登山道の修繕と富士山 | 水郷筑波国定公園のブログ

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2012/11/16 きびちゃん


14日と16日に、つつじヶ丘から女体山山頂へ向かう登山道の危険な箇所の修繕をしてきました。


1カ所目は、老朽化したコンクリート歩道のあいた大きな穴を埋める作業。


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登山道を重い荷物を背負って上がるのはとても難儀なので、材料はすべて現地発生材を使用。

穴の両側に、つかえなくなったベンチの板をあてがい、その中に周りに落ちている石を集めてバケツで運びました。

直径1メートルぐらいの小さな穴でしたが、埋めるには意外とたくさんの石が必要で、けっこう疲れました。

最初は大きめの石、上の方は小さな石や砂利、そして最後は土をかぶせてできあがり。

2日後に通ったときには、歩いた跡がたくさんあって、とてもうれしかったです。


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2カ所目は、つつじヶ丘から1.2kmほど上がったところにある、急な岩場です。

足をかける岩が少しぐらついていて危険、とのご指摘があったことから、秋の観光シーズン中に怪我人が出る前に修繕しようということで、行ってきました。


見た目にはなんてことないのですが、2つ重なった岩(下写真の中央)の上の方がぐらついていて、下る時には確かに危ない感じ。下の岩はぐらつきはないのですが、岩が乗っかっている下の土がすかすかで、雨で流されたらひっくり返るかもしれません。


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そこで、上の岩は外して脇へ置き、下の岩は一度掘り起こしてから、土を深く掘って埋め戻すことにしました。場所は杭もささらないくらい岩だらけの場所でしたが、何とか安定させることができました。


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今日は快晴ということもあり、登山のお客さんがひっきりなしに往来していて、

「ご苦労様です」「たいへんですね」と、たくさん声をかけられました。


つらい作業も、こうした言葉をいただくと、なんだか楽しくなってくるのが不思議です。


いい汗をかいて下山すると、ちょうど日没。

西の空にはペーパムーン。そして、赤く染まる地平線には、堂々たる富士山の姿が。

つつじヶ丘からもばっちり見られましたし、スカイラインの木々の切れ間からも見ることができました。

これは、朝日峠の駐車帯から撮った1枚。10年くらい前のデジカメで撮ったので、画質はいまいちですが、富士山と三日月がいっしょの画角は、結構いいでしょう?


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これから空気が澄んでくると、筑波山からの夕景、夜景はとてもきれいです。

ぜひ足を運んでいただきたいと思います。