放射能汚染から身を守るために|被曝量の計算基準 | 猫惑星日誌

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福島原発緊急情報|被曝を少なくする方法(まとめ)

米国史上最悪の放射性物質漏えいとなった「スリーマイル島原発事故」は、
1979年の発生から28日で32年を迎える。地元では事故の記憶が風化しかけていたが、
東京電力福島第1原発の事故が起きたことで当時の恐怖感がよみがえっていた。
「反原発」運動に携わるマリー・スティマスさん(67)は、
事故後に周辺の動植物に「異変」が起きたと写真を見せながら証言し、
「福島原発周辺の人々はこれから定期的に健康診断を受けるべきだ」と語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110326-00000031-maip-int
(毎日新聞 3月26日(土)21時0分配信より)


■福島原発の被曝

空気の汚染→野菜・水→土壌・海水

■放射線の被曝は、どのぐらいまで大丈夫か?
【国際放射線防護委員会の数値とその考え方】

国際的な放射線の被曝による死亡者の割合とその状態。
→「1万人に1人」ぐらいの死亡者=「許容できる状態」
→「1000人に1人」ぐらいの死亡者=「危ない状態」
→「100人に1人」ぐらいの死亡者=「我慢ができないほど危険」

※ここで無視できないのは、
「被曝する量が増えると死亡する人が増える」という事実。
つまり・・・1ミリシーベルトでも死者は出る。

■国際的に認められている具体的なデータ

【年齢別死亡率】(30才から10才毎に記録)
例)40才の場合
・1ミリシーベルトで4人が死亡する条件下において
→5ミリシーベルトで22人が死亡
→10ミリシーベルトで37人が死亡
→50ミリシーベルトで190人が死亡
(以上、基準となるデータ)

つまり放射線は、
1ミリシーベルトだから安全とか
10ミリシーベルトだから安全というのではなく、

「被曝する量が増えると死亡する人が増える」
・・・ということは、
1ミリシーベルトでも被爆すれば、
たとえ1人でも4人でも死者が出る事実は変わらない。

※しかも、死亡するまでには何らかの病気にかかる。
脱毛、不妊、白内障、甲状腺ガン、白血病など
にかかる人数は死亡数よりも多い。

よって「100ミリシーベルトまでは大丈夫」という報道は
「被曝」の場合には間違いであって、
誰もが大丈夫なわけではない。
(病気、死亡者の割合が低いだけ。人によっては危険。)

■国際的な基準=被曝で1000人に1人が死亡「危ない状態」
(自然に浴びる放射線やその他の条件などを考慮)

・職業的な被曝(被爆量計測・健康診断で管理)の場合
1年に20ミリシーベルトが限度(1000人に1人が死亡)

・被曝量もはかれず健康診断も受けない一般人の場合
1年に1ミリシーベルトが限度(1000人に1人が死亡)

■福島原発からの放射線が1ヶ月で収束の場合
・一般人では1時間に1.4マイクロシーベルト
・幼児や妊婦では1時間に0.5マイクロシーベルト

※以上より国際的な基準では
「福島市はすでに危ない」
「周辺で3マイクロシーベルトは注意」
「東京は少し余裕がある」という状態。

■福島市の場合
1時間に約10マイクロシーベルトの被曝が継続
現状「国際的な勧告と放射線障害防止の法律を無視している」
→地域独自に安全だと決めるのは非常に危ない。

■単位が理解できなくても、およその被曝がわかる方法
原子炉から出てくる放射性物質の状態
「ホワッーした小さい粒子で、それが風に飛んで流れてくる」
→ある程度マスクで止まる。
・風に乗って少しずつ落ちてくる
・雨が降るとまとめて落ちてくる
※浮かんでいるところや落ちるところは全く区別なくどこでも同じ。

■政府から発表される放射線の値から被爆量を計算
1.チェルノブイリの例
「外から被曝する量」と
「粒子を口から吸って体内で被爆する量」
は、ほとんど同じであったことから、

政府から発表される放射線の量が1.0とすると、
それと同じ量1.0を足す。

2.野菜とか牛乳等の食品からの被曝。
(一つ一つの汚染の値を覚える必要はない。)
極端に高いものは当然避けるとして
あとの食品はある程度食べなければ栄養不足になる。

【覚えておくべき原理原則】
※「放射線を持った粒」はどこでも同じように降ってくる
→自分が被曝する量だけ、ほうれん草とか牛も被爆している。
=自分が被爆した量と同じぐらい食品からも入ってくる。

政府発表値が、もし1.0ならば{1(外部)+1(体内)+1(食品)=3}

3.水の場合
基本的には水道水は、あまり放射線が高くならない。
「放射線を持った粒」は、空気中にも土にも、
川にも同じように降り注ぐ。
ところが、「川の面積は土の面積よりもかなり小さい」ので、
それを集めても小さめの値になる。
ただ、水は大量に使うということもあり、
無制限に水道水を飲んでいる場合には、
やはり同じような被曝の可能性がある。
今後、土壌とか海からのものを接種するようになれば、
その分はまたプラスする。

■放射能から身を守るための注意
1)食品は放射線を浴びていないものを購入。
(日本の南南部・北海道・外国のものなら放射性物質を含まない。)
「国内で放射性物質の無いところ=500キロ以上離れているところ」

2)3月11日の原発事故以前のものを食べる。
・主食系:昨年採れた米・アメリカ産トウモロコシ、パン(外国産の小麦)、
サツマイモ、ジャガイモ(多くは北海道)が良い。

・野菜:日本の南、北海道、外国のものを食べる。
もしくは缶詰の野菜、製造年月日が古い冷凍物。

・肉は北海道、青森、三重、岐阜、宮崎、鹿児島など。
汚染と関係の無い地域からの肉や、オーストラリアの牛肉など

・加工食品も3月11日以前の製造年月日のもの。

・赤ちゃんのいるご家庭、今すぐ粉ミルクなどを買っておけば
製造年月日が3月11日以前のものを買える。


赤ちゃん向け飲料水の確保

・水:飲み水は、ペットボトルやウォーターサーバーを使用。
(どうしても水道水を使わなければならない場合は、軽い被曝を覚悟) 
※井戸は水道より安全だが、放射線を測定できないという決定的な弱点がある。

家庭用飲料水についてはこちら

1)被爆量の簡単な計算方法(基礎)
政府の発表する「場所と放射線の量」の数値を4倍すると被曝量が判る。
2)よって、すべて地元のものを使う人=発表値の4倍
3)マスクを掛け、食材も水も上記の注意ができる人=発表値のまま

もし、上記、放射能から身を守るための注意ができない場合、
各地で受ける被爆量は次のようになる。
・福島市→1時間40マイクロシーベルト、
・福島県東部、茨城県北部、栃木の一部、宮城の一部
→10マイクロシーベルトぐらい。
・東京→0.5マイクロシーベルト

※以上より、福島とその近郊はやはり危険。
東京はギリギリ大丈夫。

もし、放射能から身を守るための注意ができれば、
注意することで被爆量が軽減できるので
福島市→10マイクロシーベルト、
その近く→2から3マイクロシーベルト、
東京→0.1から0.2マイクロシーベルト、

※以上より、福島市は危険だが
その近くでは、大人は大丈夫、
東京は幼児でも大丈夫。









【追記】
これまでホウレンソウの放射線を測るとき、
実際には出荷するホウレンソウをそのまま測定。
ところが、この事件が起こってからは、
「ホウレンソウを流水でよく洗ってから測ること」という通達が
政府からでて、小さめのデータがでるはず。
このようなこともあるので、細かいことを考えずに、
「原理原則」で身を守った方が良い。
ポイント:「外国の食材」「事故以前の食材」を捜す。

以上(武田邦彦教授「原発 緊急情報(29)・(30)」より)
出典
「原発 緊急情報(29) 被曝を少なくする方法(その1)」
http://takedanet.com/2011/03/281_99ab.html
「原発 緊急情報(30) 被曝を少なくする方法(その2)」
http://takedanet.com/2011/03/29_512f.html
平成23年3月25日 武田邦彦教授


東北地方太平洋沖地震において
被害に遭われた皆様に謹んでお見舞い申し上げますとともに、
犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。

一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

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