ガレキ問題まとめと今後@九州~いのちと水を守る熊本ネットワークより | ★STOP!放射能ガレキ全国拡散!玄海、泊~全原発!子供虐殺!不妊ワクチン&殺精子コーン&六ケ所&祝島

ガレキ問題まとめと今後@九州~いのちと水を守る熊本ネットワークより

【北九州市】
5月23日~25日、震災がれき試験焼却が行われました。今回焼却されたのは、宮城県石巻市の可燃性がれき約80トンです。

地元市民が再三に渡って市長への面談や要望書の提出、監査請求などを行うも一切聞き入れられず、十分な説明会も行われないまま、市長は市民の前に一度も現れないまま、試験焼却が進められてしまいました。

地元の方々の取り組みは、コチラのページをご覧ください。
http://hinanohanasi.blogspot.jp/

がれき搬入日の22日、当会より2名で現場を見に行ってきました。日明(ひあがり)工場前は、朝から多くの人々がつめかけていました。人々が抗議の声をあげ行動していたのは、市民の声をまったく聞かずに、試験焼却を強行したためです。
当会HPにてその模様をレポートしています→http://inomizunetkumamoto.jimdo.com/

マスコミ報道は十分とは言えず、多くの市民は詳しい情報を知らされないままです。また、25日に予定されていた北九州市のタウンミーティングは急きょ延期となりました。

試験焼却後、北九州市は空間線量に変化がなかったとする報告を公開していますが、測定方法に多くの疑問が寄せられています。
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kankyou/01100011.html

今後の流れとしては、
5月28日 北九州市が放射性物質濃度を発表
5月31日 検討会にデータを提示し、専門家の意見を聴衆
6月6日 タウンミーティングを開催 市長が直接説明
6月中旬 北九州市議会にて本焼却の決議か?

なお、有志による国際署名がスタートしています。ご賛同いただける方はぜひ!
https://www.change.org/petitions/to-stop-burning-of-radioactive-disaster-debris-in-kitakyushu

【佐賀県武雄市】
武雄市は、隣接する3市4町でつくる杵藤地区広域市町村圏組合とで、5月26日、27日に中川恵一・東京大医学部付属病院放射線科准教授を招き、「震災がれきは大丈夫?」と題した講演会を開きました。
中川教授は「年間100mSv以下での発癌リスクは喫煙の方が高い」などの発言をし、政府、電力会社等との癒着を指摘されている、俗に言われる御用学者の一人です。
市は受け入れる瓦礫は放射能汚染されていない「安全な物」、としながらも何故か放射線による被曝の「安全性」の講演を行いました。
この2日間で講演に参加した400人の市民に対し、市民が抱える疑問や不安に対し誠意をもって応えることなく、ただ「安全、安全」との一方的な情報発信でしかありません。

【大分県津久見市】
27日、津久見市内で震災がれき受け入れに関する住民説明会が開催されました。大分県と津久見市は、太平洋セメント大分工場で震災がれきの受け入れを検討しています。
市民400人が参加した説明会では、津久見みかんや漁業への風評被害、放射性物質の拡散、法的根拠の不明確さなど疑問の声が続出。しかし津久見市長は住民の賛否に関わらず試験焼却を実施する方向です。大分県知事は「住民の理解を得た」と、信じられないコメントを発表しています。

北九州、佐賀、大分とは言えど同じ九州。空気に県境はありません。
そして市民の声を無視した進め方は、とても納得いくものではないと思います。
なによりも一連の問題の根本的な原因は東京電力の原発事故、そして国の後手後手の対応です。

その責任をなんら問われることなく、市民同士や国民同士が二分され、ケンカしているような状況に、本当に胸がつぶれる思いです。
東電と国の責任をきっちり追及することが重要だと考えています。
もし皆さまに近隣に住むのお知り合いがおられたら、ぜひこの現状をお伝えください。そして皆さんが感じる疑問を率直にお知らせください。

今もっとも必要なのは北九州市民、武雄市民、津久見市民、そして近隣の住民が疑問や不安、責任の所在を追及する声をあげることです。
議員、議会、首長が試験焼却・本焼却を決める前に、ぜひとも市民の世論を喚起できるよう、皆さんのお力添えを心よりお願いいたします。

公式HPの準備ができました
http://inomizunetkumamoto.jimdo.com/

いのちと水を守る熊本ネットワーク