山田洋次監督が、立命館大学の客員教授として映像学科の学生に宣言した言葉。
「ぼくは、この映画が失敗したら腹を切る。商業映画を作らないと意味がない」
日本を代表する監督が、学生スタッフ22人とともに、35ミリ長編映画を作るという、映画史上稀に見るチャレンジ。約二年という長い間に渡って、シナリオ創作の調査、太秦大映通り商店街の人々の協力を得ての撮影。未来の映画人育成のために、本物の映画作りを経験させるという取り組み。
もう、感動の一言でした… 映画本編も素敵なものでしたが、今回は、DVDに特典としてついているおまけ映像で、あまりの感動に涙してしまいました…
この作品は、ユニークな企画であるとして、ベルリン国際映画祭フォーラム部門に招待されて、チケットはすべて完売、途中で席を立つ人もなく、登壇した学生たちは温かな拍手で迎えられたとのこと…(うれしかったでしょうね~、学生たち…)
ヒロインの京子役には、海老瀬はな。(松竹110周年記念オーディショングランプリ)
幼なじみの康太役には、EXILEのUSA。(寅さんファンだったとのこと…)
京子に恋する大地役は、田中壮太郎。(劇団俳優座の若きエース、らしい…)
劇中では、USAのダンスパフォーマンスもあり、また、商店街の人々のインタビュー映像も挿入され、ドキュメンタリーとドラマの融合という新しい試みも行われています。本物の映画作りに関わった学生たち。相当、すばらしい思い出・勉強になったことが想像できますね。
映画本編は、ヒロイン京子のかわいい恋愛ストーリー。
お笑い芸人を目指している恋人の康太が、オーディションも失敗続きで、自分の道に行き詰まる…
そして、二人は大げんか…
京子は、学問一筋の大地に突然のプロポーズを受け、いきなり、北京行きのチケットを渡され…
京子、康太、大地の三角関係が、ちょっとかわいい感じ… さて、京子はどういう選択を?
家族や地域への想いも含みながら、素敵なお話が展開されるこの映画…
山田洋次監督が、腹を切ることのないように、みんなで応援しなくっちゃ…