アウシュビッツの特殊部隊「ゾンダー・コマンド」って? 映画「サウルの息子」 | すがちゅあ~んのブログ

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映画・スポーツ大好き。女優の菜葉菜さんに触発されて、ブログを始めました。30年も前から、歌手の沢田聖子さんを応援してます。最近は、乃木坂46に夢中です!(おじさんなのに…) 好きな女優さん、いっぱいです。(宮崎あおい、有村架純、黒木華etc.)

けっして、昨日のブログからの「ムスコ」つながりではございません… 映画館で見たものを優先させて更新しようと思った結果が、本日のブログとなりました…

もしかしたら、もう1ヶ月も前に見た映画になります… 第68回カンヌ国際映画祭にてグランプリを受賞し、本年度のアカデミー賞&ゴールデングローブ賞で外国語映画賞を受賞した作品です… 今年を代表する映画のひとつと言っても過言ではないかも… ハンガリーの映画「サウルの息子」です! ちなみに監督さんは、これが長編デビュー作というハンガリーの新鋭ネメシュ・ラースローです…

これも後で知ったのですが、映画「ニーチェの馬」などで有名なタル・ベーラ監督の助監督をずっとやっていたみたいですね~ そして、これも後で知ったんだけど、この映画の完成には5年もかけたみたいですね~ かなりの力作ですぞ~




アウシュビッツの強制収容所、ホロコーストの過酷な現実… 見てるのがホントに辛くなってしまう映画が多いのですが、今回の映画で「ゾンダー・コマンド」という名前、その仕事については初めて知ることができました…

ナチスがユダヤ人を虐殺するものばかりだとずっと思っていたんだけど、ナチスに選抜されたユダヤ人同胞であるユダヤ人をガス室に送り、その死体処理をするという任務が「ゾンダー・コマンド」と呼ばれているのだそうです… 生き延びるための仕事ではあるんだけど、結局はナチスに殺されてしまう運命なんです…

そんな「ゾンダー・コマンド」でもあるサウルが、ガス室で生き残った息子(とおぼしき人間? これって本当の息子なんだろうか?)と出会い、目の前ですぐに殺されてしまった息子の遺体を正しく弔いたいと願い、そのことで再び生きる勇気や、人間らしく最期を迎えたいという思いになっていくという感動作です… ストーリーは、ゾンダー・コマンドの脱出計画が絡んで来ちゃうんだけどね…

宗教的なことや習慣など、日本人としては理解できないことも多々あるのですが、親としての思いは理解できるので、感情はかなり揺り動かされます… 無名の新人監督の作品が、カンヌ国際映画祭での上映されると、その衝撃が大きな話題になったこと、なんとなく理解できました…




Yahoo映画の作品解説より
ハンガリー出身のネメシュ・ラースローがメガホンを取り、強制収容所に送り込まれたユダヤ人たちがたどる壮絶な宿命に迫る感動作。仲間たちの死体処理を請け負う主人公が、息子と思われる少年をユダヤ人としてきちんと葬るために収容所内を駆けずり回る2日間を活写する。第68回カンヌ国際映画祭にてグランプリに輝いた、ホロコーストの過酷な現実を描いた物語に言葉を失う。





この時代の作品、何度見ても衝撃が大きく、喪失感だけを味わってしまいますよね~

そんな中でも「過去のどんなホロコースト映画にも描かれていない真実がここには描かれている」というコメントが印象的… 見ているのが辛い場面が多々あるんだけど、この真実、見ないわけにはいかないって感じですね…