がんばれMくん | それさえもただの日常

 友人が結婚することになりまして、ささやかですが結婚式を前にみんなでお祝いをしました。お相手の女性は友人にはもったいないほどの綺麗で優しい人で、「おめでとう」が1割、残りはすべて「うまくやりやがったなコノヤロウ」という非難。まぁとにかくめでたいめでたい。


 本来ならば管理人たちも披露宴に出席できるはずなのですが、いろんな事情で出席禁止を言い渡されました。しかたがないので代表としてMくんが披露宴に出席予定です。そんなMくんと管理人との会話。


管理人:そういえばお前、披露宴でスピーチするらしいやないか。
Mくん:そうなんや。めっちゃ緊張するで。
管理人:スピーチの内容は考えたんかい。
Mくん:バッチリ。
管理人:ホンマかいや。お前はアテにならんからのぉ。
Mくん:あのな、あの子(新婦)の実家ってめちゃ金持ちらしいねん。
管理人:へえ。
Mくん:でな、あいつ(新郎)って貧乏人のくそガキやんか。
管理人:貧乏ちゅうか、子供の頃の話はとても日本とは思えんけどな。
Mくん:やろ?もう笑われへんくらい貧乏やったやんか。で、俺は考えたわけや。
管理人:何を?
Mくん:貧乏な男と金持ちの女が結婚するって、これは「タイタニック」やがな。
管理人:「タイタニック」は結婚してへんけどな。
Mくん:まあ細かいことはええがな。とにかく「タイタニック」や。
管理人:微妙に古いような気がするけど。
Mくん:うるさいわ。そこで俺は「タイタニック」の話をしようと思うんや。
管理人:結婚式に船が沈む話をするんか。
Mくん:どアホ。自分の身を投げ出す無償の愛が結婚には必要やって話や。
管理人:その前に「家庭」という船が沈んどるがな。
Mくん:たとえ「家庭」という船が沈んでも愛する人は助けるんや。
管理人:それは借金を逃れるために偽装離婚するようなもんか?
Mくん:違うちゅうねん!
管理人:生活保護を別々にもらってタクシーでパチンコに通う夫婦みたいなもんか?
Mくん:お前はどうしてそう悪い方に考えんねん!愛や愛!
管理人:せやって「タイタニック」やったら誰でも悪い方に考えるやろが。
Mくん:・・・じゃあ、「ロミオとジュリエット」や。
管理人:二人とも死んどるがな。


 さて、披露宴でMくんのスピーチやいかに。


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タイタニック