先週日曜日(1月30日)、定例の権太楼日曜朝のおさらい会を聴きに行った。落語に入る前に、権太楼さんがいきなり座り、驚くべきカミングアウトを。


実は1月に腎臓ガンの手術をしたというのだ。今日、おさらい会のお客様を前に初めて明かす話とのこと。11月に北海道の独演会の時に倒れ、検査したところ、肝臓、腎臓、前立腺の数値が標準の数十倍、数百倍高い、かなり危険な状態だったらしい。


最終的には腎臓のガンで「二つあるから一つ取っても大丈夫ですよ。」と医者に言われ、手術したとのこと。まだ抜糸していないから、動き始めにつっぱることが

あると。あれだけ毎日のように寄席に出ていた師匠だから、寄席に出たくて出たくて仕方ないらしいが、2月いっぱいは駄目と医者に止められていると。今日は

おさらい会のファンにその報告をするために会を強行したようである。


その辺の経緯をおもしろおかしく、しかし、真面目な事実として話してくれた。

「まだ公表していないからネットとかに書かないで下さいよ。」と釘を刺されましたが、もう聞いちゃったら最後、書いちゃいますよ。(弟子の右太楼からは特に2チャンネルはやめてね、と言われました。)


その日のネタは「笠碁」と「不動坊火焔」の二席だったが、病み上がりなど微塵も感じない普段通りの熱演でした。


今世紀に入って、志ん朝、小さん、文朝、志ん五さんと相次いで魅力ある噺家を失い、更に万が一、権太楼さんまでいなくなりでもしたらもう落語界は真っ暗です。権太楼さん、お願いです。十分休養して、長生きして下さい。