愛してるより、ジュテームの方がいいね~ 映画「死刑台のエレベーター」(1957) | すがちゅあ~んのブログ

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映画・スポーツ大好き。女優の菜葉菜さんに触発されて、ブログを始めました。30年も前から、歌手の沢田聖子さんを応援してます。最近は、乃木坂46に夢中です!(おじさんなのに…) 好きな女優さん、いっぱいです。(宮崎あおい、有村架純、黒木華etc.)

映画史の一大事件となったヌーヴェルヴァーグ(フランス映画の新しい波)のきっかけを作ったと言われる映画「死刑台のエレベーター」。フランス映画界の巨匠ルイ・マル(ヌーヴェルヴァーグの先駆者とも言われている)は、当時なんと25歳。この映画がデビュー作ではあるが、研ぎ澄まされた映像感覚と冷徹さを含んだ乾いた演出、息もつかせぬ物語展開は、半世紀以上を経た今も観る者の心をとらえて離さない。(公式ホームページ参照)

ずっと見たいと思っていた映画でした。鶴岡まちキネの2周年記念の名画企画で見ることができました… 実は、その存在を知ったのは、阿部寛・吉瀬美智子のリメイク版が上映されたとき… この映画も、実は見逃してしまっているのだが…

「ジュテーム」から始まるこの映画、いきなり「これぞフランス映画」って言う感じに引き込まれちゃいました。そして、その雰囲気を皿に盛り上げてくれるのが、マイルス・デイビスの即興演奏によるジャズ・トランペット…。もう、最高ですね~ 予告編だけでも、十分堪能できますよ~




公式ホームページより、あらすじです!

「完全犯罪のはずだった… エレベーターが止まるまでは…」
大企業社長の側近として、その手腕を発揮していたジュリアン(モーリス・ロネ)。しかし彼は同時に、社長夫人フロランス(ジャンヌ・モロー)と不倫関係にもあった。
情事の果て、社長を自殺に見せかけて殺すことを画策したジュリアンは、それを実行に移す。完全犯罪を成し遂げたかに思えたが、証拠隠滅のため再び犯行現場に戻る途中のエレベーター内に運悪く閉じこめられてしまう。
一方、ジュリアンの車を盗んで、パリの街へと繰り出した花屋の売り子ベロニク(ヨリ・ベルタン)とその恋人ルイ(ジョルジュ・プージュリー)も予期せぬ殺人を犯してしまう。
十数階の高所で突然停止してしまったエレベーター内で、閉鎖空間の恐怖と焦燥感に見舞われる男。恋人に対する信頼と懐疑を抱えながら、行く当てもなく街を彷徨う女。そして、自動車道を疾走する若者たち。4人は、パリの夜の深淵へと引き込まれて行く…。



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不倫関係から始まる殺人事件。自殺に見せかける手はずも万全。これで完全犯罪成功か!と思われたのだが、一つ糸がほつれると、次から次へと計画が狂っていくと言った映画でした。 まさか、現場に戻るはめになるとは… まさか、エレベーターが止まるとは… まさか、若い二人に車を盗まれるとは… 

ジュリアン(モーリス・ロネ)の閉鎖空間での恐怖感&焦燥感は、見ているこちらにも十分伝わってくるし… フロランス(ジャンヌ・モロー)の恋人への信頼と懐疑の中で揺れ動く女心もまた同じ… 巻き込まれた形となった若者たちの想いもまた…

いやあ~、こんな素敵な映画が大スクリーンで見られる今の時代、ありがたいですね~ ニュー・プリント版っていうんですか? すごいよね~ リメイク版は、どうなんだろ? ブログ内では相当な不評だったけど、見た方がいいのかなあ? 50年以上もたって、全世界でリメイクをしたのは日本だけ? この作品が初めて? その勇気はすごいですね~