吃音者にとっての飲食店での注文方法難易度を階層化してみた | 吃音者QOL向上委員会

吃音者QOL向上委員会

吃音を抱えながら生きる方々の生活の質を上げるような情報を提供することを目的としてこのブログを立ち上げました。

私自身も、10年以上この問題に悩まされております。。

飲食店において注文の仕方は様々です。


口頭でカウンターにて注文

メニューを見ながら注文

食券を渡して注文

最近では、居酒屋・回転寿司屋などでタッチパネルを使って注文できるシステムを採用しているところもあります


お店によってこの方法は異なるわけですが、ごく一般の方々にとってそれぞれのお店がどの形態であろうと特段差し支えはないものと思います。


しかし、我々、吃音者にとっては(あるいは、その他の言語障害者にとっては)非常の大きな問題であります。


つまり、

食券やタッチパネルカウンターで口頭注文か では 天国と地獄ほどの差があるわけです


そこで、今回、吃音者にとって注文方法によってどれくらい難易度が違うのか、レベル化してみたいと思います。


レベル1  


食券(タッチパネル)を使う 

これは食券を渡すだけ(タッチパネルを押すだけ)です、基本。 

ただ、券売機のある、駅の立ち食いうどん屋では、うどん or そば を訊かれることがあります。


レベル2  ★★


メニューを指さして注文

ファミレス等、店員さんが注文を訊きにきてくれるような所ではメニューがあると思うので指さしながらであれば好きなモノを注文できます。

最初は「これ」とだけで言うのもいいと思いますし、慣れてくれば指さしながらメニューの名前を言う感じで成功体験を少しずつ増やしていけばよいかなという感じです


レベル3  ★★★


メニューを見ながらも口頭で注文

レベル2が慣れてきたら指さしから卒業し、口頭で注文してみてはいかがでしょうか? メニューが手元にあるので、言葉がうまく出てこないときは忘れたフリでもして指さしをすればいいと思います。

(指さしと云う保険があれば、精神的に余裕が出てくるので、比較的うまく言える率も高まると思います。勿論、程度にもよるかと思いますが)


レベル4  ★★★★


口頭注文

メニューが手元に無く、口頭以外の手段が無いケースです。 こういう注文方法のお店は少ないと思いますが、最近、話題になったマクドナルド(カウンターメニュー撤廃)はまさにこの分類です。 他にも、回転すし屋において空いている時間帯に行くと回転しているネタはほとんど無く、店員さんに口頭で直接注文しなければならないときがあるのですがその場合もこのケースに当てはまります。

( こう考えるとマクドナルドのカウンターメニュー撤廃は、レベル2からいきなりレベル4に飛んでしまったことになります。。 )




 いかがでしょうか?

 今回の記事は、吃音者の方々(特に、吃音になったばかりの方や外食に対して不安のある方)だけでなく飲食店の店員やチェーン店の本社の方々に是非読んで頂きたい内容だったかもしれませんね。。

「吃音者QOL向上委員会」はこの問題の解消を目指しています。