これが、相米慎二監督 最後の作品… 映画「風花」 | すがちゅあ~んのブログ

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映画・スポーツ大好き。女優の菜葉菜さんに触発されて、ブログを始めました。30年も前から、歌手の沢田聖子さんを応援してます。最近は、乃木坂46に夢中です!(おじさんなのに…) 好きな女優さん、いっぱいです。(宮崎あおい、有村架純、黒木華etc.)

実は、相米慎二監督の作品、あまり見たことがないんです。
またまた、「食わず嫌いはだめ!」「しっかり勉強しなさい!」というお叱りの声(非難囂々?)の嵐になりそうですが…

1980年「跳んだカップル」で監督デビューした相米慎二監督。次回作も、当時のアイドル・薬師丸ひろ子主演の「セーラー服と機関銃」だったので、薬師丸ひろ子より原田知世&渡辺典子の方が好きだったわたしは、意識して見ないようにしていた、この2作品。(テレビで何度も放映されるので、その後しっかり見てますが…)

自分の中では、アイドル映画を撮る監督っていうイメージが大きくて、避けていたところもあるのですが、「批判するなら、ちゃんと見てから批判しろ~」「そんな人じゃないから、もうちょっとしっかり勉強せえ~」という声が大きく… 反省しながら、映画鑑賞する毎日…(あ、いや、ちゃんと楽しんで見てますけどね~)


$すがちゅあ~んのブログ「風花」は、相米監督が、監督デビュー20周年を迎えた年に制作した、自身13本目の映画です。公開は2001年。実は、その年の9月に肺がんで亡くなっているので、この作品が最後の作品(遺作)になりました…
北海道在住の作家・鳴海章の同名小説の映画化。亡くなった夫が残した借金返済のためにピンサロで働くシングルマザーの女と、若手キャリア官僚ながら、万引きで謹慎、その後クビになってしまう、酒で身を滅ぼす男の、ロードムービーになっています。
ワケあり風俗嬢を演じるのが、小泉今日子。若手キャリア官僚を演じるのが、キョンキョンの大ファンだと言っている浅野忠信。当時としては、ものすごく珍しい組み合わせだったようです。


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DVDについていた特典映像がありがたかったですね~。相米慎二監督を、とってもよく知ることが出来ました。その人柄や監督としての考え方、撮影方法など…。

あの妥協を許さないような厳しさ… 口調も、結構毒づいてる… そして、誰よりも俳優さんに近づき夢中になって演技指導をする優しさ… すごかったですね~ ビックリしました。何よりも、風貌が、あまりにもインパクト強いんだけど…(怖そうですよね~) 自分のイメージは、アイドル好きのオタクっぽい雰囲気を想像していたんだけど… まったく違ってました…

まさか、あの撮影の何ヶ月後に、突然亡くなるなんてね~ あんなにお元気そうに厳しく演出をしていたのに… あ、監督の感想だけになってしまっている… これではいけない…

映画「風花」。ものすごく大好きな作品でした。今まで、どうして見なかったんでしょうね~
ダメ女(イタイ女)を演じる小泉今日子もすごくよかったし、ダメダメ男を演じる浅野忠信、さすがはハリウッドでがんばっている男ですね。あまりにも上手な演技で、酔っ払っているときと、きちんとメガネをかけて真面目そうにしているとき、同一人物に見えないほどでした。(メイキングで見たんだけど、まったくお酒の飲めない人の酔っ払いの演技、上手でしたね~)

二人が前向きな方向に終わるラストがうれしかったなあ~(あ、こりゃ、完全にネタバレですけど)
死ぬために来たはずの北海道で、あんな形で、素敵な方向に話が進んでいったのは、ちょっと意外でした… 最近、これでもかこれでもかって、つらい方向に行っちゃう映画多いので、素直に感動できた作品です。

相米慎二監督作品、もうちょっと見てみたいと思います!がんばります!