この秋に十一代 桂文治を襲名する桂平治師匠のお練りが昨日新宿で行われた。平治さんは我々が落語を習った落語芸術協会主催の落語教室の講師の一人だったので、現場に行ってみると落語仲間が大勢来ていた。


お練りとは、一般的にはあまり馴染みがないと思うが、落語界よりも歌舞伎界の方がよく行われているのではないだろうか。つまり、お祝いを広めるために沿道を練り歩くから「お練り」というのだろう。



新宿末広亭前を出発して、当初はその周囲の道を一周20分かけて三周する予定だったらしいが、一周に1時間かかってしまったので、一周で終わってしまった。皆、大入り袋(5円玉と寄席の割引券入り)と手拭いを頂いて帰ってきた。



先代は私の家の近所に住んでいて、車内でも誰とでも気さくに話すいつも着物姿のお爺ちゃんとして西武池袋線では有名人だった。その関係もあるのか、平治さんも東大泉でよく落語を聞かせてくれる。10月25日には駅前のホールで襲名披露公演もやるので勿論チケットは入手済み。



桂文治という名跡は由緒ある大名跡でこれを継ぐということは大変なこと。底抜けに明るい、爆笑型芸風の平治師匠(現)。先代同様会うといつもニコニコと話してくれる。一度地下鉄でばったり会って、20分くらい落語の話をしたことがある。



8月25日で45歳になるという、正に油の乗り始め。正直言って、落語芸術協会は実力者・人気者が少ないので、これからの落語界を引っ張る噺家の一人になってほしい。

襲名おめでとうございます。



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