「もう泣かなくていいんだよ・・・笑ってて・・・・」

 

そう言い残して彼女は消えた

 

・・・・・違う・・・・殺したんだ・・・私が

 

殺したくなかった・・・助けたかった

 

だけど・・・私は無力だった・・そのため彼女を救えなかった

 

一緒に生きていたかった

 

私の望みはそれだけだった・・・彼女さえいれば・・・

 

それなのに・・・・私は殺してしまった

 

もう・・・手遅れだった・・・・既に彼女の自我は喰われていた

 

私にできることは・・・彼女の望みを叶えてやることだけ

 

深遠なる闇もろ共消してあげることだけ

 

彼女が守ろうとしたものを彼女自身が壊させないために

 

ある意味・・・・救ったことになるはず

 

・・・・・・・・

 

・・・・違う!たとえ彼女がそれを望んでてもそれは私の望みじゃない!

 

『笑ってて』

 

笑え?・・・・できるはずないじゃないか!!

 

一番大好きな人を殺しておいてどうして笑ってられる!?

 

・・・・・・・・・・

 

嫌だ!・・・・・嫌だ!!

 

こんな結末・・・・・認められるか!!

 

力が欲しい!・・・・こんな理不尽な運命を覆せるだけの力が!!

 

そのためなら私はどうなってもいい!!命を捧げる!っていうなら幾らでも捧げよう!!

 

来世でもそのさらに来世の命でも全部!!

 

 

・・・・・・・

 

 

この時私は大きな負の感情に満たされ、そこにフォトンが反応

 

さらに体内に残ってたダーカー因子と強く結びつき私は生まれ変わった

 

 

ダークファルス【仮面】として

 

 

そして直感で知った。私には時間遡行の能力を有していると

 

この力があれば彼女を救える

 

今度こそあんな下らない運命を壊して彼女を!

 

 

すぐさま私は過去へと跳んだ

 

時間指定は彼女が深遠なる闇に成る直前の

 

そう、黒の領域。【双子】との戦いのときだ

 

ここで【双子】を完全に消し去ってしまえば彼女は深遠なる闇にならずに済む

 

 

だが・・・・

 

失敗した

 

ダークファルスである私も敵と認識したため三つ巴の戦いに・・・・

 

結果、彼女は深遠なる闇になった

 

もう一度だ!もう一度過去へ!

 

今度はあの2人が来る前に【双子】を倒しておく!

 

その考えは甘かった

 

幾ら私がダークファルスになろうと相手もまたダークファルス、簡単に倒せるはずもなかった

 

結局あとから2人が加わりまたも三つ巴に

 

 

私一人ではこれが限界か!?

 

だからと言って協力を求めることは出来ない

 

誰が信じる?ダークファルスである私の言葉を・・・未来の事実を語って誰が信じてくれる?

 

私一人で成すしかない・・・・

 

試行錯誤を繰り返し何度も過去へ・・・・そのたびに失敗を繰り返す

 

何故だ!何がいけない!一体何が間違ってるというんだ!

 

 

・・・・・・手ぬるいのか?誰も犠牲にせずして彼女は救えないと?

 

 

・・・・・・・・

 

私は決意する

 

かつての同胞たちを利用し犠牲にしてでも・・・

 

アフィン・・・ゼノ、エコー彼らを犠牲にした

 

それでも失敗した

 

まだ足りない・・・だったら・・・・

 

ついに私は過去の自分をも・・・・

 

なのに・・これでもまだ失敗するだと!?

 

自分自身を殺したのに・・・まだ・・・・・・・ん?

 

私は気付いた

 

過去の自分を消したのに何故私はまだ存在している?

 

 

・・・・・・・まさか・・・・

 

 

私はある仮説を思いつき一度元の世界へと戻ることに

 

だが・・そこで見た光景は私の知る世界ではなかった

 

深遠なる闇に破壊しつくされた世界だった

 

彼女は確かに殺した・・・深遠なる闇に破壊された世界になるはずもない

 

 

・・・・・・やはり・・・そうなのか

 

 

仮説が実証されたのだ

 

私は大きな勘違いをしていた

 

私の時間遡行はシオンやシャオの力によって行ってたものとは『あるもの』が欠けていたため不完全な能力だったのだ

 

これまで私が元の世界に戻ってこれたのはシオンやシャオのようなアンカーとも言うべき存在がその世界での楔となって、そこからパスのようなもので私は繋がっている。そしてアンカーが引っ張ることで私は元の世界へと戻ることができた

 

ところが私はそのアンカーなしで跳んだため元の世界との繋がりを失い元の世界へと戻ることが出来なくなった・・・・永遠に

 

それだけではない。アンカーなしであったためか過去へ飛んだ瞬間元の世界とは違う世界へとシフトさせてしまった

 

平行世界・・・パラレルワールドとして分岐させてしまったのだ

 

そう仮に彼女を救えても・・・・私の知る彼女は生き返らない

 

もう二度と彼女に会うことはない

 

 

・・・・・・・・

 

絶望した・・・・今までしてきたことは全て無駄だった

 

私の存在理由ももはや・・・・・・

 

 

・・・・・・・・

 

いや、まだだ

 

まだ諦められない

 

もう会うことは叶わなくとも・・・・せめて、せめて彼女が幸せに生きていける世界の1つは作ってやりたかった

 

それがせめての罪滅ぼしになるはずだ

 

そして私は再び過去へ

 

 

そこでもまた失敗した

 

もう一度・・・・いや、待て

 

その前にしておかねば・・・・・

 

私はこれまで失敗したら即過去へと跳んだ

 

だが過去へ跳ぶ度に別の世界なるということはその失敗してきた数多の世界では彼女が深遠ある闇になり世界を破壊していくはめに

 

彼女は何度も世界を壊していった・・・私が過去へ跳んだ数の分だけ

 

もうそれはさせられない

 

だから私は過去へ跳ぶ前に彼女を殺した

 

 

失敗しては殺し、また失敗しては殺した

 

それを延々と・・・・救えるまで延々と

 

もう何回繰り返したか分からない・・・数え切れるものじゃなかった

 

救いたいのに殺し続けた私の心は限界だった

 

もう方法はないのか?もう打つ手は他に・・・・

 

 

・・・・・ある、だが・・・それをすれば私はもう・・・・・

 

未練だった・・・・思いついた手段は確かに救えるかもしれない

 

しかし・・・躊躇した・・・・彼女のことがまだ諦められなかった・・・共にいたいという・・

 

救えてもその彼女は私の知る彼女でなくとも・・・一緒にいられるかもという・・

 

そのためその手段は捨てることにした

 

 

もう救えない・・・・彼女は世界のシステムに取り込まれている

 

深遠なる闇になるというシステムに

 

これは変えることのできない絶対不変の摂理だった

 

どんなに足掻いても変えることは不可能なのか・・・・・

 

彼女を救いたい・・その一心でここまできた・・・・それだけが私が存在してる理由だった

 

 

・・・・・・もう・・疲れた

 

もう・・・終わりにしたい

 

私は最後の時間遡行を行った

 

目指すは10年前

 

まだ彼女が2代目クラリスクレイスだった頃の

 

ここで殺しておけば深遠なる闇にはならずにすむのでは?

 

少なくとその10年後に私は出会うこともなくこんな苦しい思いをせずに・・・

 

騙し討ちとして私は生前の姿になり彼女を刺した

 

・・・・あとはその首でも刎ねてしまえば・・・・

 

だが、それをこともあろうに過去の私によって邪魔された

 

この!貴様が!!

 

あえなく失敗・・・彼女は10年後へ

 

私も10年後へ跳ぶ

 

幸いなのか、未来へ跳ぶ分には分岐は起こらない事が分かっていた

 

過去の自分が彼女を見つける前に殺せればまだ・・・・

 

・・遅かった。既に出会ってしまっていた

 

構わん!一緒に殺してしまえ!

 

・・・・それすら叶わなかった。抑止力でも働いたのか・・・邪魔が入り断念した

 

彼女を殺すにはまず過去の私が邪魔だ!、まずやつから殺す

 

 

・・・・・致命傷は与えた

 

でも・・・・私も一撃を受け後退を余儀なくされた

 

油断した・・・まだ弱いはずの私に一撃喰らうとは

 

その後チャンスを伺うもなかなかその隙がなくいたずらに時が過ぎた

 

 

結局・・彼女は深遠なる闇に・・・・

 

これが運命か・・・・なら・・・・もう私のすることは・・・・ただ1つ

 

ここでも彼女を殺し・・・・そして自分もその命を消そう

 

既に私の心は折れていた・・・・そんな状態では深遠なる闇の彼女を殺せない

 

仕方なく過去の自分に協力を得ようとする

 

そう、かつて私がそのときの【仮面】にされたときのように

 

だが

 

彼は拒否した

 

バカな!私はこの時応じたのだぞ・・・これしかないと知らされ・・・半ば諦めて

 

それでも諦めきれず救おうとしたが・・・無駄に終ったんだ

 

なのに・・・私の知らない事態へと話は進んだだと!?

 

一体なにが・・・・何がどうなってそうなったのだ!

 

分からない・・・もう何がなんだか

 

・・・・・協力を得られないのなら・・・・用はない

 

ここで殺す!私一人で・・・彼女と刺し違えてでも

 

ヤツの太刀筋は既に見切っている・・・私の太刀筋なのだから・・・当然だ

 

ところがヤツも見切っただと!?

 

私と同じだと認識したからか?またも予想外の展開に!!

 

 

・・・・・・・

 

なんだ・・・これは?この感覚は?

 

ヤツの・・・心が私に?

 

そうだ・・・これはヤツの心・・・・想いだ

 

彼女への熱い想い・・・諦めない強い意思・・・それが私の中へと

 

・・・・・なんて懐かしい

 

かつて私も持っていた・・・彼女への想い・・・・・

 

そのためにダークファルスになってまで救おうと

 

だが・・・いつからだ?いつ・・・この想いを失った?

 

・・・・・!・・・やめろ!それ以上その想いを私に与えるな!

 

その強い想いゆえに私は・・・・絶望させられたんだ!

 

またあの苦しい思いをさせないでくれー!

 

 

・・・・・そして、私は負けた

 

その想いを呼び起こされ・・・・・負けた

 

そんな私にヤツは共に彼女を救おうと手を差し伸べた

 

誰とも協力をしてこなかったが・・・・自分自身となら・・・あるいは・・・

 

再び取り戻した熱い思いを胸に、私は過去の私に賭けてみたいと・・・

 

 

私たちの攻撃で深遠なる闇の力は大きく削がれた

 

そのとき彼女は自我を取り戻す

 

!・・・・いける・・・このままなら彼女を救える!

 

そう確信した・・・・だが

 

失敗した・・・・・死を望んでいた彼女は自害しようと自身に攻撃を

 

それを食い止めるため飛び出した過去の私

 

先の攻撃で既に疲弊してるため受け止めきれず彼女もろ共飲み込まれ2人揃って深遠なる闇へと・・・・・

 

もう少し・・・もう少しだった・・・・あともう一手・・・・それが足りなかった

 

でもそれはなんだ!?あとなにをすれば・・・・

 

そもそも過去の私が彼女と共に深遠なる闇になる結末は知らない

 

深遠なる闇になるのは彼女だけだった・・・それが・・・私も深遠なる闇になるなんて・・・

 

・・・・・・・・・・

 

!!・・・・・私が深遠なる闇に・・・・・・

 

そうか・・・・そうだった・・それがあった

 

もう・・・これしかない・・・これ以外彼女を救う手立てはない!

 

・・・・・覚悟を決めるときが来たんだ

 

もう私に未練はない・・・・もう彼女と生きられないのだ

 

今更未練など・・・・・元々私自身がどうなろうとも構わない・・そういう覚悟だったはず

 

それが・・・・未練たらしく・・・・

 

今度こそ・・・・救うんだ!彼女を!

 

やり方も理解できた・・・・だが問題はどうやって・・・

 

・・・・・そうだ・・・あれだ。クラリッサだ!

 

あれがあればそれができる!

 

・・・・・よし、あとは手筈どおりに事を運ぶだけ

 

そして私はもう一度・・・・過去へ

 

 

まずは10年前に

 

2代目クラリスクレイスだった頃の彼女を襲う

 

致命傷は負わせるが殺しはしない

 

10年後へと飛ばせるための布石だ

 

過去の私が戻るのに巻き込まれ彼女も10年後へ

 

私も後を追うように10年後へ

 

過去の私が彼女に会うまでを待つ

 

そこから襲う。これは彼女を守ろうとするきっかけを作るため

 

その後私自身を直接襲う。これは今のままでは守れないことを痛感させるため

 

それ以降は極力会うことは避ける

 

彼女と過ごす時間を多くするため・・・・彼女を意識させる布石だ

 

その後彼女がアークスになっても直接手は出さない。代わりに彼女を殺すよう誘惑する

 

無論それに負けるようでは話にならない。だがこう言えば私はより強く彼女を守ろうと意識する

 

そして【双子】との戦いで彼女は深遠なる闇に

 

誰もいなくなったのを見計らって放置されたクラリッサを回収

 

これが彼女を救う鍵だから

 

あとは仕上げ・・・・ヤツを呼び出し最終確認を

 

彼女を殺すよう説得・・・・ここで頷くようではまたやり直しだ

 

ヤツはこれを拒否

 

よし・・・それでいい・・・諦めないその強い意思・・・それがどうしても必要なんだ

 

最後に力を試す。いくら意志が強かろうと力がなくては話にならない

 

私を超えるくらいの力が・・・・

 

だが・・・問題が・・・あの共感現象だ

 

私が考えてる手段は今知れれるのはまずい・・・・これは知らないほうがいい

 

そのほうが上手くいくはずだから

 

そこでこれまで私がしてきたことを強く意識することに・・これで誤魔化せるかは疑問だが

 

辛く苦しい体験・・・・・それを強く思い返しながら・・・それが伝われば幸いだ

 

・・・・・またヤツの彼女への強い想い・・・それが私の中に・・・・

 

本当に羨ましい・・・・・そこまで強く・・・そして純粋に想える彼女への愛情・・・・

 

なんとか上手く誤魔化せてあとは彼女と対面するのみ

 

これにはタイミングが重要だ

 

2人の力が限界に達したときに行わなければ・・・・

 

そこで私は観戦することにした・・・悪いがここからは貴様だけに任せる

 

タイミングを間違えればまたやり直しになるからだ・・・

 

 

予想外にヤツは善戦し一人で深遠なる闇の力を削いでみせた

 

そして彼女の意識が表に出て彼女は自害しようと

 

それを食い止めんと飛び出し受け止める

 

さらに彼女もそれを一緒になって受け止める

 

・・・これは・・・・また知らない展開に・・・・だが、これは好都合だ

 

あれだけ2人が密着してれば手間が省ける

 

そして私はクラリッサを使い2人のダーカー因子とその周囲に渦巻く力を一気に吸い取る

 

・・・・これでいい・・・これで私が深遠なる闇になり彼女は救われる

 

彼女が深遠ある闇に成る結末は不可避である以上その過程を過ぎてから成る必要があった

 

 

 

彼女が泣いてる

 

いいんだ・・・これで・・君が気に病む必要はない。これは私が望んでやったこと

 

君を救えれば何もいらない・・・

 

君がこれから笑って生きてられれば・・・それで満足なんだ

 

「泣くな、笑え」

 

かつて私の知る彼女が私に残した言葉・・・それを今度は君に残そう

 

私に悔いはない・・・・あるとしたらもっと早くこの方法をしていれば・・・殺し続けることも

 

私の手は既に穢れている。何度君を殺し続けたこの手で君に触れることは出来ない、許されない

 

だから・・・彼女のことはもう一人の私に託す

 

貴様なら・・・安心して任せられる

 

私と違い決して彼女を殺そうとしなかった貴様だからこそ・・・・任せられるんだ

 

 

深遠ある闇・・今はまだ形になってはいないが、いずれは復活を遂げよう

 

そして直に私の自我も消える・・・その前にある仕掛けを施そう

 

幾らあの2人でも今のままでは深遠なる闇は倒せない

 

時間が必要だ・・だから彼らが深遠なる闇の力を削ぎ弱ったときに私の力が発動するように施そう

 

時間遡行を・・・・

 

ただし深遠なる闇のみをだ

 

この世界に留まったままで深遠なる闇だけの時間を逆転。これで分岐もしない

 

だがこれだけの存在の時間逆転・・・おそらく復活直前が精々だろう

 

それで充分・・それがいつまで繰り返されるかは分からない

 

その間に完全消滅させる方法を見つけてくれると信じて

 

そのときこそ・・・・私をきちんと消してくれよ

 

 

【仮面】秘話 終

 

いかがでしたでしょうか?

 

【仮面】の苦悩の日々・・こんな感じかな?と

 

そしてタイムパラドックスによる【仮面】の矛盾

 

これも自己解釈してみました

 

マトイの死から始まった【仮面】誕生、そのマトイが死ななかったら【仮面】は誕生せずマトイは救えない。そういった矛盾をこういう風にして解決してみたわけだ

 

前回の記事で書いたように元ネタはドラゴンボールです

 

パラレルワールドにすれば矛盾は回避できると

 

そしてクラリッサ回収シーン

 

これがあったため【仮面】にはもう一度過去へ跳んでもらい同じ事を繰り返してもらった

 

そしてやっとマトイを救えた

 

自身が深遠なる闇に成ることで

 

プレイヤーの中にはマトイと【仮面】とがくっ付くようにって人がいるようですが・・私は反対です

 

ちょっとそれは受け入れがたいので・・・・

 

そのため主人公(ライディース)と【仮面】はもう別の存在として描きました

 

マトイを救いたかったが諦め殺した【仮面】と、決して諦めなかった主人公(ライディース)

 

この決定的な違いを強調してみた

 

そのため同じ時間軸で同一人物が存在してもどちらかが消える、もしくはどちらも消える対消滅は避けられた、という設定にしてます

 

最後に果たして【仮面】はこのままなのか?それとも救われるのか?

 

そうなったときマトイと主人公(ライディース)の関係はどうなるのか?

 

ここが一番気がかりに・・・・・

 

マトイと主人公(ライディース)には最後まで幸せにいてほしい・・・そう願ってます

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