転職活動体験記⑦ ~筆記試験対策 | 元官僚戦略コンサルタントのブログ

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某省でキャリア官僚として5年間程度勤務し、その後戦略コンサルタントに転じた著者が、官僚からコンサルへの転職活動を具体的に紹介するとともに、日々の仕事や生活の中で日本経済について思うこと、また読んだ本の書評などを書いていきます。

採用プロセスの中で筆記試験を課しているファームがほとんどです。

書類選考を通過した後、まず最初の関門となるのがこの筆記試験。


前回のエントリーに書いたように、採用プロセスの中で一番の肝となるのは「ケース面接」ですが、筆記試験で落とされてしまっては元も子もありません。最低限の対策は行っておく必要があります。


問題の形式は、大きく、①GMAT系、②SPI系に分かれます。


①GMAT系(BAIN、Boozなどで出題)
GMATというのは、欧米の大学のMBAに入学する際に課されるテストです。英語の文章で論理的思考や数学的な思考を問う問題が出題されます。MBAへの入学を検討したことがない人にはなじみのない試験だと思いますので、参考書を1冊はこなしておく必要があります。


英語で書かれた参考書はたくさんあるようですが、日本語で書かれたものはこちらだけです。


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結構分厚い参考書ですが、これを全て消化する必要はありません。筆記試験対策としては、


・critical reasoning
・problem solving
・data sufficiency


の3つのパートを消化しておけば大丈夫です。


②SPI系(BCG、DTC、アクセンチュアなどで出題)
SPIは日系企業の入社試験でもよく課されるテストです。問題の難易度は高くないので、対策を全くしなくても問題ないかもしれませんが、筆記試験に万全の対策を期しておきたい場合は、SPIの問題集を1冊消化しておくことをお薦めします。SPIの参考書はたくさんありますが、私は以下の本を使いました。

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なお、①、②の双方において、判断推理の関連の問題が入ってくることがあります。私も国家公務員試験の受験の際には判断推理の問題集を解いていましたが、そういうパズル的な問題を解くことからずいぶん遠ざかっていたので、改めて問題集を1冊買って部分的に解きました。判断推理のようなパズル的な問題に苦手意識のある方はこなしておくことをお薦めします。


私がネットで調べて最も評判が良さそうな本はこちらでした。実際に購入し、3分の2程度解きましたが、問題の難易度はかなり高いです。実際の筆記試験の方が難易度は低いので、余り正解できなくてもがっかりする必要はないと思います。


上・中級公務員 標準判断推理―確かな解答力が身につく“基本書”/田辺 勉

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ところで、筆記試験の通過率がどの程度なのか、みなさん気になるところだと思います。これについては、私も応募する前に気になったため、ヘッドハンターに質問したのですが、ファームによってかなりバラツキがあるというのが実体のようです。つまり、筆記試験で人数をかなり絞り込むところと、筆記ではそれほどたくさん落とさないところの双方があるということです。


ヘッドハンターから聞いた情報によれば、筆記試験の通過率が低いのはベインアンドカンパニーとブーズアンドカンパニー。特に前者は通過率10%程度とかなりの難関とのことでした(実際に、私も筆記試験で落ちました)。志望するファームの筆記試験の通過率も考慮しながら、どの程度対策を行うべきかを決めることが重要です。