今週の3月11日で東日本大震災から4年となりました。国立劇場において、天皇皇后両陛下ご臨席のもと、各界代表のご参列を得て、政府主催の追悼式を開催、
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、復興に向けた決意を新たにしました。

政権発足から2年あまり、安倍内閣は東日本大震災からの復興を最優先課題の一つとして取り組んできました。
安倍総理も毎月被災地を訪問しています。

住まいの再建は、加速しています。
約1万戸の災害公営住宅が完成し、これからの1年でさらに1万戸を作ります。
高台移転の宅地は、現在4千戸分が完成し、1年後には合計1万戸が整備されます。
被災した水産加工施設の8割が業務を再開し、今年は7割を超える農地で作付けが行われる予定です。
被災地を南北に貫く常磐自動車道も全線で開通しました。
福島では、除染した土の中間貯蔵施設への搬入が昨日から始まりました。
福島の再生のために、点在する仮置場をひとつ一つ減らしていきます。
東京電力福島第一原発の廃炉・汚染水対策も引き続き国が前面に出て取り組んでいきます。

今年は5年間の集中復興期間の最終年に当たります。
復興推進会議では、これまでの取り組みを一層加速化させるとともに、次の5年間の新しい復興の枠組みを夏までに策定することを決定しました。

避難生活を余儀なくされている方がまだまだ多くいらっしゃるなど、復興はまだ道半ばです。
被災者に寄り添い、被災地が自立できるよう、必要な支援を総動員してまいります。

今日から仙台において、第三回国連防災会議が開幕しました。
国連事務総長をはじめとして、20名を超える首脳級、100名以上の閣僚級を含め、総計約4万人が参加する会議です。
安倍総理は会議に臨み、国際社会でも災害の犠牲者を少しでも減らすために、日本が積み重ねてきた防災の知見や技術を活かし、
人材育成や制度、インフラなどの支援、広域協力の推進といった防災協力を進める「仙台防災協力イニシアティブ」を発表しました。
会議では、幾多の災害から得た教訓や、防災技術を国際社会と共有するとともに、東日本大震災からの復興の現状を世界に発信し、被災地の振興にもつなげていきます。

被災地の復興に引き続き全力を挙げるとともに、震災から得た教訓を最大限に活かしてまいります。