高倉健さんにしかできない、温かく穏やかな映画でした… 映画「あなたへ」 | すがちゅあ~んのブログ

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映画・スポーツ大好き。女優の菜葉菜さんに触発されて、ブログを始めました。30年も前から、歌手の沢田聖子さんを応援してます。最近は、乃木坂46に夢中です!(おじさんなのに…) 好きな女優さん、いっぱいです。(宮崎あおい、有村架純、黒木華etc.)

高倉健さんの熱狂的なファンから見たら、この映画はどうなんだろう? 健さんがスクリーンに帰ってきたことだけでうれしい? ちょっと年老いた健さんを見るのはさみしい? どうなんだろう?

お客さんだけでなく、出演しているみんなも一目を置いていて、健さんへの憧れの想いを口にしながらの共演… 一緒にそこにいるだけで幸せ… みんな、健さんの映画を楽しみにしていたことには間違いなく… そして、そこには、今の健さんらしい温かな穏やかな世界があったように思えました。

旅をしながら、その土地でいろんな出会いがあって、いろんな人と関わりながら進んでいく映画、いわゆるロードムービーと言われる物だが、けして嫌いではない… その主人公が成長したり(自分を見つめ直したり)、考え方を変えたり(自分を変えたり)といったパターンは、結構大好き…

「亡くなった妻の骨を、ふるさとの海に帰してあげる」のためのひとりぼっちの旅… 途中で妻との出会い(なれそめ?)的なことをふり返る映像があったり、それぞれの登場人物のミニストーリーがあったり… 映画に関しては「期待できない!」「あまり面白くはない!」という声もあったように思いますが、わたしはこの穏やかな雰囲気は大好きでした…




goo映画の作品解説から
北陸の刑務所に指導技官として勤務する倉島英二は、亡くなった最愛の妻・洋子が生前にしたためた1通の絵手紙を受け取る。そこには「故郷の海に散骨してほしい」と書かれてあった。英二は洋子が生前には語らなかったその真意を知るため、キャンピングカーに乗り彼女の故郷・九州へと向かう。その道中で出会うさまざまな人々。彼らと交流し、悩みや思いに触れていくうちに、妻との何気ない日常の記憶が蘇ってくる。


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富山から長崎までへの散骨の旅… 妻の本当の願いがよくわからず、迷いながらの旅だったのだと思います… いくら妻の願いとはいえ、お墓はたてなくていいのか、散骨してよいものか? なぜ、散骨を希望するのか? その戸惑いを、健さんらしい表現で、かなり意味ありげに演じていたように思えました…

個人的には、大学時代に旅をした長崎の平戸の映像が懐かしくって、一人で感動してましたが、旅行好きなんで、ロードムービーには別の意味の楽しみもあるんですよね~ まさに一期一会… 旅でしか出会えない楽しみがあるんですよね~

若い頃大好きだった田中裕子さん(北斎漫画とか見に行きました…)が、健さんとともにこの映画を本当に穏やかな素敵な物にしてくれたようで、なんだか嬉しかったな… そして、日本映画には絶対に欠かせないと思っている余貴美子さん… 相変わらず、素敵な女優さんでした… いつも泣かされちゃいます。

止まっていた時間がゆっくり流れ出したかな? 穏やかな、みんなが優しい気持ちになれる映画、わたしはとっても大好きな映画でした… これぞ、日本の映画って感じでしたよ!