展望スポットに私たちは一番乗りで到着。
来た道を見てみると
今からやってくるであろう人たちの照らすライトがチラチラと見える。
写真を撮りやすい岩場を探してカメラをセット。
だんだん朝日が顔を出して来た。
さっきまで、ぼんやりと影のようにしか見えなかったフィッツロイも
空が白んできてようやくハッキリと姿が見えるように。
空の色もただ明るくなるだけでなく
ほんのり、赤くなったり紫がかったり。
目を離している間にどんどん変わって行っちゃう。
誰とも会話することなく、ただただ変わって行く景色を眺めていました。
人によっては
思い描いていた景色が見れるまで、写真に収められるまで
何度もアタックするらしい。
私もこんな景色が見れるのかな、こんなかな。
って想像するけど
自分がその時出会った景色が、私のタイミングだったんだ。って思うから
良くても、悪くても、想像通りでも、想像と違っても
それが「私の見た景色」
きっとそれ以上もそれ以下もない。
アイスランドで見たオーロラも
サハラ砂漠で見た星空も
ンゴロンゴロ湿原で見た景色も
そして。
フィッツロイは赤く染まらなかった。
だけど。とっても感動した。
「黄金に輝く」
ってこういうことなんだと思った。
周りにもいくつか山があるのに
こうして照らされているのはフィッツロイだけ。
不思議。
本当に不思議。
ふと、後ろを振り向いたら
さらに驚く景色が広がっていた。
フィッツロイが赤く染まらなかったのは
太陽が雲に隠れてしまっていたから。
だけど、雲があったからこんな凄い景色を見れた。
どんなに頑張っても自然はコントロールできない。
寒さも暑さも、風も雲も。
今までの私は
こうやって、しんどい思いしてまで見たい景色とかなかった。
楽に行ける方法あるならそっちでいいじゃーん。ヤダよー。
って。
やっぱりトレッキングはしんどいけど
フィッツロイに登って、生まれて初めて
「あぁ、来て良かったなぁ」
って思えました。
帰りはすっかり明るくなった道を戻ります。
来た時は気がつかなかったけど、足下にはなんと
霜柱！！
霜柱みたのなんて中学生？高校生振り？！？！
寒さも忘れて凄く嬉しくなりました。
片道約5時間のトレッキング。
人生初めてこんなに長い時間山歩きしました！！！
なんて、余裕こいてたら
帰り道、3人で道を間違えて
（迷ったわけではなく、トレッキングコースを間違えたの）
８時間歩くはめに！！！
往復13時間歩きました・・・・
油断してはいけませんね。
やれやれ。
ありがとうフィッツロイ！！！
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