新たに沖縄基地負担軽減担当大臣に就任したのを受け、
今週、沖縄を視察して米軍基地の全体像を改めて把握し、その翌日には沖縄の基地負担軽減に協力いただいた山口県岩国市を訪問しました。

まず、ヘリコプターで沖縄各地の基地を視察し、特に普天間飛行場がいかに住宅や学校に近く危険であるかを再認識しました。
約19年前、世界で最も危険と言われる普天間飛行場の全面返還が日米で合意され、その3年後に当時の知事、市長の同意のもと、辺野古沖沿岸部への移設を閣議決定していました。
それから長い年月を経て、昨年末に仲井眞沖縄県知事により埋立承認がなされたことで、ようやくこの問題が解決に向け大きく動き始めたのです。
普天間の危険除去と米軍の抑止力を考えた時、辺野古移設は、唯一の有効な解決策なのです。
小学校PTAの方を含む普天間周辺の住民の方々との意見交換では、この問題を子ども達の世代に残してはならないという、移設を望む悲痛な訴えをうかがい、移設・返還への思いを更に強くしました。
来春に返還予定の西普天間住宅地区の視察では、国と自治体が一体となって、沖縄の未来、発展と繁栄のための有効利用策に知恵を絞ることが重要だと痛感しました。

仲井眞知事と佐喜真宜野湾市長と会談し、沖縄の基地負担軽減の重要性、特に普天間飛行場の固定化は絶対にあってはならないことを再確認しました。
知事と市長からは、KC130空中給油機15機の岩国飛行場への移駐や、嘉手納以南の基地返還の加速化といった安倍内閣の取組みを評価いただき、
また、普天間飛行場の5年以内の運用停止状態の実現といった負担軽減を確実に実行するよう要請がありました。
私は、政府一体となって全力で着実に進めていくことを約束しました。

米軍基地の70%以上が、日本の面積の1%に満たない沖縄県に存在しています。
この負担を全国で分かち合う。
岩国市はこのことを理解いただき、全国に先駆けて、KC130空中給油機の移駐を受け入れていただきました。
さらに岩国市議会では、議長が中心となって、沖縄の負担軽減のために全国の議会との協議会を発足させる準備を進めていただいています。
岩国市の訪問では、受け入れや先進的取組みへの感謝を申し上げ、基地を抱える地域の実情をうかがいました。
私からは、防衛施設を抱える県に対する新たな支援を予算編成過程でしっかり検討することをお話しました。

今回の視察を経て、担当大臣として取組みの加速化への決意を新たにしました。
「できることは全て行う」という姿勢で、政府一丸となって沖縄の負担軽減に取り組んでまいります。