3月27日(火曜日)丁亥(ひのとい)
旧暦 (20120306)
歌について考える。
紀元100年。今から2000年以上前の篆書。
可を二つ並べて
右側の「欠」は、人が口を開いている象形である。
そして
この文字「歌」のさらに古くは
戦国時代の金文にあり。
最古の歌は「言」+「可」
「可」は祝詞の器「サイ」に対して木の枝を持って
その成就を求めて神に責めたて祈る声。
許可を求める歌。それは確かな言葉をもって発せられる。
戦国時代をへて
秦の簡には現在の歌の原形が見える。
論語には、
斉の国に滞在した孔子が音楽に感動する話がある。
「図らざりき、楽を為すの斯(ここ)に至らんとは。」
(思いもよらず、音楽の素晴らしさがここに至っていようとは)
古事記の序にも、神武天皇が、忍坂において
歌舞を合図に賊軍を打ち破ったこと。
歌の力は古代から連綿と記されている。
僕は、ミュージシャン仲間に、
「なんで古代文字なんかやってんの~?」といわれ
書道家たちに「音楽ですか~へぇ~?」なんて関連に疑問符を
使われる、、、けれども言葉にも、音楽にも、
歴史の深い流れが存在している。
言葉ではうまく説明できないが、
大事なところで繋がっている。
歌の滅びた世界は、文化も生活も滅びる。
文字にしても然り。
これから日本のみならず、
残していける歌があるだろうか?
大きすぎるテーマで、今の僕は答えをもっていないが、
ずう~と考えている大切なこと。
そして人間の身体は、小さな宇宙は、
いつだって震えている。うたっている。
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