と書いて、「こっき」と読む。
…今さらながら、読み方を知りました(苦笑)
ふと、この二文字が頭に浮かんで…おぼろげだった意味を、もう一度辞書で調べてみた。
『己(おのれ)に克つ(かつ)』
イコール、自分に打ち勝つ。
ザワが、以前から座右の銘にしている言葉でもある。
…まさに今年、彼が立ち向かっているテーマなんじゃないかと。
そんなことを思いながら、桜満開の小野路を後にした。
日曜の野津田、どれだけの桜が残っているだろう…
そう考える間に、町田駅行きのバスを寸前で逃した(苦笑)
途方に暮れていたら…程なく次のバス。
『野津田車庫行』の表示を見て、勢いで乗り込んだ。
期せずして、今年最初の山登り。
着いたその先に映ったのは…
野津田公園に咲き誇る、満開の桜色。
そして…雲の切れ間からのぞく、陽の光。
言葉では表し切れない思いが、桜吹雪と共に心の中を駆け巡った。
一昨日に胸のつかえが取れたとはいえ・・・
容赦なく地面に叩き付けられたあの痛みは、簡単に消えるもんじゃない。
さんざんもがいて苦しんだ分…いや、それ以上の歓びを、ひとつずつ確かに掴み取っていく。
目の前にある『今』に、持っているすべてをぶつけていかなきゃ。
『始める』ために、この場所へ来たんだから。
『がんばれ!ゼルビア』のインタビューで「野津田の雰囲気は?」と聞かれた瞬間。
「大好きな雰囲気で、一体感があって、気持ち良くプレーできました」
瞳を輝かせ、嬉しさを満面にたたえて、野津田デビュー戦を語ったザワ。
この笑顔を、町田のゴールマウスで、揺るがずに咲かせ続けて欲しい。
この『思い』が今を突き動かしている、と改めて気づかされた、4月13日です。
エレガントじゃなくてもいい。
どんな手を尽くしてでも、ザワが野津田で棗たちを完封するんだ。
試合はもちろん、自分にも勝ち続けていけ!