押尾学事件再捜査に見る森善朗の落日
衆院選前に薬絡みで死人まで出す事件を起こしたものの、森善朗元首相 およびそのJrの森祐喜氏 や小渕元首相の甥（別容疑で告訴の成康氏 ？）らが関与していたためか、変死にもかかわらず死体は即火葬、部屋の持ち主のピーチジョン野口美佳社長 にはお咎めなし、押尾学氏本人も保釈等、その対応の甘さが指摘されていた押尾学事件だが、このたび政権交代の影響か捜査１課が立件に向け本格捜査を始めた ことが明らかと成った。
当初より平沢勝栄氏がもみ消し工作に関与した疑惑 が持ち上がる等、その闇の深さを窺わせていたこの一件だが、政権交代直後に再捜査が開始されたことで、今までの消極的な捜査は森元首相周辺の人脈が関与していた疑惑が高まってきた。
そもそも部屋の持ち主ピーチジョン野口社長は、ライブドア事件の際も堀江氏のIT人脈関係の友人として浮上しており、森ビル上棟記念パーティー に出席した森元首相本人を始め小泉純一郎元首相、竹中平蔵氏、石原伸晃氏、中川秀直氏等の新自由主義推進人脈を考えると、ITバブルで頭角を現した人種とこれらの新自由主義人脈が事件の隠蔽に一役買った可能性は否定できない。
2chで話題になったIPAつこうた流出事件 において、IT土建屋が請けた仕事の中間マージンを抜き森元首相周辺の人脈にキックバックする構図は明らかにされているため、押尾事件の調査が当時のIT系の予算をめぐる大疑獄に発展する可能性も考えられる。
麻生氏首相辞任ぎりぎりまで再捜査のゴーサインが出されなかったこの事件だが、選挙後の森善朗氏周辺の新自由主義人脈の衰退に伴い再び捜査の火蓋が切られることとなった。今後の展開次第では告訴中の小渕成康氏および森祐喜氏の身辺にも捜査の網が伸びることになりそうだ。
