「あきた十文字映画祭」2日目、この日の2本目として上映されたのは、東京国際映画祭で「さくらグランプリ」を受賞したフランス映画「もうひとりの息子」です。今回は、この映画が一番の楽しみでした!
邦画の多いこの映画祭としては珍しい、話題の外国映画ですね~ 今年は、この他にインド映画「きっと、うまくいく」も上映されてました… 過去には、韓国映画「ハーモニー 心をつなぐ歌」とか、イラン映画なども上映されています。
何かと「そして、父になる」と比べられているこの映画、赤ちゃん取り違え事件という似たような題材を扱った映画なんですよね~ 大きく違うと言えば、舞台がイスラエルとパレスチナという紛争地域だということと、子供がもう大きいということでしょうか? 大きな希望をもてる終わり方だったという点が、一番違うのかもしれません…
もう、子どもたちが大きくなっていて、自分の運命を自分で歩めるように、考えられるようになっていた点では、安心して見られる映画だったかも…(差別とか戦地とか、大きな問題もありますが…) 日本の方は、子供が小さすぎて、あまりにも切ない感じだった…
映画.comの解説より
2012年・第25回東京国際映画祭で、最高賞の東京サクラグランプリと優秀監督賞の2冠に輝いたドラマ。兵役用健康検査の結果、両親の実子でないことを知ったイスラエル人の青年。出生の際の手違いが明らかになり、やがてイスラエルとパレスチナふたつの家庭のアイデンティティと信念とが、大きく揺さぶられる事態に発展する。根深い憎しみからの解放を描く。
お互いの家を訪ねるにも、通行証のチェックが必要な地域… 暮らし方や考え方も全然違う二つの家族、もうひとりの息子への父母の愛… 考えさせられる映画でしたね~ 息子たちが前向きだったので、なんだかホッとさせられるような映画だったと思います…
客席には、根岸吉太郎監督の姿も見られましたね~ こんな有名な方と一緒に映画を楽しむことが出来るのも、映画祭ならではですね…(何年か前は、お隣だったこともありますが…) 注目の映画だけに、お客さんも少し増えてきたような感じですかね…
こんなふうに平和を感じながら映画を楽しめるというのも、日本だからこそですよね~