乗れる日はさらに少なく、3度以上で雨降らなさそうという条件だと14日しかありません。なおtenki.jpでは来週は火水木土日と雨マークがついています(泣)。

昨日の中国新聞朝刊の「よろず相談室」に、娘さんが結婚したが、新しい姓名の字画の組み合わせがよくない、皆さんどう思いますか、というものがありました。

 

新聞の読者が回答するのですが、「気にしないでいい」「友人は正式書類以外は名前をひらがなで書いている」「夫婦別姓で解決」といろいろありました。もちろん賛否両論の意見を載せるでしょうし、どの意見が多かったかは確か書いていなかったと思います。

 

ここをお読みの皆様はどう思われますか?私はもちろん「気にしなくていい」なんですが、そもそも字画がどうのこうのというのは風水とか占いとかと同様、気にしても仕方がないものだと思います。まあそれでも気になるというのは気持ちとしてはわからないでもないのですが・・・

 

一番びっくりしたのはこの投稿者が50歳代ということです。友人の話を出した方も60歳代前半、80歳以上の人ならまあ仕方ないと思いたいのですが、これ結構衝撃でした。ちなみに2人とも主婦で、責任のある仕事をしていたら考え方が変わるかもしれません。とはいえ気にしない方向のコメントは主婦2人と無職男性でしたから、職業の問題じゃないような気がします。

 

こういうことにとらわれてしまうと、自分の身に起きた不運なことは全てそちらに転嫁することになってしまいます。そういう考え方をすると、何かよくないことがあったらなるべく他人のせいにしたくならないでしょうか。自分の人生は自己責任、想定外のことは当然起きるが誰のせいでもない、占いのたぐいはいいことだけ頭に残す、くらいがいいと思います。

この4月から「医師の働き方改革」がスタートするようです。残業時間を年間960時間以下に制限することになり、つまり月あたり80時間、1週間あたり20時間弱です。これ例えば週に1回16時間当直する場合はぎりぎりOK、その他の日の残業が常態化していればNGになる数字です。

 

三次救急をしているような病院などはどうやってクリアするのだろうか心配になります。ただでさえそういう病院にはいざという時に転院依頼をしても、冬場だとほとんど断られてしまいますが(県外への搬送は珍しくありません)、さらに拍車がかかりそうです。救急車の受け入れも当然今より悪くなるでしょう。かといってそれ以外の病院でも、高次病院が転院を受け入れてくれないなら救急車の受け入れは慎重になります。

 

今までの抜け穴として、当直は労働時間に含まれないという解釈があったのですが、きっちりしたこのご時世ではほとんど寝られない当直がそういう解釈をしてもらえるはずはありません。労働時間でない当直中に救急車の受け入れを打診されても断ればよかったじゃないかとでも言うつもりなんでしょうか、ってことです。

 

今まで日本の医療は低コストで良質でありましたが、それにはいくつか理由がありました。人口あたりのベッド数が多く稼働率をあまり気にせずよかったこと、きっちり化への労力が少なかったこと、クレームが少なかったこと、この3つはかなり大きいです。

 

現状はベッド数が削減され、その削減されたベッド数で上限オーバー不可のため、いざという時の受け入れ体制がかなり狭いです。一般病院がそうだと高次病院にあふれた患者さんが回ってしまい、そこもオーバーワークになります。医師も看護師もその他スタッフも書類仕事に追われてヘトヘトです。そこにクレームなんかあったらモチベーションなんて保てません。

 

今後どうなるかというと、病院の集約化は進むでしょう。高次病院はもっと人員を増やし、救急車は断らない体制が必要です。残りの病院は慢性期医療に特化、時間外に救急車を受け入れてもかかりつけ患者さんのみで、翌日に検査と治療を開始するくらい。当直医は入院患者さんへの指示出し程度の業務。そのようにしないと今の医療の質は維持できないと思います。

 

一番簡単なことはクレーム対策です。受付でわめきちらす輩には相応のペナルティが必要です。感情的なクレームはもってのほか、なるべく直接病院スタッフに言わずに文書で病院幹部宛に提出し、よほどの落ち度がない限りクレームは認めないという態度でいいんじゃないかと思います。薄利多売でそこそこの医療をしているのにクレームなんてあり得ません。

 

あとは救急車はもう有料化するしかありません。1回あたり1万円でもいいので(安すぎますが)。それから高齢者の3割負担(例外なし)、高額療養費制度の限度額大幅アップ(勤労世代は小幅でもよい)、認知症患者さんへの高額医療禁止、延命治療としての経管栄養(胃瘻など)や経静脈栄養の禁止、年金/生活保護費の使い込み対策、このあたりは検討が必要ですね。もちろんそうやって削った分をまじめにやっている病院や介護事業所に振り分けるといいです。

韓国で医学部の定員の大幅拡大に対して、研修医が大量辞職して抗議しているようです。現代ビジネスの記事によると、一時期定員が3253人まで増えたものの、2000年にストライキがあり結果3058人にまで減ったようです。そして今回2000人増員という大胆な数字を出したところ、研修医の半数が辞職したようです。

 

なお韓国のシステムは大学6年、専門のない研修医1年、専門を決めた研修医3-4年、らしく、この専門を決めた研修医が今回の主役のようです。

 

2019年のOECDのデータですが、先進国の医師数の平均は人口1000人あたり3.5人、日本も韓国も2.5人とかなり少ない方です。その他はドイツは4.4人、フランス3.2人、イギリス3.0人、アメリカ2.6人。ヨーロッパは医療アクセスがあまりよくないので、日本は少ない医師数で頑張っていることになります。韓国の事情についてはわかりませんが。

 

朝鮮日報の記事では韓国では勤務医の平均年収は20万ドル(3000万円)、開業医は30万ドル(4500万円)らしいです。開業医は開業形態でかなり差が出ますが、勤務医で比較すると日本の2倍くらいですね。医師数が増えると年収が減るとかそういう懸念は当然あるでしょうけど、果たしてそれだけなのかと思います。

 

現在の劣悪な労働環境への抗議という面はあるようです。日本でも一時期の研修医は、特に内科や外科などでは昼夜問わず病院にいて、睡眠不足は当たり前の状態での勤務が当たり前でした。その後研修医の当直業務が禁止となり、今年からの働き方改革も合わさってかなり改善されたはずです。韓国はそういう待遇改善は今までなかったのかもしれません。仕事が楽な科に集中して、小児科や産婦人科で医師が足りていないのは日本とそっくりのようです。

 

果たして落としどころはどこなんでしょうか。医療需要が多い2月にこういう騒動があると、医療崩壊どころじゃないような気がします。話し合いが決裂する前に「10兆ウォンをかけて内科・小児科・産婦人科・応急医学科など必須診療科の報酬を上げる内容の必須医療支援策を提示」したようですから、日本より頑張っていると言えるのかもしれませんが、信用されなかった可能性はあります。

 

日本でも同じように、なり手が少ない科の医師の報酬を増やすくらいのことはしてもよさそうですが、今回の診療報酬改定でも0.8%というインフレ率以下のプラスですから、どうにもなりません。

全国的にはインフルエンザの方が流行っているかもしれませんが、ここ備後ではコロナが大はやりです。そろそろピークは過ぎたかもしれませんし、今後暖かくなればかなり減るはずです。

 

1月2月というのは病院にとってベッドがなかなか空かない(満床近くで運用する)、結構きつい期間です。職員の仕事量が増えるのはもちろん、入院させたい患者さんがいても1日2日待ってもらったり(その間点滴に通ったり)。そうするとかかりつけでもない救急搬送の患者さんなんて受けられません。

 

理屈としては一旦救急搬送を受けて、検査と最低限の治療をして、ベッドの空いている高次病院へ搬送、となるわけですが、受け入れ先を見つけるのが相当に困難です。例えば医師ひとりで当直をしている時にそういうことになったら、搬送先が見つかるまで下手すると2時間くらいかかりっきりです。

 

おそらくここでも数回書きましたが、病院のベッドの運用はかなり厳格に管理されています。昔だったら一時的に定員を上回ることはできましたが、今は厳禁。ベッド稼働率が低すぎると収入が減り赤字転落、8割くらいじゃきついようです。つまりベッド数100の病院だと80床埋まっているだけだと赤字。うちの病院だと平均90%あたりで運用しているんじゃないでしょうか。

 

ベッド需要の多い季節で95%くらいとすると、普通に運用したら需要の少ない季節では簡単に80%を切るわけです。まあまあ信頼のある病院だと他の病院から転院依頼が来たり、体調を崩しやすい施設入所の高齢者の受診先としても人気が出ますが、そうでない病院だと考えただけで恐ろしいです。

 

結論ですが、国はやりすぎました。病院には最低限のもうけしか出させませんよという方針で、削れる所はめちゃくちゃ削られて来ました。ベッド稼働8割でも黒字になるようなやり方さえしてもらえたら何とかなるでしょうけど、先進国の中で突出して多いベッド数を削減する、医療費を削減する、それだけでめちゃくちゃにしてしまいました。

 

削るなら後期高齢者に対しては高額医療や延命措置だと思うのですが、そういう感じじゃありませんね。