杉並区阿佐ケ谷北にある区営プール「けやきプール」がちかく解体される見通しであることが、松尾ゆり区議(杉並わくわく会議)の区政報告によって判明した。

 「わくわくレポート」175号 によれば、杉並第一小学校の建て替えにともない、「けやきプール」を解体して隣接するけやき公園とあわせた敷地に仮校舎を建設。建て替え完了後にも公営プールはつくらない考えを杉並区は持っている。新設する学校は7-9階という高層で、複合施設になる計画だ。

 2016年度からプールを解体し、18年度から校舎・施設の建設に入るという。

 杉並区は
杉一小複合化懇談会で、「けやきプールは夏しか使わずムダ」と説明したという。代替の公営プールはどうするのかと松尾議員がただしたところ、区側は、杉一小の一般開放で対応するとの考えを示したという。だがあくまで学校優先で、しかも温水化は否定し、夏だけの限定使用だとの考えであるむね答えたという。つまり、区営プールは事実上廃止するつもりらしい。
 ※事実関係に誤りがありましたので訂正しました。

 教育施設を経済的な考えを優先してつくるという発想も貧困というほかないが、住宅密集地で大震災時に火災の危険が高いと指摘されている地域にある公営プールを、単に「ムダ」という理由で廃止するのは、防災の観点からも重大な問題があると言わざるを得ない。

 追って調査・報告したい。