●松岡伸矢くん行方不明事件…前編

1989年徳島県男児行方不明事件
《2000年に放送した番組～YouTubeより》

＊当時4歳だった伸矢君の成長した姿のCG画像をご覧下さい。

【松岡伸矢くん行方不明事件】

1989年3月7日、徳島県貞光町の親戚の家に来ていた松岡伸矢君
（当時4歳）が20秒の間に忽然と姿を消してしまった。

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

【事件当日】

事件当時、松岡伸矢君一家は茨城県牛久市に住んでいた。
1989年3月5日、伸矢君の母・圭子さんの実母が急死し、6日に一家は
徳島県小松島市で営まれた葬儀に参列。その後車で1時間ほど離れた、
貞光町にある圭子さんの親戚宅を訪れ宿泊した。

翌日の7日午前8時頃、伸矢君の父・正伸さんは3人の兄弟と従兄弟の
子供を連れて近所に散歩に出かけた。このあたりは標高200mほどの
山間部の林道の終点近くにあり、公道から山の斜面に私道が延びて、
その斜面に親戚宅は建てられていた。まわりに民家はほとんどない。

正伸さんは朝食前だったので10分程で散歩を切り上げ家に戻っている。
子供達ははしゃぎながら、正伸さんについてきていた。正伸さんは、
家の玄関までの10m程の石段を登った玄関先まで、伸矢君がすぐ後ろ
に着いてきていたことを記憶している。

この時伸矢君がもっと散歩したそうな様子だったため、正伸さんは
急いで家に入り、抱いていた次男を家にいた圭子さんに渡しすぐに
玄関先に戻った。この間およそ20秒程だった。
しかし伸矢君の姿が見当たらなかった。

正伸さんはすぐに家の周辺を捜したが、伸矢君は見つからない。
家族や親類なども近所を捜し回り、地元の消防団もこれに加わったが
伸矢君を見つけることが出来ず、午前10時に警察に通報した。
　

当初は山で迷子になっていることも考えられ、この日のうちに山間部
で大捜索が行われた。署からは全署員30名の半数が駆けつけ、
県警機動隊、消防署員、地元消防団員に一般市民も加わり100人近く
の人を動員、翌8日には200人を動員しその後3ヶ月間捜索を続けたが、
ついに伸矢君を見つけることはできなかった。
　

ちなみに伸矢君は4歳とは思えないほどしっかりしていた子供だった。
自宅の住所も電話番号も年齢も家族の名前もきちんと話せたという。
父・正伸さんは即座に家の周りと探していることからも、伸矢君が
近所で迷子になるとは考えにくい。

【事件前後】

・現場は町道の終点付近で外部からの出入りはほとんどない。

・伸矢君の失踪時、100m程離れた畑で農作業をしていた人は、
　車の出入りなど見かけなかったと話す。

・松岡さん一家が親戚宅に到着したことや、伸矢君がいたこと
　などは外部に知られていない。

・周辺に交通事故の痕跡はない。

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

後編へ続きます