筑波山で自然公園指導員等研修会を開催 | 水郷筑波国定公園のブログ

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2011/11/10きびちゃん


 「平成23年度茨城県立自然指導員及び自然保護指導員等研修会」を開催しました。この研修会は、県立自然公園や環境保全地域の管理などを県から委嘱されている指導員と、担当の市町村職員の方を対象に、自然保護地域のよりよい管理や、利用者の方々への指導方法などを学んでもらうため、年1回開催しているものです。


 午前中は、筑波山江戸屋の向月という部屋をお借りし、筑波山の環境保全についての県の取り組み紹介と、環境アドバイザーの吉武和治郎先生による茨城県の自然についての講演が行われました。


ハクビシンの標本を手に、生態を説明する講師。
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吉武先生は、平成17年度から3年間、国定公園管理員として筑波山の環境保全にも取り組んでいらっしゃった方です。今回は、茨城県が全国に誇るべきナンバー1やオンリー1の自然についてご紹介いただいた後、数十年前から子供たちの学習のため収集してきたタヌキやトビなど動物のはく製30点余りを使い、生態や見分け方について、分かりやすく楽しいお話をしていただきました。


 午後は、ケーブルカーを使って山頂へ移動し、現地研修を行いました。参加者が2つのグループに分かれ、1班は吉武先生のご案内により、秋の男体山を巡りながら、ブナやホシザキユキノシタ、専門の地衣類など、筑波山に特有の植物を中心に観察しながら、説明を受けました。もう1班は、県職員の案内で、ボランティアとの協働による外来植物の除去作業やブナ林の保全事業など、県が取り組んでいる保全活動の現地見学を行い、自然公園での環境管理のあり方について理解を深めていただきました。


ブナ林の保全活動の説明を受ける参加者
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 指導員の方からは、公園や保護地域の利用者の方にどんな話をどのようにすればいいか学びたいというご意見があり、自然解説など、現場で役立つ技術研修も今後考えていく必要があると思いました。