●勉強は何のためにするのか?
こんにちは。
杉並区西永福の個別指導塾、テスティーの徳田です。
つまらない昔話ばかりしていますとお前本当に講師なのかと疑われそうなので、そろそろ講師歴35年の経験に基づくお話をします。
手始めにそもそも「勉強は何のためにするのか?」について僕の私論を述べさせていただきます。
この問題を考え始めたのは中3の時でした。
このとき勉強は受験勉強のことだと思っておりましたので、むしろ、「高校にはなぜ行くのか?」を考え始めました。
僕の年代では将来の就職の事を理由にするのは不純で功利的なきわめて稚拙な考え方だとされており、他に高校に通うことの意義を見出そうと背伸びをしていたのです。
しかし、結論は出ず、みんなが行くので流されるままに高校に通い始めました。
高校に通い始めて一か月もすると自ずと結論が出ました。
今はわかりませんが、その当時のわが母校の先生は校長を退職し、講師をしていた人がかなりおり、授業はいい加減。
例を挙げますと、例えば、漢文の先生は最初に
「今どきの若者は…電車の中でこ~んなに足広げて座り…なってな~い」
とまず若者の悪口を5分ほどお話になり、その後、
「この前はどこまでやったっけ?」
とお尋ねになる。
この先生のルーティーンを完全に把握している僕たちは声を揃えて
「春夜!」と応えます。
「春宵一刻値千金…(しゅんしょういっこくあたいせんきん…)」と誰かが読み始めますと皆おもむろに机の中に隠し持った参考書(一応進学校でしたので)を机の上に出し、時を待ちます。
そうするとみるみるうちに先生の目が虚ろとなり…寝ます。
そこで皆おのおの勝手に自習を始めるのです。
そこで、結論!
高校は良い先生に良い授業を受けに行くところではなく、良い友達と出会い良い環境を得るところなのだと悟ったのです。
何故なら1ページも先に進まない授業でもみんな大学に入るのだから、教師のおかげではない。
生徒が自主的にやるからだ。
では生徒は何故自主的に勉強するのか?
周りの皆が(あるいは自分も含めて)良い環境を作っているからだ。
ですから、さらに発展し、高3にもなると「良い授業を受けてはいけない」とまで言われるようになりました。
「良い授業を受けるとわかった気になって自分で勉強しなくなる」という理由です。
もう一つ学んだことがあります。
高校に行く理由がわからないならとりあえず高校に入ってみる=「わからないことは理由を求めずまずやってみる」ということです。
これはあらゆる意味で学習の基本です。
大分、横道に逸れましたが、それでは勉強は何のためにやるのか?この答えは高校の卒業を待たねばなりませんでした。
(続く…)
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