はじめに言葉ありき | ツナガリズム〜ABNLPトレーナー 杉山賢一のブログ

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NLP、◯づけ、コーチング、コミュニケーション心理学、言語と行動の科学

前回は【毒親】について書いた。


この言葉に限らず、
こういうインパクトのある
新しい言葉を作ってしまうと、
それが表す現象を流行させてしまう。


【毒親】って言葉は元々、
子供を虐待する親がいて、
それを子供の毒になるような親だと
言ってたのが始まりらしい。


それをマスコミなのか
作家か学者なのかが、
【毒親】っていうふうに
使いやすいように名詞にして
固定化しちゃった。


(こういうのをNLPでは
 【名詞化】という。)


そうなると、
その言葉を知った人たちは
何を始めるのかというと、
その言葉に当てはまる人や
出来事を探し始める。


他人や自分をそこに
当てはめようとする。


そして世の中に
【毒親】が大量に現れる。


そうじゃなかったのに

なぜか、 本当に【毒親】に
なっちゃう人も増えてくる。


言葉が出来たときに
それが流行ることを
予知していたとかでは
ないと思う。


その言葉が定義されると
爆発的に流行り始めるんだ。



今までにもこんなことは
たくさんあった。



例えば、


【いじめ】


【不登校】


【草食系男子】


【KY】


【勝ち組・負け組】


【モンスターペアレント】


【ワーキングプア】


【うつ病】



これらの言葉が表す人や事象は
もっと前から存在してた。


でもこれらが明らかに増えるのは
それが名詞化されて、
一般的になってからだった。



「私は○○なのかも…」


「あの人はきっと△△だよね…」


そのように自分や他人を見るようになる。


そんな噂が聞こえてくる。


そうである証拠を探し始める。


そうである証拠を作り始める。



「ほら、やっぱりそうだ!」


こうなるともう

パンデミック!!




脳の仕組みが成せる業だから
仕方がないことなんだけど…






だ・ま・さ・れ・る・な!!!



一度疑って見た方がいいよ。







「初めに言葉ありき」
というのは聖書だっけ?



言葉が出来たことによって
その存在が確定するってこと。

(たぶん…)



世の中のほとんどのものは
言葉によって定義され、
言葉によって認識され、
言葉によって存在している。




じゃあ、どんな言葉を使うかって
ものすごく大事だよね。




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